合宿免許は、運転免許を取得するために全国各地から入校生が集まります。「料金が安いからここにしよう!」と教習所を決めたあとに、「新幹線で2時間かかるけど交通費って出るのかな?」と不安に思う方も少なくありません。あらかじめ交通費の支給有無を確認しておかないと、「格安プランにしたのに交通費が自己負担で、結局高くなった…」というケースも起こり得ます。
とはいえ、交通費を一部または全額支給してくれる教習所もあります。ただし、支給金額や対象エリア、支給方法などは教習所ごとに異なります。
この記事では、合宿免許における交通費支給の目安や条件、申し込み時に注意しておきたいポイントを解説します。
関連記事:合宿免許の費用はいくらかかる? 入校前後の費用内訳をチェック!
目次
支給される交通費の目安
多くの教習所が交通費の一部を支給していますが、実際にどのくらいの交通費が支給されるのでしょうか?
ここでは、合宿免許さぽっとが提携している教習所の支給額を例に挙げて紹介します。
合宿免許さぽっとの提携校一覧はこちら
上限付き支給
交通費が支給される場合は、上限金額が設定されています。教習所によって出発地の規定もさまざまで、住民票の住所を参照するところもあれば、出発駅から算出する場合もあります。
また、自宅から遠方の合宿免許に参加する場合、交通費が高額になることも予想されます。
▼支給される交通費の例
教習所名 | 最大支給上限 | 詳細 |
マツキドライビングスクール赤湯校・さくらんぼ校・白鷹校・長井校・村山校・太陽校・山形校・山形中央校・米沢松岬校・福島飯坂校 | 通常片道5,000円 | 『マツキドライビングスクール・チャーター高速バス』の運行あり |
大塔自動車学校 | 往復上限20,000円 | 閑散期(4~7月、10~12月)を除く |
指宿中央自動車学校 | 往復上限10,000円 | ― |
ヒューマンスクール早岐 | 往復上限20,000円 | ― |
けいゆう自動車学校 | 出発地別に往復支給(3,000円〜全額) | 【鹿児島県】上限3,000円 【福岡県】上限9,000円 【熊本県】上限6,000円【大分県】上限9,000円 【兵庫県】交通費全額支給 ※指定ルートに限る |
ナカムラ自動車学校 | 出発地別に往復支給(3,000円〜20,000円 | 【宮崎県・鹿児島県(本土)】上限3,000円 【鹿児島県の離島】上限15,000円 【熊本県】上限6,000円 【大分県・福岡県・佐賀県・長崎県】上限9,000円 【九州以外】上限20,000円(宮崎空港利用) ※指定ルートに限る。領収書が必要な場合あり |
種子島自動車学校 | 地域別支給(15,000円~30,000円) | 北海道・東北・関東・北陸・東海・中部:30,000円 関西:25,000円 中国・四国・九州:20,000円 宮崎県・鹿児島県(屋久島以北):15,000円 |
また、上限金額内であればいくらでも支給されるといった意味ではなく、上限金額内でかかった分だけの支給になります。上限金額を超えた分に関しては自己負担になることも覚えておきましょう。
交通費の支給方法
交通費が支給されるタイミングは、入校前、入校初日、卒業時などが考えられますが、多くの場合は卒業時に現金支給されます。
「予算がギリギリで、立て替えて行く交通費が足りない」というトラブルが起こらないように、余裕のある費用の準備やいつ交通費が支給されるのかなどの確認が大切です!
予算に不安のある方はこちらもチェック!
関連記事:合宿免許のローン(分割払い)にしたい方必見!申し込み方法や流れ、注意点を解説
交通費の支給条件
交通費の支給条件として、多くの教習所では領収書の提出を求めています。
基本的に、行きの交通費は自分で立て替えて、卒業時に往復分の交通費が支払われるといった流れです。ただし、教習所によっては、指定した公共交通機関の領収書のみOKという場合もあります。
万が一、事情があって指定ルートで移動できなかったり、間違えたルートで移動してしまったりしても、移動方法や金額を証明できれば、交通費支給を検討してもらえる可能性もあります。必ず領収書を発行してもらうようにしましょう。
コーディネーターからの
ひとこと
交通費支給でトラブルにならないための注意点
ここでは、交通費の支給に関して気を付けたいことを2つ紹介します。合宿免許プランの申し込み前には、以下の注意点も確認してみてください。
1.移動手段やルートが指定される場合がある
教習所によっては、利用する公共交通機関やルートが指定されています。
▼ルート例
- 【鹿児島県発】鹿児島中央駅(JR特急)→ 西都城駅(スクールバス)
- 【福岡県発】博多バスターミナル(高速バス)→ 都城北(スクールバス)
- 【兵庫県発】神戸港(フェリー)→ 宮崎港(スクールバス) ※前日出発
例えば、新幹線で行ったほうが早く着くとしても、高速バスが指定されていることがあります。その場合は指定された交通手段での移動が原則となるため、自分の好きなルートで行きたいという方は指定されていない教習所を探してみてください。
2.チケットの手配は各自で行う
合宿免許では、自宅から教習所までの交通手段は電車・バス・飛行機などを問わず、各自でチケットを手配する必要があります。
チケットを購入する際は、集合場所に近いルートかどうかを事前にチェックし、迷わず到着できるようにしましょう。実際に「集合のバス停が見つけにくかった」という声もあるため、ルートの選び方には注意が必要です。
アクセスの良さや乗り換えのしやすさを基準に交通手段を選ぶのがおすすめです。
3.往復チケットの購入には注意する
バスや新幹線、飛行機など、入校前に往復分のチケットを同時予約する方も少なくありません。往復チケットは割引になる場合があり、都度購入よりも手間がかからず便利ですが、チケット購入時には注意が必要です。
合宿免許の日程は、あくまで最短日数で卒業した場合(例:普通車AT車で約14日、MT車で約16日、バイク免許で約9日)のスケジュールです。途中の試験に落ちてしまったり、やむを得ない事情で延長したりすることもあり得ます。
合宿免許では最短卒業の保証制度はないため、チケットのキャンセルや変更、再予約に新たな費用がかかってしまいます。そのため、卒業が確定し、帰宅日が明確になったタイミングで購入するのがおすすめです。
また、途中で合宿免許をやめてしまった場合は、往復の交通費支給はなく、自己負担になることも覚えておいてください。
4.出発地によって前泊する必要がある
出発地によっては、入校日当日の集合時間までに到着が難しい場合があります。その場合、前日に現地到着し前泊しなければなりません。
教習所によっては、専用の宿舎を用意している場合もありますが、部屋代・食事代がプランに含まれていないこともあるため、プラン料金の詳細をしっかり確認しておきましょう。
教習所と宿泊施設の往復交通費は無料!
自宅から自動車教習所の行き来に必要な交通費については、これまで解説したとおりです。しかし、合宿期間中の教習所と宿泊施設の行き来についてはどうでしょうか?
多くの宿泊施設は、自動車教習所の敷地内や近くに用意されていますが、ホテルや旅館などの宿泊を希望する場合は、教習所から離れた駅周辺や繁華街付近に立地しているところもあります。教習所と宿泊施設が離れていても、期間中は基本的に送迎バスが出ているため、往復の交通費は無料です。
徒歩で通えるような教習所近隣の宿泊施設では一般的に送迎バスは出ませんが、プランによっては入校日と卒業日のみバス送迎付きのところもあります。
費用を抑えるなら交通費支給の有無を確認しよう!
交通費支給の有無によって、合宿免許プランの総額も変わってきます。遠い地域に行く場合、交通費が数万円かかることもあります。交通費が支給されれば、その分の費用を食費や娯楽費に回すこともできます。
合宿免許さぽっとで掲載している合宿免許プランは、いずれも教習所までのアクセス方法や交通費の支給額、条件などを案内しています。
教習所によって支給条件や金額が異なり、出発地によっても適用条件が違います。
必ず申し込み前にはしっかり案内書類に目を通して、詳細を確認しておきましょう!移動する公共交通機関やルートに指定があるかも合わせて確認しておくと安心です。