合宿免許の流れとは? プラン選定や申し込み、免許取得までをまとめて解説

合宿免許プランの選定や申し込み、免許取得までの流れ

合宿免許に参加するにあたって、「何から始めたらよいか分からない」という方は多いのではないでしょうか。「入校までにやることが多くて大変そう」と申し込みを躊躇している方や「運転免許の取得までの流れを知りたい」という方もいるでしょう。

免許取得までのプロセスが明確になって、何をしたらよいか把握できれば、さまざまなスケジュールを立てやすくなります。

そこで今回は、合宿免許プランの選定から予約、そして入校から免許取得までの流れをまとめて解説します。合宿免許の申し込みを悩んでいる方や免許取得をスムーズに進めたい方は、ぜひ参考にしてください。

合宿免許プランの選定する流れ

合宿免許プランの選定する流れ

合宿免許に参加するためには、どのプランにするかを決めます。さまざまなプランが用意されているため、基本的な流れを参考にしながら、条件に優先順位をつけて考えてみてください。

ここでは、プランを選ぶ際の基本的な流れについて解説します。

1.免許の種類・予算を決める

合宿免許の魅力は、なんといっても料金の安さです。通学と比べて費用を抑えられることがメリットです。相場は18万~32万円で、入校時期・免許の種類によって変動します。普通車免許では、AT限定免許とMT免許のどちらかを選びます。時期によって料金の変動幅が大きく、繁忙期と閑散期では最大で10万円ほど料金が異なることもあります。普通二輪(バイク)免許の場合は、”所持免許なし・原付免許あり”または”普通免許あり”で教習時間や料金が変わります。

取得したい免許の種類と予算を先に決めておくとプランが探しやすくなり、申し込みまでの予定もスムーズに組み立てやすいです。また、プラン料金以外にも、現地での食事や遊びなどでお金が必要になることも踏まえて予算を決めておくことが大切です。

2.入校時期・エリア・参加人数を決める

入校時期はおおよそでも問題ありませんが、申し込みの際には希望の入校日が必要になるため、この時点で具体的な日にちを複数決めておくのがおすすめです。

また、合宿免許は全国各地で行われており、観光地や温泉地、シーズンによっては夏・冬のアクティビティスポットなど地域ごとに特徴があります。行きたいエリアがあれば選択肢として条件を出しておくとよいでしょう。

さらに、参加人数によってシングルルームやツインルームなどの部屋タイプが決まるため、1人で行くか、友達と行くかも事前に決めておきます。

3.食事プランを決める

合宿免許では、食事付きと食事なしプランがあります。食事付きであっても、宿泊施設によって3食付き・昼と夜のみなど提供される食事の回数や食事スタイルなどが決まっています。食事なしプランは、自分で用意しなければなりませんが、宿泊施設にキッチンがあれば自炊することも可能です。そのため、宿泊施設の近くにスーパーやコンビニがあるかもチェックが必要です。

4.該当するプランを探す

ある程度条件が洗い出せたら、該当するプランを探しましょう。合宿免許の予約サイトを利用すると効率的に探すことができてとても便利です。予約サイトは、提携する全国各地の教習所が掲載されていて、条件に合ったプランの比較や予約ができるサイトです。

検索機能付きのサイトもあり、入校日・エリア・部屋タイプなどの条件を指定するだけで、該当するプランを一覧で見ることができます。

合宿免許プランの選び方のポイントについては、『合宿免許の選び方で押さえておきたい7つのポイント!』で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください!

申し込みの流れ

申し込みの流れ

プランの選定を終えたら、申し込みに進みます。申し込みの流れは以下のとおりです。

1.申し込み
申し込み方法は主に2種類あり、電話かインターネットから申し込みます。

入校したい日まで日数がない場合は電話で申し込むように記載されていることもあるため、教習所のサイトや予約サイトを確認してみてください。希望日で通らないときのために、候補日を複数用意しておくとスムーズに進められます。

2. 仮申し込み完了
1の申し込みで入校日が確定すると、仮申し込みが完了します。
ここで注意したいのがまだ完全に申し込みを終えていないということです。入校日を押さえたら安心して、その後の手続きを忘れてしまわないように気をつけましょう。

3. 書類の送付と返送
仮申し込みを終えると、指定した住所あてに教習所から入校に関する書類一式が送られてきます。必要事項を記入して、指定方法で返送します。「〇日までに返送してください」というように、期限が指定されていますので、期限日までに到着できるように、逆算して何日以内に発送すると計画を立てて早めの対応を心がけましょう。

4.支払い
書類の中には請求書も同封されているため、指定期日までに支払いを行います。

5.申し込み完了
以上で、申し込みは完了です!入校案内書には、入校当日の必要書類や合宿免許先までのアクセス方法などの案内が同封されていることが多いので、説明をよく読んで入校当日にそなえましょう。

申し込みの流れに関する詳しい情報は『合宿免許の入校に必要な申し込み手続きの流れ』をご確認ください。

入校から卒業までの流れ

入校から卒業までの流れ

合宿免許の最短期間は、一般的に普通車免許のAT車が14日、MT車が16日、普通二輪(バイク)免許の場合は9日です。これは、教習カリキュラムをすべて終えるために最低限必要な日数です。

基本的に教習所が作成したスケジュールに沿って進められるため、自分のペースや都合で変更することはできません。しかし、約2週間(普通二輪免許は9日間)の日程を集中して取り組むことで効率的に免許取得を目指せます。
入校から卒業までの一般的なスケジュール例は、以下のとおりです。

スケジュール例(AT車)
AT車のモデルスケジュール

大きな流れとして入校日から第一段階が始まり、修了検定合格後に第二段階へ進みます。最終日の卒業検定に合格すると卒業証明書が発行されて卒業です。ただし、教習の時間割や日数は教習所によって異なり、試験の合否に伴う教習の進度も個人差があります。

ここからは、上記のモデルスケジュールの大まかな流れや日数などに沿って解説します。なお、日数はAT免許を想定して記載しています。

入校式(1日目)

入校日当日は、合宿免許先に到着してすぐに入校手続きや説明が行われます。また、視力検査・聴力検査などの適性検査のほか、学科教習(先行学科)や技能教習を1~2時限ほど受講します。

初日は、自宅から合宿免許先への移動だけでなく、集合時間や場所、ルートなどのチェック、出発時の持ち物確認など、注意することが多くあります。初めての環境で不安や緊張も伴い、自分自身でも気づかないうちに体力的にも精神的にも疲れが出やすいです。そのため、2日目以降に備えて早めに就寝してしっかりと体を休めましょう。

第一段階(2~6日目)

2日目以降から本格的な教習が始まります。スケジュールに沿ってカリキュラムをこなしていきましょう!第一段階では、交通ルールや運転に関する基礎知識を学びます。

第一段階後半では、学科教習と技能教習で身に着けた知識や運転技術の能力を図るための”効果測定”と”みきわめ”が実施されます。この2つの関門を通過して、万全な状態で試験に臨みましょう!

仮免学科試験・技能修了検定(7日目)

みきわめに合格すると技能修了検定を受けることができます。技能検定員が運転操作などをチェックし、一定基準を満たしていれば合格です!

仮免学科試験は正誤式のテストで実施されます。教習所によっては学科試験勉強用の設備が完備されていますので、空き時間に活用して一発合格を目指しましょう!修了検定と仮免許学科試験に合格すると、仮運転免許証が交付され、第二段階に進むことができます。

第二段階(8日目~13日目)

第二段階では、技能教習が教習所内コースから路上コースへ変更し、一般道路と高速道路での走行方法や運転技術を学びます。一般道路では対向車や障害物の確認、危険予測など、交通状況に合わせてより実践的な運転技術を習得します。

学科教習でも同様に、第一段階よりも実践的な知識を学びます。第二段階のみきわめと効果測定をクリアすれば、いよいよ卒業検定の受験です。

卒業検定(卒検)(14日目)

卒業検定では技能試験のみ行われます。試験は教習所内コースと路上コースで実施され、安定した運転操作や安全確認、危険を予測した運転など、第一段階と第二段階で学んだことを総合的にチェックして、合否が判断されます。卒業検定に合格すると、晴れて合宿免許を卒業です。

一日の一般的な流れ

期間中は宿泊施設と教習所の行き来だけと思う方もいるかもしれませんが、丸一日教習スケジュールが詰まっていることはありません。基本的に、以下の流れで過ごします。

1. 朝食
2. 空き時間
3. 学科教習・技能教習
4. 昼食
5. 学科教習・技能教習
6. 空き時間
7. 夕食
8. 就寝

このように、午前と午後に教習を受講します。その日によって教習の時間割は変わりますが、教習と教習の合間や教習が早めに終了する日の午後など、しっかりとフリータイムがありますので、安心してください。

入校から卒業までの流れやスケジュールは『合宿免許はどんなスケジュールで進む? 免許取得までの流れとよくある質問』で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。

運転免許取得までの流れ

合宿免許を卒業したら、自動車教習所発行の卒業証明書を持って住民票のある都道府県指定の運転免許センター(運転免許試験場)で本免試験を受験します。当日は、仮免許証や申請用の写真(免許証所持の方は免許証)、手数料など忘れずに持参しましょう。

試験内容は、適性検査と学科試験です。合宿免許の卒業生は本免技能試験が免除されます。本免試験に合格後、運転免許証が交付されます。

なお、卒業証書には有効期限があります。期限は発行日から1年間ですので、有効期限内に本免試験を合格する必要があります。卒業から日にちが経つと、せっかく合宿免許で覚えたことも記憶から薄れていきます。卒業後はできるだけ早く試験を受けることをおすすめします!

コーディネーターからの
ひとこと

本試験は住民票に記載の住所の最寄りの運転免許センター(運転免許試験場)で実施となり、住民票に記載の住所で免許証が発行されます。そのため、例えば今は東京都に住んでいるけど、住民票は別の県で住所を移していないまたは移す予定がない場合などは注意が必要です。入校前に住民票を移すのであれば問題はないですが、移す予定がない場合は本試験は住民票が置いてある都道府県での実施となります。

バイク免許(普通二輪)の入校から卒業までの流れ

バイク免許(普通二輪)の入校から卒業までの流れ

バイク免許の正式名称は普通二輪免許ですが、中型免許・中免と呼ばれる場合もあります。バイク免許(普通二輪)の入校から卒業までの流れは、基本的に普通車免許と同じです。また、大型二輪免許も教習時間などは異なりますが、大まかなスケジュールは同じように進みます。
以下のような流れで進みます。

スケジュール例(MT免許 免許所持なし)
普通二輪スケジュール

教習時間は、”普通車免許所持なし”と普通車免許所持”で異なります。

教習時間

段階 教習 普通車免許所持なし 普通免許所持
第1段階 学科教習 10時限 免除
  技能教習 9時限
第2段階 学科教習 16時限 1時限
  技能教習 10時限 8時限

入校式

入校説明と視力や色覚などの適性検査が行われます。その後学科教習と技能教習を数時限受講します。

第一段階

交通法規や交通ルールなどの基礎知識と基本的な操作方法・運転技術を学びます。バイク免許では修了検定はありません。

第二段階

安全運転のための走行や状況判断などの知識を学びます。路上教習はなく、校内コースで運転操作や実践的な技術を学びます。

卒業検定

卒業検定(卒検)では、第一段階と第二段階で学んだ技術が既定レベルに達しているかがチェックされます。合格すると卒業証明書が発行され、晴れて卒業です。

卒業証明書の有効期間は1年です。期限内に住民票のある都道府県の運転免許試験場で適性試験と本免学科試験を受験し、合格すると運転免許証が交付されます。

合宿免許に関するQ&A

合宿免許の申し込みにあたり気になる点があれば、最初に解決しておきましょう!ここからは、よくある疑問点を3つピックアップして回答します。

Q1.女性1人で参加する場合の注意点は?

女性1人で参加する場合の注意点は?

女性が1人で参加する際、安全面に注意することが重要項目に挙げられます。特に、男女共用の施設ではセキュリティを確認する必要があります。基本的には男女別々のフロアですが、フロア間に施錠や24時間管理人常駐などの対策を講じている宿泊施設を選ぶと安心です。

また、女性専用寮が用意されているプランもあります。女性限定のため安心ですが、周辺環境の安全性にも注意を払うことが重要です。夜間に食事や買い物に出かける際には、徒歩圏内にコンビニやスーパー、ドラッグストアなどがあることを確認しましょう。

教習時も心配な方は、女性教官在籍や担当教官制度を採用しているところをチェックしてみてください。女性に配慮した人気のプランもありますので、価格やこだわりと合わせてプランを選びましょう。

合宿免許さぽっとでは、女性の方が安心して過ごせるおすすめのプランをご用意しています。

プランの詳細は『【女性限定】安心して過ごせる合宿免許プラン24選』でご確認いただけます!

Q2.約2週間で卒業できる割合は?

約2週間で卒業できる割合は?

合宿免許を最短で卒業するためには、仮免許試験(技能試験・仮免許学科試験)と卒業検定に一発合格する必要があります。さらに、免許取得には卒業後に本免学科試験に合格しなければなりません。

各試験の合格率は比較的高めで、多くの方が約2週間で卒業していることが分かります。ただし、試験結果には個人差があるため、気を抜かずに一発合格を目指して頑張りましょう!

試験の種類 免許の種類 合格率
仮免許試験 AT限定 79.8%
  MT 79.5%
卒業検定 AT限定・MT 80~90%
本免学科試験 AT限定 74.1%
MT 74.5%

警察庁交通局運転免許課『運転免許統計 令和4年版』 を基に作成

出典:警察庁交通局運転免許課『運転免許統計 令和4年版

Q3.どんな持ち物が必須?

どんな持ち物が必須?

合宿免許で必要な持ち物は、入校時に必要な書類関係と生活関連の必需品のほか、男性と女性特有の持ち物もあります。さらに参加するシーズンによっても準備しておくべきものが異なります。
以下に、基本的な持ち物の一部を紹介します。

目的別 持ち物
入校時の書類等 ・身分証明書

・運転免許証(所持者のみ)

・住民票抄本

・印鑑

生活関連 ・通学用のバッグ

・筆記用具

・健康保険証

・現金・キャッシュカード・クレジットカード等

・洋服類

・洗面用具・スキンケア用品

・眼鏡・コンタクトレンズ

男性用 ・電気シェーバー

・シェービングフォーム

女性用 ・生理用品

・化粧品

・メイク落とし

シーズン ・日焼け止め

・虫よけスプレー

・冷房対策の羽織り

・カイロ・手袋などの防寒具

そのほかにも暇つぶし用のアイテムや充電器などもあると便利です。詳しくは、『【運転免許】合宿免許に持っていけばよかった持ち物・荷物まとめ! 男女別も掲載!』をご覧ください。

運転免許取得は計画的かつ早めの行動が大切!

合宿免許では、プランの選定や申し込みを経て入校となります。合宿免許の期間は約2週間、入校後は毎日のスケジュールに沿って教習と試験をこなしていきます。試験に合格しなければ先に進むことはできません。万が一不合格になった場合は期間を延長しなければならず、追加料金がかかるケースもあります。また、卒業後は本免試験を受けて、合格してやっと運転免許取得です!

このように、「運転免許を取得したい!」と思ってから免許取得までには何段階もの流れがあります。特に、免許取得を急いでいる方は要注意です。「いつまでに免許を取得する」という目標に沿ってスケジュールを立てて、早めに行動することをおすすめします。

合宿免許さぽっとでは、80校以上の教習所と提携しており、プランによって早割・グループ割・団体割・学割が利用できます。運転免許取得を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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