
普通自動車免許を取得するために、教習所への通学と合宿免許のどちらにしようか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。合宿免許は人気が高いということは聞いたことがあっても、人気の理由が分からずに決めかねている方もいるかもしれません。
合宿免許には多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。良い面も悪い面も把握したうえで教習所選びをすることが大切です!
そこでこの記事では、合宿免許のメリット・デメリットについて解説します。自分に合ったプラン選びの参考にしてください。
関連記事:合宿免許とは? 最短ルートで免許が取れる仕組み・費用・メリット【ゼロから学ぶ初心者ガイド】
目次
合宿免許のメリット・デメリット比較表
合宿免許はさまざまなメリットがありますが、デメリットもゼロではありません。はじめに、項目別にメリット・デメリットの比較表を確認してみましょう。
▼メリット・デメリット比較表
| 項目 | メリット | デメリット |
| 期間・スケジュール | 最短日数がAT車14日、MT車16日。短期集中型のスケジュールで効率的 | まとまった休暇を確保する必要がある。自由にスケジュールを調整できない |
| 費用・特典 | 通学免許よりも安いプラン(教習費用・宿泊費・食費込み)が多い。学割・グループ割・早割など特典が豊富 | 繁忙期は料金が高くなる場合がある |
| 生活・環境 | プランが豊富で、3食付き・温泉付きなど選択可能。旅行気分で楽しめる | 慣れない土地や共同生活にストレスを感じる場合がある。基本的に休日はない |
| 交流 | 友達やカップルと一緒に参加可能。全国から参加者が集まり、新しい出会いのチャンスもある | ー |
| 教習・保証 | 教習や技能検定に対する保証制度あり。追加費用なしで延長可能なプランもある | 年齢やプランによって保証対象外の場合がある |
| 運転環境 | 地方の道路では交通量が少なく、落ち着いて運転技術を学べる | 地元の道路状況や交通環境と異なるため、免許取得後に慣れるまで時間がかかる場合がある |
合宿免許のメリット

合宿免許は、公安委員会に認定された“指定自動車教習所”のため、指導力・カリキュラム・設備面で一定基準を満たした高い信頼性と教育品質が保証されています。さらに、本免許技能試験の免除制度も大きなメリットです。
一方で、同じ指定自動車教習所であっても、教習の雰囲気や設備、周辺環境、サービス内容などは教習所ごとに個性があります。
ここでは、指定自動車教習所ならではのメリットに加え、教習所ごとの特徴や魅力を踏まえたメリットを紹介します。
1.短期間で免許取得が可能

合宿免許における最大のメリットとして挙げられるのが運転免許の短期取得です。通学は自分の都合のよいときに教習所に通える半面、いつでも確実に予約がとれるとは限りません。予定通りにスムーズに進んだとしても、卒業までに早くて1ヶ月、平均で3~4ヶ月ほどかかります。なかなか通えない場合は、半年ほどかかってしまう可能性もあります。
一方、合宿免許は短期集中型のプランのため、通学と違い、宿泊施設に滞在しながら教習所指定のスケジュールに沿って教習を受けられます。あらかじめ、約2週間での免許取得を目指すことが前提となっていることから、AT限定の場合は検定や試験に1回で合格できれば最短2週間で卒業できます。
2.費用を安く抑えられる
通学と比較して費用を安く抑えられる点もメリットの一つです。
| 合宿免許 | 通学免許 | |
| 費用の相場 | 約20~36万円 | 約28~34万円 |
| プランに含まれる費用 | 教習費用、宿泊費、食費(食事付きプランの場合) | 教習費用 |
普通車免許AT車の場合、通学時の相場は28~34万円程度です。合宿免許では約20~36万円になり、閑散期の安い時期であれば20万円を切ることもあります。学割や早割、グループ割などを利用できれば、さらに安い料金で申し込むことも可能です。
基本的に合宿免許では、教習費用・宿泊費・食費がプラン料金に含まれています。これらの費用すべてを合計しても通学時の費用よりも安くなることが多いようです。
宿泊施設から教習所までは徒歩、またはスクールバスでの送迎となるため、期間中の宿泊施設~教習所間の交通費は無料です。そのうえ、3食付きプランであれば、約2週間分の食費も含まれます。
コーディネーターからの
ひとこと
関連記事:【2025年版】安い合宿免許プラン14選! 安い理由・時期・地域も併せて解説
3.友達グループやカップルで参加できる

教習所へ通学する場合、友達同士やカップルで入校できます。しかし、教習スケジュールをまったく同じにできないこともあります。
一方、合宿免許では、プランによって友達同士やカップルで一緒に申し込み、教習を受けることが可能です。教習を終えて宿泊施設に戻ったあとも、同じ部屋で楽しく過ごせるだけでなく、お互いに教え合いながら試験勉強ができるため、モチベーションアップにもつながります。
また、自炊プランを申し込めば、一緒に食材を買い出しに行ったり、さまざまな料理にチャレンジしたり、充実した生活を送れる点もメリットの一つです。さらに、グループ割やカップル割などのプランを選べば、よりお得に入校できます!
4.旅行気分で楽しめる
基本的に、合宿免許先は自宅から離れた地域を選ぶことになるため、旅行感覚で参加できることもメリットの1つです。
リゾート地に立地する教習所であれば、シーズンによっては海水浴やスキー、スノーボードなども楽しめます。その土地の特産品やご当地グルメを食べたり、観光を楽しんだり、充実した自由時間を過ごすのもおすすめです!
5.宿泊施設やプランが豊富

合宿免許は全国各地の教習所で実施しており、各教習所でさまざまなプランや宿泊施設を用意しています。参加者は一部の地域を除いて全国どの地域の合宿免許にも参加できるため選択肢が豊富です。
宿泊施設とプランの一般的な種類は、以下のとおりです。
宿泊施設
合宿免許では、寮や提携先ホテル・旅館などの宿泊施設が用意されています。例えば、寮にはマンションタイプや一軒家タイプ、ペンションタイプなどがあり、建物のつくりや雰囲気が異なります。一般的な部屋タイプは以下のとおりです。
- シングル
- ツイン
- トリプル
- フォース
- 相部屋
プラン
プランに関しては、学割・早割・グループ割・団体割引が適用できるプランや3食付きで栄養バランスを考えた食事を提供するプラン、教習生向けのイベント付きの合宿免許プランなどがあります。温泉街であれば、合宿期間中に毎日温泉に入れるチケットをプレゼントしてくれることもあります。
宿泊施設の設備やプラン内容を吟味して自分の希望に合うプランを選びましょう!
コーディネーターからの
ひとこと
食事付きのプランを選ぶ場合は、どのような食事が提供されるかも選ぶポイントになりますよね。
- 教習所に食堂が設置されている
- お弁当が支給される
- ホテルのバイキングが食べられる
このように教習所や宿泊施設によりさまざまな選択肢があります。おいしい食事にこだわりたいという方は宿泊施設のホテルに専任のシェフがいる学校や、バイキングの提供がある学校を確認するのもおすすめです!
また、アレルギーがある方や食事に気を遣う必要がある方は、合宿先の食事内容やどのような対応がしてもらえるかを事前に確認しておきましょう。合宿先によっては食事なしのプランを予約するようお願いされるケースもあります。
6.保証制度がある
合宿免許では、2週間で免許を取得することを目指していますが、これは「必ず2週間で免許取得しなければならない」というわけではありません。例えば、仮免許試験の技能検定や学科試験に1発合格できなかった場合、卒業までの合宿期間や本免学科試験を受けられるまでの期間が延びるケースもあります。
合宿期間が延びれば、そのぶんの宿泊料金や教習料金などがかかりますが、保証制度を利用することで、決められた時限数や宿泊数内であれば追加料金は不要です。
多くの合宿免許教習所ではプランに保証制度が付随していますが、年齢によっては保証の対象外となる場合もあります。教習所によって保証をつけないかわりに教習料金が安くなるプランや、料金追加することで保証を手厚くできるプランも存在します。
■保証内容の例
| 項目 | 保証内容 |
| 技能教習 |
|
| 技能検定 |
|
| 宿泊・食事 |
|
卒業まで保証制度がついているブランの場合は、試験などに回数制限はありません。また、「〇回までは保証対象」などの回数制限がされているプランもあります。宿泊についても、卒業までの日数すべてを保証してくれる場合と、「〇泊まで」と泊数が制限されている場合があります。
保証制度が付随しているプランであっても、以下の場合は特殊な対応になることがあります。
- 仮免許試験は指定の回数(教習所によって1~4回程度で設定されています。)で合格できない場合は一時帰宅し、地元の免許センターで受験し合格後に再入校するケース
- 外国人の参加者で日本語の読み書きやコミュニケーションをとることが難しく、これ以上教習が難しいと判断された場合は帰宅や外国語対応している教習所に転校するケース
保証内容は教習所やプランによって異なるため、事前に確認しておきましょう!
7.新たな出会いが期待できる

合宿免許では、2週間の合宿免許期間中、同じメンバーで毎日教習を受けることになります。長期休暇を利用して全国さまざまな場所から参加者が集まるため、新たな出会いが期待できることも魅力です。合宿免許がきっかけで、一生の付き合いになる友人ができる可能性もあります。
全員が「免許を取得したい」という共通の目標を持っているため、初対面の参加者同士でもすぐに打ち解けることができます。また、「あの子ががんばっているから私もがんばろう!」と切磋琢磨しながら学ぶことで、モチベーションアップにもつながります!
普段は接点がないような人たちと一緒に食事をしたり、空き時間を利用して観光地を巡ったり、2週間楽しみながら免許取得を目指してみませんか。
8.特典・キャンペーンが豊富
合宿免許は、教習所やプランによって特典・キャンペーンが豊富に用意されていることもメリットです。
例えば、割引特典やオフシーズンキャンペーンを利用すれば、通常料金やピーク時の料金から割引されたお得な価格で入校できます。グループ割や団体割、学割や早割などの特典は一般的に2つまで併用できるところが多いですが、3つまで併用可能のプランもあります。
また、ディナーやスイーツを楽しめる食事券、温泉の入浴券、エステの割引券が特典でついている教習所やプランもあります。
「できるだけお得に免許取得を目指したい!」「温泉や食事など、その土地ならではの楽しみも堪能したい!」という方は、気になる合宿免許プランを見つけてください!
関連記事:合宿免許のキャンペーンとは? 利用できるお得なプラン16選
合宿免許のデメリット

合宿免許では魅力的なメリットばかりに注目してしまいやすいですが、いくつかデメリットもあります。ここでは、合宿免許のデメリットを5つ紹介します。
1.まとまったスケジュールの確保が必要

合宿免許は自宅から離れた教習所に入校し、教習所が提携する宿舎やホテルに滞在するプランです。そのため、合宿期間中はまとまった時間を確保しなければなりません。
短期間で卒業できますが、仕事や授業があると入校が難しい点は合宿免許のデメリットでもあります。最短でAT車で14日間、MT車で16日間とされていますが、実際はこれらの期間にプラスして3日ほど余裕を持った日数を確保するのがおすすめです。
万が一、卒業試験に落ちて延長になってしまった場合、スケジュールに余裕がなければ一時帰宅しなければならず、卒業までに日数を要します。余裕を持った日程で計画を立てましょう!
2.自分でスケジュールを決められない
合宿免許では、最短で卒業できるようにカリキュラムが組まれています。効率よく教習を行うからこそ短期間で免許取得できます。
しかし、自分の都合に合わせて自由にスケジュールが組めないという点をデメリットに感じる方もいます。まとまった休暇を確保する必要があるため、社会人の方をはじめ、「働きながら免許を取得したい」とお考えの方は、大型連休と有給休暇などを組み合わせて合宿免許に通うという方法もあります。
「朝が弱いからできるだけ午後に授業を多くしたい」「午前中で終わるスケジュールで午後はゆっくりしたい」という方もいるかもしれませんが、あらかじめスケジュールが決められているため、これらの要望をかなえることは難しいと覚えておきましょう。
3.慣れない環境での共同生活

合宿免許に参加する多くの方にとって、合宿先は初めて行く土地や初めて泊まる場所ではないでしょうか。普段と異なる生活環境に順応できるかという点も考慮しなければならないポイントです。
例えば、宿泊施設で相部屋の場合、初めて会う人との共同生活です。「慣れない土地で知らない人たちと一緒に生活するのが不安」「コミュニケーションを取るのが苦手」など、他人との共同生活に不安を感じる方は部屋タイプをシングルルームにして、一人の時間をとれるようにするとストレスの軽減につながります。
4.基本的に休日はない

教習所によっては丸1日や半日休みを設けている場合がありますが、基本的に丸1日の休日はありません。丸1日の休日は卒業までの日程が伸びることにつながり、運転免許の短期取得の目的に沿わなくなってしまうことが理由です。
「リフレッシュする日が欲しい」「観光地をゆっくり回りたい」という場合は、空き時間で楽しめる観光地に足を運んだり、1日フリータイムのプランがある合宿免許を探してみたりしましょう。
5.地元の道路と交通環境が異なる可能性がある

通学免許であれば、自宅や勤務先に近い場所の自動車教習所に通いながら免許取得を目指せます。また、地元の道路状況や交通環境に慣れた状態で教習を受けることができる点もメリットです。
一方、合宿免許の場合、一般的に市街地から離れた地方で実施されることが多く、交通量の少ない場所で路上教習を受けられます。
そのため、教官が乗車して指導を受けながら運転する状況と異なることで不安を感じるのはもちろんですが、それに加えて、運転免許の取得後に地元の交通事情に慣れるまで時間がかかったり、戸惑ったりすることが考えられます。
コーディネーターからの
ひとこと
山間部や雪国、海沿いの地域など、特有の気候や地形の影響を受ける場所では、通常の教習とは異なる状況に遭遇することがあります。また、これらの特殊な環境では、シミュレーターを使用した教習が一部導入されることがあります。
実際に合宿に参加する前に下調べをして地元の交通環境との違いを理解しておくことをおすすめします。適応するための準備をしておくことで、免許取得後の運転生活にもスムーズに移行できるでしょう。
リアルに調査! 合宿免許参加者の満足度ランキング
合宿免許に参加した卒業生を対象に行った満足度アンケートでは、「満足」が37.5%、「非常に満足」が48.3%と、全体の85.8%が高評価でした。一方、「普通」は12.5%、「やや不満」は1.7%で、「不満」は0%でした。
卒業生が感じた満足度の高さは、何に起因しているのでしょうか。ここからは、実際に参加者が感じたメリットとデメリットのランキングを見ていきましょう。
※アンケート概要
- アンケート期間:2024/4/17〜5/22
- 対象:合宿さぽっとを利用して合宿教習所に入校した方
合宿免許のメリットランキング
| 順位 | メリット内容 | 割合 | 卒業生の声(一部を抜粋) |
| 1位 | 短期間で免許が取れる | 68% | 「最短2週間で取れたのが嬉しい」「集中して通えた」 |
| 2位 | 費用を安く抑えられる | 61% | 「通学より安く済んだ」「交通費込みでコスパが良い」 |
| 3位 | 集中して学べる環境 | 44% | 「遊びよりも勉強に集中できた」「一気に覚えられた」 |
| 4位 | 友達や出会いがある | 36% | 「同じ目標の人と仲良くなれた」「グループで楽しかった」 |
| 5位 | 宿泊施設や食事が快適 | 27% | 「ホテルが綺麗」「食事が美味しかった」 |
アンケート結果から、多くの参加者が「短期間で免許が取れる」費用が安く抑えられる」「集中して学べる」といった効率性の高さを魅力に感じていることが分かりました。
特に「短期集中で一気に取りたい」「だらだら通うのは苦手」という人にとって、合宿免許は非常に相性がよいといえます。
また、「同じ目標を持った仲間と出会えた」「友達ができて楽しかった」という声も多く、学びながら交流を楽しめる点も人気の理由です。
さらに、地方ならではの観光スポットや現地の料理が楽しめる、旅行気分も味わえるといったこともあります。合宿免許には、費用面だけでなく、教習環境と合宿生活の両面で満足できるメリットがあります。
合宿免許のデメリットランキング
| 順位 | デメリット | 割合 | 卒業生の声(一部を抜粋) |
| 1位 | スケジュールがハード | 56% | 「1日中詰まっていて休む暇がなかった」「慣れるまで大変」 |
| 2位 | 宿泊施設の環境に差がある | 41% | 「部屋が狭い」「周囲がうるさい」「Wi-Fiが弱い」 |
| 3位 | 食事が合わなかった | 32% | 「メニューが同じで飽きた」「量が少ない」 |
| 4位 | 一人だと寂しい | 24% | 「話す人がいなくて退屈」「グループができて孤立しがち」 |
| 5位 | 試験へのプレッシャー・延泊の不安 | 19% | 「仮免で落ちたら延泊になるのが怖かった」 |
アンケートでは「スケジュールがハードで疲れた」「宿泊環境に当たり外れがある」といった声も目立ちました。短期間で免許を取得する分、1日の教習スケジュールに対して、体力的・精神的に負担を感じる人も少なくありません。
さらに、宿泊施設や食事の内容はプランによって差があり、「部屋が狭い」「食事が合わない」といった不満も一定数見られます。また、グループで参加する人が多いため、一人参加だと孤独を感じる声もありました。
ただし、これらの不満は「事前に情報をチェックしていなかった」「繁忙期に予約して混雑していた」といった要因によるものもあるため、口コミや体験談を参考に自分に合った環境を選ぶことで回避できる可能性もあります。
メリット・デメリットを踏まえたプランの選び方

合宿免許では、メリットとデメリットを理解したうえで、快適に過ごせるように、自分の目的や性格にあったプランを選ぶことが大事です。以下に7つの項目に分けてプランの選び方を解説します。
1.費用
入校時期は費用に大きく影響します。安い費用を重視する方は格安プランやキャンペーンの多い閑散期がおすすめです。しかし、閑散期は教習生が少ない可能性があるため、多くの友達をつくりたい方や出会いを楽しみにしている方にとっては物足りなく感じるかもしれません。
2.イベント
友達をつくりたい方や賑やかに楽しみたい方は、大勢の方が参加する春休みや夏休みなどの長期休暇が適しています。繁忙期にあたるため、費用が高めに設定されていますが、教習所独自でさまざまなイベントを開催していたり、特典がついていたりすることがあります。
3.エリア
現地で観光やアクティビティを楽しみたい方は、エリアを重視するとよいでしょう。基本的に、合宿免許は休日がありません。数時間の空き時間で楽しめるようなスポットを探しておくのがおすすめです。
試験勉強に専念したい方は、田舎や自然に囲まれたエリアが適しています。勉強に集中できるうえ、近くに遊べる場所がなくても十分に気分転換ができます。
4.宿泊施設
宿泊施設は学生寮やホテル、旅館や民宿、ペンションなどのタイプがあります。プランによって用意されているタイプが異なります。宿泊施設によっては、卓球台やテニスコート、ジムやスパなど充実した設備が完備されているホテルや漫画コーナーやコミュニティスペース、大浴場などを完備した学生寮もあります。
どのような宿泊施設に滞在するかで過ごし方が変わるため、プラン選びの際には設備を確認してみてください。温泉や大浴場付きの宿泊施設があれば、一日の疲れを癒してより勉強がはかどるでしょう。
関連記事:合宿免許で温泉三昧! 疲れを癒せるおすすめプラン16選
5.部屋タイプ
プライベートを重視するならシングルルームが適しています。ほかの部屋に比べて費用が割高ですが、自分のペースで過ごせるため、ストレスフリーに過ごせます。
周りの人たちと賑やかな雰囲気で過ごしたいなら、相部屋がおすすめです。知らない人たちとの共同生活で気を遣う環境ですが、気の合う仲間ができる可能性もあります。相部屋は格安プランが多いため、お得に合宿免許に参加できる点もメリットです。
6.女性向け

女性が安心して過ごせる環境を重視するなら、女性専用宿舎や女性限定プランがおすすめです。
宿泊施設では、24時間体制で管理人がいたり、オートロックが付いていたり、万全なセキュリティ対策が用意されています。また、女性向けのサービスやアメニティ、割引などを提供するところも多く、よりお得で快適に過ごせるでしょう。
7.特典・キャンペーン
合宿免許には、以下のようなさまざまな特典やキャンペーンがあります。
- グループで申し込むと割引になるグループ割や団体割
- 学生証提示で割引が受けられる学割
- 1ヶ月や2ヶ月前など早めの予約で利用できる早割
- 二輪免許所持者向けの割引
そのほかにも、プランによって温泉施設やレジャー施設の無料利用券などのプレゼントも用意されています。費用を抑えたい方は、これらの特典・キャンペーンが充実しているプランを探すことをおすすめします。
ただし、期間限定や参加人数など、特典・キャンペーンには条件があるため、事前確認が重要です。
【目的別で選ぶ】おすすめの合宿免許プラン
合宿免許プランは、費用の安さや宿泊施設の環境、イベントの充実度など、プランごとに特徴が異なります。
ここでは、目的別におすすめの合宿免許プランを紹介します。メリット・デメリットを踏まえて検討してみてください。
| 目的 | 教習所 | おすすめポイント |
| 費用を抑えたい | 巻中央自動車学校 | 通年を通して格安プランが多く、女性向けのプランも充実。キッチン付きの自炊プランから朝食バイキングや人工ラジウム温泉が人気のホテルまで選べる |
| 三加茂自動車学校 | 閑散期の相部屋プランが格安。3人以上の参加ならグループ割適用でさらにお得に。四国の落ち着いた環境で教習を受けられる | |
| イベントも楽しみたい | マツキドライビングスクール山形中央校 | 夏休み・春休みの歓迎会や不定期イベント、特典が盛りだくさん。賑やかに過ごしたい方や現地の文化を楽しみたい方におすすめ。 |
| マツキドライビングスクール山形校 | 工場見学ツアーや季節限定のイベントなど、特典が盛りだくさん。友達づくりにもおすすめ | |
| 都心に近い | 鷹ノ台ドライビングスクール | 東京から約45分、横浜からも好アクセス。希望すれば1日フリータイムを利用でき、観光やショッピングなどを楽しむ時間をたっぷり持てる |
| 埼玉あずまえん自動車教習所 | 新宿から電車で約30分と都心に近く、東京や横浜の観光にも便利。周辺にはショッピング施設やカフェ、ボーリング場などがある立地抜群のホテルも選べる | |
| 自然を感じたい | 種子島自動車学校 | 海に囲まれた種子島で教習を受けながら、のんびり観光も楽しめる。自然豊かな環境が魅力 |
| 帯広第一自動車学校 | 北海道ならではの緑豊かで広大な環境が魅力。グルメやショッピング、レジャーも楽しめる | |
| 宿泊施設が多い・部屋タイプが豊富 | はいなん自動車学校 | オーシャンビューやビジネス・リゾート・民宿・ペンションなど多彩な宿泊施設があり、部屋タイプも豊富。海沿いや大浴場完備のホテルなど、好みに合わせて選べる |
| スルガ自動車学校 | 駅周辺に立地するホテルや温泉・大浴場付きのホテルなど宿泊施設は多種多様。利便性や設備などこだわりから選べる | |
| 女性が過ごしやすい | 新潟自動車学校 | 女性専用のアパートタイプ宿舎は洗濯機完備で長期滞在も安心。高級感のあるホテルも利用可能で、全室無料Wi-Fi付きの快適な環境 |
| さくら那須モータースクール | 女性専用寮はシングルルームがあり、洋式ベッド完備。3食付きの食べ放題バイキングは栄養バランス抜群で、教習生に大人気 | |
| 特典・キャンペーンが利用できる | 湯本自動車学校 | 各5,000円割引の早割やグループ割を利用できる。スパ入場券などの通年特典も付いている |
| マジオドライバーズスクール熱海校 | 2ヶ月前の申し込みで早割、3名以上の同時入校で1人5,000円のグループ割が利用できる |
不安を解消!合宿免許の気になる疑問Q&A

合宿免許に対して不安があって、申し込みをためらっている方もいるのではないでしょうか。不安を解消して安心して参加するために、合宿免許でのよくある不安と対策法をご紹介します。
1.遊ぶ時間はある?
ほとんどの合宿免許では丸一日の休日はありませんが、余裕を持った教習スケジュールが組まれているため、フリータイムが十分にあり自由に行動できる環境です。教習スケジュールの例は、以下のとおりです。
▼AT車の教習スケジュール例

教習所によって異なりますが、大体1日4~6時間の自由時間が設けられています。第一段階と第二段階それぞれで1日の教習時限数に規定があるため、教習所ごとに大きな差が生じることはありません。
教習の合間に数時間の空き時間ができたり、午後から教習がなかったり、その日によって過ごし方も変わるでしょう。空き時間では、以下のようにさまざまな過ごし方ができます。
- 学科試験の勉強をする
- 観光スポットに行く
- イベントやツアーに参加する
- 娯楽施設に遊びに行く
- カフェやショッピングに出かける
- 教習所周辺を散歩・サイクリングする
- 部屋でゆっくり過ごす
- 食事の準備をする
- 共用施設でほかの教習生と談話する
合宿免許先の周辺環境によっても過ごし方は変わるため、状況に合わせて楽しんだり、リラックスしたりしましょう!
2.試験は一発合格できる?

最短期間で卒業するためには、技能検定や学科試験で一発合格を狙わなければなりません。試験で不合格になると、教習の再受講と再試験のために、延長が必要です。期間だけでなく、延長料金がかかったり、一緒に参加した友達の卒業で寂しさ・悔しさを感じたりしてしまいます。
試験で一発合格を目指すには、入校して早い段階から試験勉強に取り組むことが大切です。パソコンルームや自習室、試験対策学習機などを設置している教習所もありますので、積極的に自習環境を活用することをおすすめします。
早いうちからしっかりと勉強し、準備万端の状態にしておけば自信が持てます。当日はリラックスして試験に臨みましょう。
コーディネーターからの
ひとこと
関連記事:合宿免許の合格率と合格への近道|不安をなくす勉強法と教習所の選び方
3.教習や指導についていける?

多くの合宿免許が、アットホームな環境や熱心に指導してくれる環境で、教習生が楽しく過ごせるように配慮しています。
ときには、指導員の口調や表情が厳しいと感じる場合もあるかもしれません。しかし、指導員は、教習生が安全な走行と正しい運転技術を身につけられるように指導しています。教習生の安全のために指導していることを理解して臨みましょう。
なお、合宿免許さぽっとの提携校では、丁寧で優しく指導してくれる教官や分かりやすく楽しく教えてくれる指導員が多くいます。女性指導員が在籍しているところもありますので、ぜひ探してみてください。
4.友達はつくれる?

一人で参加することに不安を感じている方も少なくありません。しかし、実際は一人で参加する方が多く、積極的に周りの人たちとコミュニケーションを取れば、一人ぼっちになる心配はありません。
一人で参加した場合、友達同士で参加したグループや現地で友達をつくった人たちが楽しくしているのを見ると、孤独感を感じてしまうこともあります。うまく打ち解けられずに、「友達がつくれない……」と心配する方もいるでしょう。
合宿免許プランによっては、イベントや交流会などを多く実施しているところもあります。積極的に参加して、自分から声をかけていくのが大切なポイントです。また、相部屋プランを選んで、ほかの教習生と共同生活する環境をつくる方法もあります。徐々に慣れていけば、気の合う教習生と出会えるはずです!
5.女性だけの参加でも安全?
女性で一人参加が不安な方は、女性専用の宿泊施設がある教習所を選ぶと安心です。
男女共用の宿泊施設でも、基本的に男性専用と女性専用のフロアに分かれていることがほとんどで、なかには別々の棟もあります。オートロックシステムや24時間警備でセキュリティ対策がしっかりしている宿泊施設であれば安心して過ごせるため、ぜひ探してみてください。
コーディネーターからの
ひとこと
指導員を指定することは難しいケースが多いですが、「女性の指導員でないと不安」という方は、女性指導員の多い教習所を選ぶことをおすすめします。
ただし、その場合も確実に女性指導員が担当になるかは分かりません。どうしても女性の指導員でないと困るという方は、指導員の指定制度を設けている教習所を選ぶとよいでしょう。
6.宿泊施設のルールはあるの?
宿泊施設には、参加者全員が快適かつ安全に過ごせるよう、さまざまなルールが設けられています。多くの宿泊施設ではセキュリティ確保などの理由で門限が決められています。
また、合宿期間中の飲酒は禁止されています。さらに、校内・宿泊施設内の喫煙禁止などのルールを設けているところもあります。ほかにも、共同生活のためのエチケット、共有スペースの使い方、ほかの参加者やスタッフに対するマナーなど普段の生活と違い気を遣わなければならない場面が多数あります。合宿先が決まったら、入校前に詳しいルールなどを各教習所・宿泊施設に確認して合宿免許に臨みましょう。
7.体調不良時の対応は?

合宿免許では集中的なスケジュールが組まれているため、体調管理が非常に重要です。万が一、体調不良を感じた場合は早急にスタッフに報告し、必要に応じて医療機関を受診、症状に応じて宿泊施設にて待機することになります。
インフルエンザやコロナなどの感染症の場合は、ほかの受講者やスタッフへの感染防止のため、速やかに一時帰宅することとなります。医師からの診断で復帰が見込め次第、教習所と相談し再入校日を決定します。いずれの場合も、最短日数で卒業することができなくなるため、合宿期間中の体調管理にはより一層気をつけましょう。
8.1人で参加する人も多い?

合宿免許は高校生や大学生がグループで参加するイメージが強くありますが、一人参加の割合のほうが多く、『合宿免許さぽっと』の調査によると6割以上が一人で参加していることが分かっています。
友達をつくれる環境が整っているため、同じ部屋の人たちと仲良くなったり、共同スペース・教習所で気の合う人と友達になったりする機会はたくさんあります。もちろん、シングルルームプランを提供する合宿免許も多く、プライベート空間をつくりたい方や自分の生活リズムで過ごしたい方も満足できる環境です。
9.キャンセルする場合の対応は?
病気やけが、学校の行事やアルバイトなどで入校できなくなった場合には、速やかにキャンセルの手続きを進めましょう。キャンセル方法は、予約をした教習所または予約サイトへ連絡をし、指示に従います。
キャンセル料は、各教習所によって日数や料金などが異なりますが、目安は以下のとおりです。無駄な費用がかからないように、入校日を慎重に検討しましょう。
▼キャンセル料の目安例
| キャンセル時期 | キャンセル料 |
| 前日から起算して21日目 | 無料 |
| 20~8日目 | 教習料金の20% |
| 7~2日目 | 教習料金の30% |
| 前日 | 教習料金の40% |
| 当日または無断キャンセル | 教習料金の50%または100% |
なお、地震や台風、大雪などの自然災害に伴う交通機関の運行停止や予約サイト・教習所の手配ミスなど、申込者以外の問題でキャンセルする場合は、料金は発生しません。
以下の記事で、キャンセルに関する詳細な情報をご確認いただけます。
関連記事:合宿免許のキャンセルはいくらかかる?手続き・支払い・相場の情報をまとめて解説
人気な合宿免許や繁忙期は早めの予約が必要

魅力的なプランや特徴、サービスのある合宿免許は人気が高く、予約が取りにくいようです。特に、春休みや夏休みにあたる繁忙期(1月下旬〜3月、7月下旬〜9月中旬)は、学生の入校希望者が多いため、参加直前に申し込もうとしても、「すでに予約で一杯だった」という状況になることもあります。
2月や8月は繁忙期のなかでもピークで、プランの予約開始日から多数の人が予約し始めます。閑散期(4月~7月中旬、9月下旬~1月中旬)でも部屋タイプやプランによって空きがない日もあるため、早めに予約する必要があります。スケジュールが決まったら、できるだけ早く行動することが大事です。
なお、教習所によっては、1ヶ月前~2ヶ月前までの予約で割引やキャッシュバックをする早割を行っています。ぜひチェックしてみてください!
コーディネーターからの
ひとこと
高校生や大学生の方は早めのうちから「いつ頃に、どうやって免許を取得するか」を家族で話し合っておきましょう。社会人になると長期休みが取りづらくなってしまうため、早めに取得しておくのがおすすめですが、免許取得するかを含めてあらかじめ計画を練ることが重要です。
急な計画では、申込をした頃には予約がいっぱいで「希望の時期に予約できなかった…」ということも考えられます。早めに問い合わせしても、いつ頃予約開始予定か教えてくれるところもあるので、予約するのが遅かったということは避けられます!何事も早めの計画・早めの問い合わせを心がけましょう。
メリット・デメリットを把握して自分に合った合宿免許を選ぼう!

合宿免許は短期間で免許取得を狙えることはもちろん、安いプランでお得に参加できるのが人気の理由です。
さらに、その土地にしかない特産品やご当地グルメを堪能したり、観光やアクティビティにチャレンジしたりできます。全国から自動車学校に集まる教習生と友達になれることも合宿免許ならではの魅力です。
運転免許の取得を目指している方は、今回紹介したメリットとデメリットの両方をしっかりと確認して、自分に合った合宿免許を探してみてください!