合宿免許の試験の合格率と一発合格に必要なコツ

合宿免許の試験の合格率と一発合格に必要なコツ

合宿免許の卒業までの最短期間は、普通車免許の場合AT限定(オートマ車)が14日、MT(マニュアル車)が16日です。最短期間で卒業するためには、合宿免許で受ける各試験を一発合格する必要があります。

実際に、合宿免許への入校を検討しながら「試験の合格率は一体どれくらいなのだろう」「一発で合格するためにいろいろとコツを押さえておきたい」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

合格率が分かれば、試験の難易度を想定することができ、対策も行いやすくなります。そこで今回は、各試験の合格率と合格率を上げるためのコツについて解説します!

合宿免許と運転免許取得の合格率

合宿免許と運転免許取得の合格率

合宿免許を卒業して運転免許を取得するには、大きく分けて3つの試験に合格しなければなりません。

各試験のボーダーラインは以下の通りです。

試験名 ボーダーライン
仮免許試験 50問中45問以上正解
卒業検定 100問中70問以上正解
本免許試験 100問中90問以上正解

各試験で不合格となった場合再試験がありますが、不合格時の点数によって試験内容が変わることは一般的ではありません。試験内容は毎回変わるため、再試験を受ける際にも真面目に勉強をしておかなければ、再度不合格になってしまいます。

ここからは、各試験の合格率と特徴について解説していきます。

仮免許試験

警察庁交通局運転免許課が公表している『運転免許統計 令和4年版』によると、2022年に行われた仮免許試験の合格率は以下のとおりです。

免許の種類 合格率
AT限定 79.8%
MT 79.5%

仮免許試験は、第一段階で学んだ運転技術や車の運転に関する基本知識・モラルなどの習得度が一定基準を満たしているか測るために行われます。仮免許試験には技能試験(修了検定)と仮免許学科試験の2種類があり、入校日から約一週間後に実施されます。無事に合格できた場合、路上での教習が始まります。

なお、仮免許試験を受けるためには、前もって”効果測定”に合格する必要があります。これは、仮免許学科試験の模擬テストのような位置づけで、第一段階の全学科教習を受講した後に受けます。

出典:警察庁交通局運転免許課『運転免許統計 令和4年版

卒業検定

卒業検定

合宿免許の最後に行われる卒業検定(以下、卒検)の合格率は80~90%といわれています。これは、各試験に一発で合格してストレートで卒業している方の割合です。卒検では以下の項目を指導員がチェックしながら採点します。

 

  • 第一段階~第二段階までのすべての技能教習で学んだことが身についているか
  • 安全運転ができているか
  • 縦列駐車や方向転換が問題なくできるか など

卒検を受ける際にも、事前に効果測定に合格しなければなりません。この効果測定は、第一段階と第二段階で学んだ学科教習のすべてがテスト範囲です。
卒検に合格して卒業証明書を受け取ったら、晴れて合宿免許を卒業できます。

コーディネーターからの
ひとこと

仮免許試験の合格率は教習所によってほとんど差はないといえます。しかし、卒業検定は、全国で採点するポイントは同じでも、教官や教習所のスタイル等によって試験の難易度や合格率が変わってくるともいわれています。

とはいえ、日本の法律は全国同じであり、運転免許の取得に必要な知識や運転技術も場所による違いはありません。そのため、合格率や試験の難易度に大きな差があるわけではありません。教習を真面目に受け、しっかりと準備をしていれば、通過できる難易度ですので、怖がる必要はありません。

本免学科試験

本免学科試験

警察庁交通局運転免許課『運転免許統計 令和4年版』によると、本免学科試験の合格率は以下のとおりです。

免許の種類 合格率
AT限定 74.1%
MT 74.5%

本免学科試験以外にも、適性検査(視力検査・色彩識別検査・聴力検査・運転能力検査)が実施されます。

合宿免許を卒業した後に住民票を登録している地域の運転免許センターで本免学科試験を受験して合格できれば、運転免許証を取得することができます。卒業証明書の有効期限は交付日から1年間のため、早めに本免学科試験を受けましょう。

出典:警察庁交通局運転免許課『運転免許統計 令和4年版

技能・学科試験の合格率を上げるコツ

技能・学科試験の合格率を上げるコツ

合宿免許を最短期間で卒業するためには各試験の一発合格が条件です。何度も試験を受けなくていいように、そして安心して試験に臨めるように、合格率を上げるコツを技能試験と学科試験に分けて紹介します。

技能試験

技能試験では、必要な運転技術が身についているか、安全確認やマナーを守って運転できているかなど、さまざまな観点から採点が行われます。確認事項や操作手順などあらゆる面に気を配り、万全の態勢で試験に臨めるように準備することが大切です。

試験で唯一ATとMTの違いがあるのが技能試験です。試験内容に大きく違いがあるわけではありませんが、MTの場合はクラッチの操作や安全確認が正しくできているかをチェックされます。

技能教習では学科試験と違い、合宿期間中に教習以外で実際に車の運転練習をして試験対策をすることができません。教習所によってはシミュレーターが用意されているところもあるため、このような場合はシミュレーションによる練習が可能なところもあります。一方で、数や時間が限られるため、自由に練習ができるわけではありません。教習所の卒業後であれば、法律に基づいた方法で仮免許練習ができます。

コーディネーターからの
ひとこと

技能試験では減点方式で採点が行われます。主な減点のポイントとして以下が挙げられます。

  • 発進する前にバックミラーやサイドミラーを確認しなかった
  • シートベルトを締め忘れた
  • 進路変更時や右左折時に合図を正しく出せなかった
  • 運転時の姿勢が悪かった など

これらの項目をはじめ、減点項目が細かく決められていますので、教習中に指導・指摘されたことは意識して改善に励むようにしましょう。また、MTの場合、クラッチの操作で焦って操作ミスをしてしまわないように、練習やイメージトレーニングをしておくことも大切です。

1.安全確認の動作は大きく行う

安全確認の動作は大きく行う

安全な走行を行うには、歩行者や路上にある障害物、ほかの車に対する安全確認が重要です。目線を配るだけの安全確認は、指導員から見えにくい場合があります。

例えば、自分は安全確認を行ったつもりでも、指導員に伝わっておらず「安全確認をしなかった」と判断された場合には減点対象になります。

目線の方向に顔を動かして大きな動作で安全確認を行っていることが指導員に伝わるように心がけましょう。教習のときから意識して実践しておくことが大切です。

2.苦手な項目を把握する

苦手な項目を把握する

慣れない運転や操作に気を取られてしまうことで、気づかないうちに間違った操作やクセなどが身につくこともあります。

教習中に指導員から受けた注意やアドバイスは忘れずにメモして改善を試みましょう。試験日にできるだけ不安や緊張を落ち着かせるためにも、苦手なところをしっかりと克服しておくと安心です。

3.体調を整える

試験当日に学んだことを十分に発揮するためには、体調を整えておくことも忘れてはいけません。運転技術や知識がしっかりと身についていたとしても、当日に体調が優れないことで思いどおりに力を発揮できない可能性もあります。

食事管理はもちろん、睡眠管理も怠ってはいけません。できるだけ規則正しい生活を心がけて最大限のパフォーマンスを発揮できるように努めましょう。

4.失敗しても焦らない

失敗しても焦らない

試験当日は、失敗しても焦らないことが大切です。教習とは異なる雰囲気のなかで試験に臨むため、普段通りのパフォーマンスができないと焦りが生じてミスにつながってしまいます。

もしミスをしてしまったときは、気持ちを落ち着かせて教習中の様子を思い出しながら焦らずに運転を続けましょう。試験で重要なことは安全な走行です。コースを間違えても減点にはなりませんので、指導員の指示に従って慌てずに運転することで合格に近づけます。

学科試験

学科試験では練習問題を解く量と質で合格率が左右されるといっても過言ではありません。合宿免許の限られた時間のなかで合格率を高めるためには、効率・反復・注意深さが重要なポイントです。

1.ひたすら練習問題を解く

ひたすら練習問題を解く

学科試験で合格するには、何度も問題を解いて出題の傾向を知ることが大切です。より多くの過去問題・練習問題を解いて文章を読み解く力も養いましょう。

教習所によっては自習室やフリースペースなどに試験対策用のパソコンが設置されています。宿泊施設での自由時間や移動中の空き時間は、学科試験の問題を集めたスマートフォンアプリを使うのもおすすめです。

2.間違えた問題を見直す

練習問題で間違えた箇所は、正しい解答と問題文をしっかりと見直して、間違った理由を理解することが重要です。正解をチェックするだけでは記憶の定着につながりにくく、同じ問題で間違いを繰り返してしまう可能性もあります。なぜ間違っているのか理由が分からないときは、恥ずかしがらず指導員に質問して解決しましょう。

3.問題文をしっかりと読む

問題文をしっかりと読む

学科試験では文章のニュアンスで意味合いが大きく変わる問題文があり、注意深く文章を読まなければミスにつながってしまうことがあります。

例えば、間違えやすい問題として以下が挙げられます。

 

  • 「停止・一時停止」「減速・徐行」などの間違えやすい言葉
  • 駐車禁止位置
  • 追い越し禁止・立ち入り禁止など禁止事項に関する場所や条件
  • 「必ず」「いかなる場合も」といった絶対的な意味合いが含まれる単語
  • 乗車・積載の制限

問題を早く解こうとするあまり、文章を途中まで読んで解答してしまうこともあります。よく読めば正解するようなひっかけ問題も多く出題されますので、文章をしっかり読むことと十分な見直しを行うことを心がけましょう。

コーディネーターからの
ひとこと

最近は、教本や試験対策として使用する教材に、教習生のみなさんが興味を持ちやすい漫画やアニメなどを交えて楽しく学べるよう工夫されています。また、オンラインでも練習問題ができるようになるなど、移動中やスキマ時間にも気軽に試験対策ができるようになりました。

さらに、教習所での指導も徐々に変化しつつあります。指導員たちが『ほめ達』検定で級を取得し、教習生のモチベーションを高めるような取り組みを行う教習所もあります。アプリを利用して自主学習を続けたり、試験や教習内容で分からないことがあれば、空き時間を利用して指導員に質問したりして、無理のない範囲で試験対策を行うのがおすすめです。

試験が不合格だった場合のリスク

試験が不合格だった場合の対処方法

万が一各試験で不合格になった場合、動揺しすぎないように、あらかじめ想定しておくことが大切です。不合格になると次のようなことが発生します。

スケジュールの延長

再受験は後日実施されるため、不合格になるとその分期間が延びます。

教習所での試験は1日1回しか受けられません。試験に合格できなかった場合は翌日以降に2回目の試験を受験する必要があります。そのため、当初のスケジュールどおりには卒業できません。約2週間で卒業できる予定で、学校や仕事など別のスケジュールを入れていると予定変更で苦労します。余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。

仮免許試験の場合、ほとんどの教習所では3回前後の再試験までは保証制度でカバーができます。しかし、教習所の規定する回数を超えても合格できない場合は、一時帰宅して管轄の免許センターにて再受験が必要です。その際、一時帰宅にかかる交通費・受験料など諸々の費用は教習生負担となります。仮免許が取得できたら、教習所と相談のうえ再入校となります。ただし、教習所の混雑状況によって、すぐに再入校ができない場合もあります。

追加料金の発生

仮免許学科試験のような検定料は実費です。また、再受験の際にも別途追加で支払う必要があるため、あらかじめ現金を用意しておかなければなりません。試験代だけでなく、延泊した分の料金や食費など、さまざまな費用が発生します。

卒業検定に規定の回数で合格できない場合、延長・延泊費用などがかかるケースがあります。保証制度のあるプランであれば、既定の期間までの延泊料金などをカバーしてくれますが、規定を超えてしまうと費用が発生します。年齢による保証制限を設けている学校も多いため、追加費用の有無と併せて、入校前に確認しておくことをおすすめします。

なお、再試験費用は全国一律で、仮免許試験は1,700円、本免許試験は2,100円です。

宿泊施設・部屋の移動

部屋タイプや宿泊施設によっては、次の入校生用に割り当てることがあるため、延長後は移動しなければならない可能性があります。環境が変わることにストレスを感じやすい人は要注意です。

本免許試験に不合格だった場合

本免許試験で不合格だった場合には、翌日以降に再受験が必要となります。基本的に免許センターは土日・祝日には試験を行っていないため、平日に受験が必要です。社会人や授業のある学生の皆さんは、本免許試験の日程について注意しておきましょう。

また、試験を受けるごとに受験料がかかること、教習所の卒業証明書の有効期限は発行から1年間であることも理解しておきましょう。卒業証明書の期限が切れてしまうと、再度教習所に入校し教習を受けなくてはなりません。

保証付きプランで費用負担を軽減

保証付きプランで費用負担を軽減

不合格に備えて、保証付きプランや保証オプションを申し込みする方法があります。追加の教習料金や宿泊代などが指定日数分無料になるため、気持ちに余裕をもって焦らずに試験に臨めるでしょう。

なお、保証内容は年齢によって適用条件が異なりますので、ご自分の年齢が保証範囲に該当するかどうか、事前にチェックすることをおすすめします。大型車・大型特殊や大型二輪・普通二輪など、免許の種類によって試験内容などが異なりますが、保証の有無は基本的に同じです。

合宿免許ではスケジュール管理も大事

最短日数で卒業するためには、スケジュール管理も大事です。一発合格を目指すあまり根を詰めて勉強を続けると、ストレスが溜まってしまいます。せっかく一生懸命勉強しても、疲れで試験当日に成果を発揮できないということが起きないように、適度にリフレッシュする時間を確保しましょう。

最短日数は、合宿免許プランによって異なります。例えば、同じAT車でも、14日や16日、18日など各プランで日数に違いが見られます。これは参加期間中に教習所の休校日と重なることが理由です。特に年末年始は学校も休みに入るため、数日間教習が実施されないことがあります。また、仮免許の発行は平日しかできません。発行タイミングが土日になってしまうスケジュールの場合、その分合宿期間が延びることがあります。最短日数を間違えて卒業予定日の次の日に予定を組んでしまわないように注意が必要です。あらかじめプランの最短日数と休校日を確認したうえで申し込みましょう。

コーディネーターからの
ひとこと

教習所から無事に卒業証書をもらってホッとしたのも束の間、本免学科試験の受験のためしっかり試験勉強の対策を行わなければいけません。

また、住民票に記載されている住所が管轄している免許センターで試験になるため、遠方に足を運ばないといけない方もいるのではないでしょうか。本免学科試験は免許センターによっては予約制となっているため、予約がいっぱいで試験日が先になってしまうことも少なくありません。教習所の卒業が決まったら、本免学科試験の日程も忘れず早めにスケジュールを立てましょう!

合格のコツを実践して一発合格を目指そう!

仮免試験・卒検・本免学科試験の合格率はいずれも比較的高い傾向にあることが分かりました。しかし、合格率が高いからといって問題の難易度が低いということではありません。

合格率は全国で実施されたデータです。どの合宿免許先であっても実施内容や勉強の対策方法は同じです。希望する日程でしっかり卒業できるように、コツを押さえて合格率アップを目指しましょう。学科試験では何度も練習問題を繰り返し解き、正解率を高めれば自信につなげることができます。

技能試験では安全運転に集中し、ミスをしても焦らないこと、万全な体調で試験に臨むために体調管理にも気をつけることが大切です。また、教習所を卒業してから本免学科試験までの間も、試験問題集のアプリなど身近に勉強できるツールを活用しつつ、毎日試験問題に触れるようにすることが一発合格に必要なポイントの一つです。今回紹介したコツを参考に、ぜひ最短日数での一発合格を目指してくださいね!

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