合宿免許への参加を検討する際、「宿舎にずっといなければいけないの?」「外出できる時間はある?」といった不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実際には、教習はスケジュールに沿って行われますが、すべての時間が教習で埋まっているわけではありません。自由時間には、コンビニやカフェに出かけたり、観光を楽しんだりすることも可能です。
この記事では、合宿免許中の自由時間の実態や、ちょっとした外出にぴったりのスポット、外出時の注意点を紹介します。
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目次
合宿免許の自由時間はどのくらい?
合宿免許では、一般的に1日に5〜6時限の技能教習と学科教習が行われます。1時限は約50分で構成されており、1日まるごとの休日は基本的にありませんが、1日あたり4〜6時間程度の自由時間が取れることが多いです。
最短での卒業目安は、AT車で約14日間、MT車で約16日間。ただし、教習スケジュールは固定ではなく、日ごとに時間帯や内容が変わる点に注意が必要です。
技能教習では、1日の上限が以下のように法律で定められており、教習所ごとに自由時間が大きく異なることはありません。『道路交通法施行規則』には、普通自動車免許の場合、第一段階なら1日2時限、第二段階は3時限が上限と記載されています。
▼道路交通法施行規則 第33条5項1号
教習を受ける者一人に対する一日の教習時間は、大型第二種免許、中型第二種免許又は普通第二種免許に係る教習を受ける者であつて当該教習に用いられる自動車を運転することができる第一種免許を現に受けているものに対する教習にあつては四時限を、その他の者に対する教習にあつては三時限(基本操作及び基本走行にあつては、二時限)を超えないこと(第一種免許に係る教習を受ける者に対して一日に三時限の教習を行う場合は、連続して三時限の教習を行わないこと。ただし、複数教習又は運転シミュレーターによる教習を二時限行う場合には、この限りでない。)。
引用元:e-Gov法令検索『道路交通法施行規則』自由時間の種類
外出できるような自由時間は教習所のスケジュールによって異なりますが、大きく分けて『教習の合間』と『1日の教習を終えた後の時間』の2パターンがあります。その違いについて見てみましょう。
▼スケジュール例(AT車)
教習の合間
教習が連続せずに、次の教習までに空き時間が生じることがあります。
例えば、1時限目が学科教習で、次の技能教習が3時限目にある場合です。このように、スケジュールのなかで細切れの自由時間が発生します。
自由時間の長さは、前後の教習時限と休み時間によって変わります。1時限の空きがある場合、前後の休み時間を含めると約70分の自由時間が確保できます。
1時限(50分)+ 休み時間(10分 × 2回) = 70分
スケジュールによっては2時限連続で空いたり、昼休憩と続いていたり、意外にも自由時間が多いため、外出できるチャンスは頻繁にあります。
1日の教習を終えた後の時間
1日の全教習を終えると、残りのまとまった時間はすべて自由時間です。これは、教習が早い時間に連続して組まれている場合に生じます。
例えば、午前中や昼過ぎまでに教習が集中していれば、午後2、3時以降がすべて自由時間になることも珍しくありません。就寝時刻までは自由に過ごせます。
【目的別】おすすめの外出スポット
期間中は、教習や勉強に集中するだけでなく、自由時間を上手に使ってリフレッシュすることも大切です。
ここでは、その日の気分や目的に合わせた、外出におすすめのスポットを紹介します。
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1.リフレッシュしたい
心身をリセットしたいときには、自然を感じられる海辺や森林、温泉、静かな公園などがぴったりです。
海沿いや山間部にある教習所周辺には、散策に適した自然豊かなスポットも多く、海辺や湖畔を歩いたり、森林の空気を感じながら過ごしたりできます。
また、近くに温泉施設がある場合は、疲れた体を癒すリラックスタイムにも最適です。
2.友達と楽しみたい
友達と息抜きしたいときは、カラオケやゲームセンター、ボウリング場などの娯楽施設が人気です。これらのスポットは気軽に立ち寄れるうえ、短時間でもしっかりリフレッシュできるのが魅力です。
友達と一緒に盛り上がることで気分転換になり、教習中のストレス解消にもつながります。また、ほかの教習生との交流を深める場としてもおすすめです。合宿中にできた友達と出かければ、より思い出に残る時間になるでしょう。
3.食事を楽しみたい
教習所周辺の飲食店や市場で地元食材を使った料理を楽しんだり、落ち着いた雰囲気のカフェでゆったり過ごしたりするのもおすすめです。
地域ごとに特色あるB級グルメや名物料理など、現地でしか味わえない食べ物を試したいという方も多いのではないでしょうか。
食事を通じて地域の文化に触れられることで、合宿中の楽しみも広がるでしょう。
4.観光・買い物したい
少し時間に余裕がある日は、観光や買い物もおすすめです。
地元の商店街や繁華街でのショッピングはもちろん、特産品やお土産を探すのも楽しいひとときになります。
また、歴史や文化を感じられる観光名所が近くにある場合は、気分転換に訪れてみるのもよいでしょう。
【卒業生に聞いた】自由時間の過ごし方ランキング
合宿免許の卒業生に、自由時間の過ごし方を聞いてみました。
- アンケート期間:2024年4月17日~5月22日
- 対象:『合宿さぽっと』を利用して合宿教習所に入校した方
- 回答数:120名
▼カテゴリ別の口コミ
カテゴリ | 口コミ(引用) |
観光 | ・観光地巡り |
友達としゃべる | ・合宿でできた友達と周辺でご飯食べに行ったりしていた
・現地で出来た友達とご飯行ったり |
散歩 | ・ドンドンドライブを見たり近くの川に散歩に行ったりした
・お散歩、街探検ゲーム |
買い物 | ・新しくできた友人と遊んでました
・楽勝問題を終わらせて買い出しに行ったりしていた。 ・勉強やお昼の買い出し、教習所で仲良くなった人とおしゃべり。 |
自由時間の過ごし方として、観光や散歩など外出を選んだ人は約3割でした。勉強に次いで、観光が2番目に多い結果となっています。
また、『友達としゃべる』を選んだ人のなかには、合宿免許を通じて仲良くなった教習生と一緒に外食を楽しんだ、というエピソードも見られました。『買い物』のように、生活に必要なものを調達するために出かけたケースも一定数あります。
このように、外出は気分転換としてだけでなく、合宿生活をより楽しく充実させるための手段としても有効です。
合宿免許期間中に外出する際の注意点
教習所や宿泊施設の近くにあるスポットであれば、空き時間を使って気軽に立ち寄れます。ただし、外出時には、教習スケジュールやルールを踏まえた行動が必要です。
関連記事:門限があるって本当? 破ったらどうなる? 合宿免許のルールをチェック!
1.外出禁止の時間帯と門限を守る
合宿免許では、安全な生活環境を保つために、外出に関するルールが定められています。多くの宿泊施設では、21~22時を門限としており、その時間までに必ず帰宿する必要があります。
夜間のトラブルや事故を防ぐ目的で、門限以降は外出禁止とされている場合がほとんどです。門限を破った場合は、警告や罰則、最悪の場合は退校処分となることもあるため、ルールは必ず守りましょう。
2.教習に影響しない計画を立てる
教習の合間にある自由時間は、学校近くの施設や買い物、散策など、距離の近いエリアに絞ると安心です。遠出をすると時間の管理が難しくなり、次の教習に遅刻してしまうリスクがあります。
特に、買い物や軽い散歩など短時間で戻れる外出を優先すると安心です。外出の計画は、以下のポイントを意識しましょう。
- 希望する外出先を近隣エリアと遠出エリアに分ける
- 自由時間の時間帯や長さの条件に合わせて、その日に最適な場所を選択する
無理に予定を詰め込まず、教習が最優先であることを忘れないように計画を立てることが重要です。
3.無理のない行動を心がける
合宿免許では、体調管理が試験の合格・不合格や最短卒業に直結するといっても過言ではありません。体調を崩して卒業が延びると、延泊による追加費用が発生する可能性があります。多くの場合、保証制度は本人都合の延長には適用されないため、健康管理は非常に重要です。
「せっかくの機会だから……」と無理をして長時間歩き回ったり、暴飲暴食をしたりすると、体調を崩す原因になります。熱中症や冷え、疲労の蓄積にも注意しましょう。
外出も休息も適度に取り入れながら、無理のないペースで合宿生活を過ごすことが、スムーズな卒業への近道です。
合宿免許は勉強も息抜きも大切! メリハリのある合宿生活で免許取得を目指そう!
合宿免許では、しっかりと自由時間が確保されているため、短期間で効率よく免許を取得しつつ、気分転換や交流の時間も楽しめます。
ただし、自由時間を有意義に使うには、ルールの遵守と体調管理が不可欠です。門限や外出禁止の時間帯を守り、無理のない行動を心がけましょう。
勉強も息抜きもバランスよく取り入れて、メリハリのある合宿生活を送りましょう。