合宿免許は、大きなメリットとして短期間で効率よく運転免許を取得できることが挙げられます。また、合宿免許は通学と違い全国の教習所から選べるため、安いプランが多い点も魅力です。実際に卒業生からも「合宿免許に参加してよかった」「安く入校できた」「楽しく過ごせた」という声が多く聞かれます。
一方で、試験合格や孤独感などのプレッシャー・不安から、入校前に「きつそう」「つらそう」と感じる方もいます。
そこで、この記事では合宿免許が「きつい」「つらい」「しんどい」と感じる理由別で対策方法を解説します。
目次
合宿免許が「きつい」「つらい」と感じる5つの理由
合宿免許は、短期間で運転免許が取得できるうえに、新しい体験ができる・出会いがある・友達ができるなどの楽しい面も多く、期待が大きくなりがちです。
しかし、 “短期間での運転免許取得”を叶えるには、決められたスケジュールのなか、教習と勉強をこなしながら、各試験に合格する必要があります。入校時に楽しく感じていたことも、教習が始まると少しずつ「きつい」「つらい」「しんどい」というネガティブな気持ちになってしまうことがあります。
そのようなネガティブな気持ちを感じやすい理由として、5つ挙げられます。
1.教習・試験勉強・合格へのプレッシャーと不安がある
1つ目の理由は、約2週間の限られた時間で多くのことを学ばなければならないことや、試験に落ちると延長の可能性があることなどによる、プレッシャーと不安です。
運転に関するルールやマナーなどを学ぶ学科教習と、運転技術を身につける技能教習を同時に学びながら、試験への合格を目指します。試験で不合格の場合には、教習期間が延長となり、追加費用が発生する可能性もあるため、金銭面での不安も生じます。特に、仮免学科試験の再受験時にはその都度受験料を支払います。
また、友達と参加している場合は「一緒に卒業したい」という気持ちがプレッシャーを強くしてしまうこともあります。「これ以上失敗できない」という焦りを感じるのもやむを得ないでしょう。
2.多忙なスケジュールで疲れやすい
2つ目は、休みのないスケジュールで疲労が溜まってしまうことです。
最短日数で卒業を目指す合宿免許では、入校当日から教習を開始するため、事前に1日のスケジュールが決まっています。そのため、「教習が意外と詰まっていて大変」「丸1日の休みがなく疲れがとれない」と感じる方もいます。
また、試験勉強の時間も確保しなければならず、体力面だけでなく精神面できついと感じる方も少なくありません。
3.1人参加で寂しい
3つ目は、初めて訪れる場所と初めて出会う人たちのなかでの生活に寂しさを感じることです。
1人参加の場合、周りでグループ参加者が盛り上がっていると、気まずさや孤独感を感じやすくなります。また、教習や生活などの悩みなどを打ち明けられる友達がいないと、不安やストレスが溜まってしまうこともあります。
今まで一人暮らしをしたことがない方にとっては、身の回りのことを自分でしなければならならず、精神的な負担を感じたり、ホームシックになったりする可能性も考えられます。
4.新しい環境に慣れない
4つ目は、大きく変化する生活習慣や周囲の環境に慣れないことです。
普段昼夜逆転のような生活を送っている方であれば、毎日朝早くに起きる生活リズムに慣れるために時間がかかります。また、宿泊施設で複数人と共同生活をするプランであれば、同じ部屋の教習生への配慮、帰宅の門限、食事時間などのルールに、窮屈やストレスを感じることもあります。
5.教官と合わない
5つ目は、教官との相性が良くないことです。
教官は固定制の場合とランダムで担当する場合があります。緊張や不安があるなかで厳しく指導されると、恐怖やストレスから教官の言葉や態度に過剰に反応してしまうことも考えられます。教官によって口調や指導方法などが異なるため、集中して教習を受けられないといった状況であれば、すぐに対応が必要です。
合宿免許で「きつい」「つらい」と感じないための対策方法
自分に合った合宿免許を選んだと思っていても、現地の環境や周りの雰囲気などで結果が異なることはあります。しかし、事前に対策方法を知っておけば、もしきついと感じる状況が起こっても深刻化することを回避できます。合宿免許をストレスなく、快適に過ごせるように事前準備が大切です。
1.試験勉強・教習のプレッシャー・不安への対策
毎日の勉強と教習の積み重ねで、自信をつけることが重要です。しっかりと教習を受けてその日のうちに復習すると、学んだことを無理なく身につけられます。試験に合格するためには、計画的な時間管理も必要です。教習所には試験対策用の学習機が用意されているほか、最近ではオンデマンド教習を取り入れているところもあり、復習しやすいため不安解消にぴったりです。教習の合間や自由時間を利用して出題問題に徹底的に慣れておくと、効率よく試験対策ができ、自信を持って試験に臨めます。
技能教習では、上手くできない部分や難しい操作があると、毎回同じ操作で失敗しやすいため、教官からコツを教えてもらい解消しておきましょう。自動車の操作に慣れていけば、緊張しすぎたり動揺したりすることも少なくなります。
学科教習と技能教習、どちらも分からないことがあればすぐに教官に相談し、不安を解消しておくことが自信につながる重要なポイントです。
2.多忙なスケジュールへの対策
合宿免許では基本的に1日休みはありません。しかし、スケジュールによっては午後から教習がなかったり、教習の間で2時間ほど空きがあったりします。
教習が過密の日で暇がなくも、空き時間に気分転換をして過ごすとストレスを回避できます。教習所の近くにレジャー施設やショッピング施設などがあれば、体を動かしたり買い物したりして過ごせます。レンタサイクルがあれば、晴れた日にサイクリングすると気分爽快になるので、おすすめです。
また、教習所の敷地内にある宿泊施設を選ぶことで、少しの空き時間でも徒歩で帰宅できるため、疲労回復で仮眠も可能です。温泉が好きな方であれば、温泉施設のある宿泊施設で疲れを癒すのも良いでしょう。
関連記事:【20選】温泉付き宿泊施設を満喫できる合宿免許プラン
3.寂しさや孤独感への対策
友達と一緒に参加する場合と異なり、1人参加者は周りに悩みを相談できる人がいないため、寂しさや孤独感を感じやすいといえます。しかし、全国から多くの教習生が集まっている環境を利用し、積極的に話しかけてみましょう。コミュニケーションが苦手な人にとってはハードルが高いかもしれませんが、友達を作りたいと思っている教習生は多くいます。
それでも寂しさが消えない場合は、教習所のスタッフや教官に相談するのも一つです。合宿免許にはどんな相談にも親身になってくれるスタッフや教官がいます。アットホームな環境をアピールポイントにしている教習所もあるため、気後れすることなく頼ることも大切です。
なお、1人参加でも複数人のプランに申し込むと、知らない教習生と同室になれます。できるだけ1人にならない環境を希望する方は相部屋プランを選んでみるのもおすすめです。
関連記事:合宿免許で相部屋を選ぶメリット・デメリットとおすすめプラン13選
4.慣れない環境への対策
宿泊施設は自宅と異なる生活様式のため、居心地悪く感じることもあります。決められた教習スケジュールや食事時間などのルールは守らなければなりませんが、食事なし(自炊)プランを選ぶと、食事に関する自由度が増します。
自分のペースで過ごしたい方はプライベート空間が確保できるシングルルームプランを選ぶと周りに気を遣うことなく過ごせます。プランの選び方次第で、窮屈感やストレスを回避できます。
5.教官との相性への対策
教官によって「厳しい」「相性が悪い」と感じてしまうこともありますが、真剣に指導するからこそ、言葉や表情に厳しさが現れるものだと理解することも大切です。
しかし、ストレスを溜め込まないことが何よりも重要です。担当教官を変更してもらえる場合もあるため、どうしても相性が悪い場合は一人で抱え込まずスタッフに相談しましょう。
自分に合ったプラン選びで対策も可能!
自分に合ったプランを選ぶことで、きつい・つらい・しんどいと感じる原因を減らせます。後悔しないためのポイントは、何を重視するかです。
例えば、女性がセキュリティや宿泊施設の環境・サービスなどを重視する場合は、女性専用プランを選ぶと安心です。教官との相性に不安のある方は、女性教官が在籍する合宿免許プランを選択肢の一つとして考えてもよいでしょう。しかし、「男性教官だから危ない」ということはありません。異性と狭い空間にいると緊張するという方は、同性の教官を希望するのも対策の一つです。
さらに、口コミや体験談を参考にするのもプラン選びに役立ちます。良い点も悪い点もチェックして検討することが重要です。事前に情報をしっかり確認することで、ストレスにつながる可能性が低くなります。予約前には、プランの条件も忘れずに確認しましょう。
きつい・つらい・しんどいは感じ方次第!対策を練って合宿免許を楽しく過ごそう
合宿免許は短期間で効率的に運転免許を取得できるプランですが、プレッシャーや不安からきつい・つらい・しんどいと感じる方も少なくありません。
合宿免許をより快適に過ごすためには、きつい・つらい・しんどいにつながる要因への対策を考えて、自分に合ったプラン選びをすることがおすすめです。
事前にしっかりと対策を練って、ストレスフリーで充実した合宿免許生活を送りましょう。