合宿免許に申し込むにあたり、「短期間でちゃんと習得できるかな……」「トラブルに巻き込まれたりしないかな……」と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
しかし、不安や疑問を抱えたまま、合宿免許の申し込みを躊躇しているのは機会損失といえます。安心して過ごせるコツを知っていれば、男女問わず安心安全な環境で参加できます。
今回は、合宿免許先での安全対策の状況や危険を回避するためのコツなどについて解説します。
目次
合宿免許参加者の男女比率
合宿免許さぽっとの調査によると、1人参加・2人以上参加をそれぞれ1グループ(男女混合は除く)として計算した場合、男女比率は6:4となりました。
▼合宿免許の男女比率
グループ数 | 割合 | |
男性 | 1,140 | 約62% |
女性 | 702 | 約38% |
合計 | 1,842 | – |
※2022年1~12月の実績を基に作成
男性のほうが若干多くなっていますが、女性の参加率も4割を占めるため、「周りに女性がいなくて不安」という状況にもなりにくいと考えられます。
合宿免許で安全に過ごせる理由
女性でも安心・安全に過ごせる理由は主に2つあります。すべての教習所が同じレベルの安全対策をとっているわけではありませんが、教習生が安全に過ごせるための配慮が十分になされています。
1.万全なセキュリティ対策
教習所内はもちろんですが、特に気になるのが生活拠点となる宿泊施設ではないでしょうか。
宿泊施設によっては、入り口にオートロックシステムや入り口・通路・エレベーターホールなどの各所に防犯カメラの設置があります。さらに、警備員や管理人が常駐し24時間体制で監視しているところもあります。ホテルであれば、フロントに受付スタッフがいます。警備員が館内を巡回しているため、セキュリティ対策は万全です。
宿泊施設のタイプによって設備やスタッフの配備など、セキュリティ対策の状況は異なります。パンフレットやWebサイトの各プランにセキュリティ関連の情報が掲載されていますので、細かく見て希望のセキュリティ対策が施された宿泊施設を選びましょう。
2.男女別フロア
女性参加者の心配事の1つとして、男性から強引な誘いやストーカーまがいの行為に遭うのではないか、ということが挙げられます。
しかし、合宿免許プランでは、原則男性と女性が一緒の部屋になることはありません。また、宿泊施設では男性が簡単に女性の部屋に近づけないように対策がとられています。
基本的に男性と女性が同じ宿泊施設を利用する場合でも、別々の階層に分けられています。男性フロアと女性フロアはそれぞれ出入り禁止となっており、施錠や防犯カメラなどのセキュリティ設備も完備されています。さらに、警備員や管理人の巡回などもありますので安心です。
【女性編】合宿免許で危険を回避するコツ
各教習所で安全対策をとっているものの、それでも安心できないという方もいます。そのような方には、さらに危険を未然に防ぐ方法を押さえて、トラブルに巻き込まれないように努めることが大切です。
複数人で参加する
スケジュールが合えば、1人ではなく友達を誘って一緒に参加できると安心です。友達と一緒にいると、男性にしつこく言い寄られたり、誘われたりといったリスクも軽減できます。
また、観光や娯楽施設で楽しく過ごせる、充実した思い出をつくれるなどのメリットもあります。
女性限定の宿泊施設を選ぶ
基本的に男女共用の宿舎でもフロアが別々ですが、それでも不安を感じる方は女性専用の宿泊施設がおすすめです。
少しの不安でも毎日気にしてしまうとストレスになってしまいます。より安心した環境を求める方は建物で分かれる女性専用宿舎のあるプランを選びましょう。
セキュリティ強化だけでなく、さまざまな特典や充実した設備を利用できる場合もあります。
特典例
- 女性限定の施設・サービス利用券プレゼント
- ホテルのように充実した設備
- フィットネスルームや大型TV付きのシアタールーム完備
- 天然温泉入り放題
- サラダや総菜の種類が豊富な食事
- サロンスペースやウッドデッキ、ソファ付きの部屋
女性に嬉しいサービスや設備も多いため、安心感に快適さが加わり、お得感も味わえます。女性しか宿泊できない宿舎をお探しの方はこちらの記事をご覧ください。
女性指導員のいる教習所を選ぶ
教習所では男性指導員が多いため、指導員という立場であっても男性に話しかけにくいという方もいます。
合宿免許期間中は、毎日教習があります。教習の内容だけでなく生活面における心配事や、人には言いにくい体調不良、危険に関わる問題などが生じることもあるかもしれません。
そのようなときは女性指導員や女性スタッフのいる教習所を選べば、困ったときに心の支えになってくれるはずです。女性同士のため、男性指導員には言いにくいことでも相談しやすく、親身になって話を聞いてくれたり、適切な対応をしてくれたりします。
【女性編】危険・トラブルに遭わないための過ごし方
セキュリティが万全の宿泊施設を選んだとしても、安全に滞在するためには、普段の過ごし方も大事です。自分自身の行動にも注意することで、トラブル防止につながります。
1.露出を控えた服を選ぶ
夏の暑い時期はできるだけ涼しい服装を着たいという方も多いですが、マナーや安全として肌の露出の多い服装は基本的にNGです。タンクトップやキャミソール、ミニスカートなど、肌の露出の多い服装は、周囲の誤解を招きやすく、トラブルの原因になる可能性があります。
技能教習では実車による運転操作を学びますが、車内で指導員は教習生の操作手順や目配りなどを細かくチェックしています。指導員にそのつもりがなくても、セクハラ問題が生じてしまう可能性もあり、お互いによい気持ちで教習を受けられません。自分だけでなく、周りにも配慮した服装選びが大切です。
2.門限を守って行動する
ほとんどの宿泊施設では、教習生が安心して過ごせるように門限を設けています。しかし、観光やレジャーなどの時間も考慮されていることから、一般的には22時~23時位が多いです。宿泊施設の周辺に街灯があまりなく暗い場合もあります。門限前であっても、周辺環境によっては早めに戻ってくることを心がけましょう。
ホテルの場合にはプラン自体に門限を設けていても、教習生以外の宿泊客もいるため建物は24時間出入りが可能です。しかし、宿泊施設外でのトラブル発生や次の日の教習への影響などを考えて、夜間の出入りには注意し、門限をしっかり守って規律ある行動をとることが大切です。
3.安心して過ごせる環境を選ぶ
外出時の安全性に不安のある方は、施設やサービスが充実した宿泊施設を選ぶ方法もあります。例えば、大型ホテルやリゾートホテルでは、プールやフィットネスジム、スパやカラオケなどリフレッシュできる施設が充実しているため、そのような宿泊施設を選ぶと外出しなくても楽しめます。
また、急な買い物を要する場合には、宿泊施設のすぐ近くにコンビニやスーパー、ドラッグストアなどがあればすぐに帰って来られるため、長時間外出せずに済みます。
合宿免許と通学免許での運転事故発生の違い
合宿免許は、通学免許と比べて短期間で卒業できるため、「簡単に運転免許を取得できるのではないか」と考える人もいるかもしれません。また、そのような考えから「合宿免許での免許取得者は事故率が高い」という誤ったイメージにつながってしまうこともあります。
しかし、それはまったくの事実無根です。合宿免許・通学免許どちらも、教習カリキュラムは同じで難易度も一定の基準に定められています。料金の安さや教習期間の短さなどの関係によって審査基準に影響することはありません。
そもそも運転事故は、不慣れな道での運転や不注意、運転に慣れてくると「ここは人が通らないはず」「そこから人は出てこないはず」という“だろう運転”によって起こりやすくなります。安全運転できる環境の確保と危険予測を怠らないことが必要です。
合宿期間中の危険やトラブルを回避するコツ
合宿免許は、公安委員会の基準に適合した指定教習所が実施しているため、安心して参加できます。しかし、普通に過ごしていてもどのような場面に遭遇するかは分かりません。
そこで、危険やトラブルに合いやすい場面とそれを回避するためのコツを紹介します。
1.観光やレジャーでの事故
教習所内は指導員がいるため安心ですが、フリータイムで観光やアクティビティをする場合や生活面でのトラブルへの対策を知っておく必要があります。
教習所によっては、合宿免許参加中に何らかの傷害事故が生じた場合に補償される保険に加入しているところがあります。
保険加入済みのプランでは、以下のようなケースに対して傷害保険が付随しています。
▼具体例
- ケガや病気で入院・通院した場合
- 他人をケガさせたり他人の所有物を損壊してしまったりした場合
- 現金を盗まれた場合
- 衣類・カメラなどの持ち物を紛失した場合 など
合宿免許先で保険加入の有無や補償範囲などを確認しておくと、万が一のときに安心です。
なお、自炊できる宿泊施設で火災に巻き込まれた際の補償内容についても、詳細に確認しておくことをおすすめします。
2.参加者同士のトラブル
約2週間の生活のなかでは、参加者同士での揉め事や迷惑行為などによってトラブルが発生するケースも考えられます。これは異性同士に関わらず、同性同士でも起こりえることです。とはいえ、合宿免許自体が危険だということではありません。
どのような状況であっても、意見の食い違いやお互いの認識の違いによってトラブルが生じることはあります。大勢の人が参加する合宿免許では、お互いの年齢や性格を尊重し合うことが大切です。特に、見知らぬ教習生同士が共同生活をする相部屋では、お互いへの配慮を心がけましょう。
万が一トラブルが起きた場合には、宿泊施設なら施設の管理人や担当者、教習所なら教官やスタッフに相談しましょう。
3.プレッシャーなどによる体調不良への対応
合宿免許では、「最短で免許を取得しなければならない」「学科試験や技能試験で不合格になったら追加料金がかかる」といったプレッシャーから、勉強が捗らなかったり、教習に集中できなくなったり、カリキュラムで学んだ知識を忘れやすくなったりすることがあります。「自分は大丈夫」と思っていても、気づかないうちに精神的なトラブルや体調不良につながることも珍しくありません。
特に、他人にはなかなか相談できないことや、家族・友人がそばにいないことで余計に不安が増してしまう方もいるでしょう。
しかし、合宿免許では教習生が体調不良や病気になった場合に、スタッフが応急処置や医療施設への手配などを適切に行ってくれるので、安心です。万が一のことを考えて、保険証を必ず持参しましょう。なお、保険証はコピーでも対応できます。
誰でも安心して過ごせるプランをご用意!
合宿免許は、約2週間不慣れな土地での宿泊を伴うため、安心して生活できるかが重要です。各教習所ではセキュリティの設備やサービスを施し、教習生に安心して過ごしてもらえるように万全の対策を整えています
コーディネーターからの
ひとこと
合宿免許さぽっとでは女性限定の宿泊施設や女性向けのプランをはじめ、誰でも安心して過ごせるプランをたくさんご紹介しています。教習所ごとの特典や詳しいプラン内容などの案内もありますので、ぜひご活用ください。