運転免許の取得には法律で定められた年齢制限があります。合宿免許を実施している教習所も、この年齢制限に従って入校を受け付けています。
高校生にとって、教習所の入校時期は運転免許の取得可能年齢と深く関係します。では、運転免許を取得するための年齢制限とは、具体的にどのようなルールなのでしょうか?
この記事では、高校生が運転免許を取得する際の年齢制限、誕生日前の入校の可否、合宿免許と通学免許の選び方などを解説します。
目次
運転免許取得における高校生の年齢制限
高校生が運転免許を取得できるのは、普通自動車免許と普通二輪免許です。
ここからは、それぞれの年齢制限について説明します。
普通自動車免許
普通自動車免許は18歳以上で取得可能です。AT車・MT車にかかわらず、取得できる年齢に違いはありません。また、高校在学中でも18歳になっていれば取得できます。
ただし、誕生日が近づいていても17歳のうちは免許を取得できないため、注意しましょう。
普通二輪免許
普通二輪免許(バイク免許)は、16歳以上で取得可能です。また、50cc以下の原付免許も同じく16歳から取得できます。
普通二輪免許があれば、原付バイクを含む排気量400ccまでのバイクを運転できるため、原付免許よりも活用の幅が広がります。
合宿免許は誕生日前から入校できる?
先述したとおり、普通車の運転免許は18歳以上ですが、合宿免許の申し込みや入校時点では17歳でも問題ありません。ただし、仮免許試験の際に18歳になっていることが条件です。試験での不合格を考慮して、早めに入校したいと思っても規則に従わなければなりません。
なかには、『誕生日の1週間前』などの入校条件を設けている教習所もあります。事前に申込案内での確認が必要です。合宿免許の期間やスケジュール、検定日程などを考慮して計画を立てましょう。
なお、合宿免許さぽっとを利用して申し込む場合、仮免許試験(修了検定)時に18歳になっていることが条件です。入校目安は、普通車AT免許で18歳になる6日前、普通車MT免許で18歳になる8日前と定められています。
年齢制限をはじめ、免許取得に関する不安のある方は、お気軽にご相談ください。
通学免許は誕生日の何ヶ月前・何日前から入校できる?
通学免許の場合も、合宿免許と同様に“仮免許試験の受験時に18歳以上であること”が条件です。そのため、仮免許試験を受ける前に18歳の誕生日を迎えている必要があります。
通学免許の最大の特徴は、自分のペースで教習を進められることですが、その分卒業までに時間がかかる傾向があります。余裕をもって早めに入校するのがポイントです。入校のタイミングは教習所によって異なりますが、一般的には1~2ヶ月前から受け付けているところが多いです。
誕生日前の高校生が教習所へ入校する際のタイミング
高校生が誕生日前に教習所へ入校する場合、普通車免許とバイク免許ではタイミングが異なるため、予約時に注意が必要です。
誕生日前に入校する際は、仮免許試験の受験日が18歳の誕生日以降になるように日程を決めましょう。 誕生日までの日数に余裕がある場合、スケジュールの調整を求められることがあります。最短日数で進めたい方は、事前に教習所へ確認しておくと安心です。
■普通車免許の場合(一例)
教習形態 | 段階 | スケジュール | 年齢 |
合宿免許 | 第一段階 | 入校日 | 18歳の誕生日の約1週間前以降 |
第一段階 | 修了検定(仮免許試験) 仮免学科試験 |
18歳の誕生日以降 | |
第二段階 | 卒業検定 | ||
通学免許 | 第一段階 | 入校日 | 18歳の誕生日の1~2ヶ月前〜直前 |
第一段階 | 修了検定(仮免許試験) 仮免学科試験 |
18歳の誕生日以降 | |
第二段階 | 卒業検定 |
■バイク免許(普通二輪免許)の場合(一例)
教習形態 | スケジュール | 年齢 |
合宿免許 | 入校日 | 16歳の誕生日の約1週間前以降 |
卒業検定 | 16歳の誕生日以降 | |
通学免許 | 入校日 | 16歳の誕生日の数ヶ月前〜直前 |
卒業検定 | 16歳の誕生日以降 |
バイク免許の場合、卒業検定日に16歳を迎えられるのであれば、誕生日前でも入校できる教習所もあれば、入校日に16歳を迎えている必要がある教習所など、さまざまな条件があります。
高校の校則によって運転免許を取得できない場合がある
教習所が17歳や18歳でも入校可能としていても、在学中の免許取得を禁止している高校もあります。 年齢条件を満たしていても、学校ごとに対応が異なるため、事前に校則を確認し、必要な手続きを踏むことが重要です。
無断で入校したり、免許取得が発覚したりすると、謹慎や停学処分を受けることがあります。 最悪の場合、退学処分となる可能性もあるため、十分に注意しましょう。
高校生が合宿免許プランを選ぶ際のポイント
全国各地でさまざまな合宿免許プランが実施されています。高校生がプランを選ぶ際は、以下のポイントに注目するとよいでしょう。
宿泊施設
宿泊施設の環境は、教習の集中力や生活の快適さに大きく影響するため、慎重に選ぶことが重要です。
宿泊施設には学生寮やホテルがあり、部屋タイプも相部屋・シングルルーム・ツインルームなどさまざまです。選べるタイプは参加人数によって異なり、1人で参加する場合は相部屋またはシングルルーム、友達と一緒ならツインルームが利用可能です。
初めて親元を離れて長期間過ごすことに不安を感じる高校生も少なくありません。費用面だけでなく、宿舎のセキュリティ・設備の充実度・周辺環境の利便性なども考慮しながら選んでみるとよいでしょう。
食事プラン
合宿免許の食事プランには、食事付き・食事なし・自炊の3種類があります。高校生の場合、初めての自炊で負担が大きくなる可能性があるため、特に理由がなければ食事付きプランがおすすめです。
ただし、食事付きの内容は3食付き・朝夕2食・昼食のみなど、プランによって異なります。栄養バランスを考えると、3食付きのプランが安心でしょう。
学割特典・キャンペーン
合宿免許では、学割やキャンペーンによる割引特典が用意されていることが多く、通常よりも料金を抑えられます。
学割は学生限定の特典であり、さらに友達と同時入校すると適用されるグループ割を実施している教習所もあります。費用を抑えたい場合は、事前にキャンペーン情報をチェックしておくとお得です。
高校生にとってメリットがたくさんある合宿免許はおすすめ!
短期間で集中的に教習を受けられる合宿免許は、高校生に人気の選択肢です。特に、春休み(3月)や夏休み(7月~8月)は混雑するため、申し込みのタイミングが重要になります。希望する日程で参加できるよう、空き状況を確認し、早めに予約しておきましょう。
また、合宿免許は運転免許の取得だけでなく、全国から集まる教習生と一緒に過ごせる貴重な経験にもなります。ぜひ、この機会に合宿免許で運転免許を取得してみてはいかがでしょうか。