
短期間で運転免許取得を目指せる合宿免許は人気がありますが、短期間だからこそ、「教習はどれくらい詰まっているのか」「土日は休めるのか」など、気になる点も多いはずです。
実際に「教習スケジュールがハードすぎないか心配……」といった不安な声も耳にします。
この記事では、合宿免許に土日休みはあるのか、教習スケジュールはどのように組まれているのか、休日の過ごし方や外出時の注意点などを解説します。
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目次
合宿免許の土日は休み?

合宿免許では、基本的に土日や祝日も教習が行われます。平日と同じように教習や検定が実施されることで日数を最短に抑え、約2週間ほどで卒業を目指せる仕組みです。
ただし、すべての教習所が同じ状況というわけではなく、土日や祝日を休みにしている教習所もあります。各教習所のパンフレットや予約サイトから休校日を事前に確認できるため、自分の都合や希望に合わせて日程を選ぶようにしましょう。
合宿免許の教習スケジュール
合宿免許では、段階ごとに教習や検定のスケジュールが組まれています。
実際のスケジュールは各教習所によって異なりますが、以下の例のように、丸一日教習が詰まっているわけではありません。1日あたり4~6時間程度の自由時間があり、教習の合間や数時限分まとまった形で設けられています。
▼教習スケジュール例(AT車)

※教習スケジュールの見方
学:学科教習(50分/時限)
技:技能教習(50分/時限)
み:みきわめ(技能の習熟確認)
先学:先行学科(学科1・最初に受講する基礎知識)
適:適性検査(運転判断や身体能力の検査)
効:効果測定(学科試験前の模擬試験)
仮:仮免学科試験(仮免許取得のための試験)
修了検定:仮免許取得のための技能試験
応急措置:事故時の応急処置や負傷者への対応を学ぶ教習
卒業検定:教習所を卒業するための技能試験
土日休日がある場合の過ごし方

土日や祝日が休日の場合は、丸一日を有意義に過ごすことができます。ここでは、休日の過ごし方の例を紹介します。
1.観光スポットや温泉めぐり
地域によっては、周辺に温泉や観光スポットがあり、日帰りでも気軽に立ち寄れる場所が多くあります。景色や歴史に触れながらリフレッシュできるのも合宿免許ならではの魅力です。
たとえば、温泉街を散策して足湯を楽しんだり、名所の展望台で写真を撮ったりすると小旅行気分を味わえます。合宿期間中の思い出づくりにもぴったりです。
2.地元名物やグルメを楽しむ
地元の食文化を体験することも楽しみ方の一つです。人気のカフェでゆっくり過ごしたり、飲食店で名物料理を味わったりすれば、教習や勉強とのメリハリがつき、モチベーションアップにもつながります。
海鮮丼やご当地ラーメン、地元スイーツなど、地域ならではのグルメを堪能するのもおすすめ。旅行気分で過ごせるだけでなく、友達とシェアして帰宅後の土産話や話題づくりにもなります。
3.勉強や復習をする

教習で学んだことを少しずつ振り返る時間をつくることで、知識がしっかり定着します。
たとえば、学科で学んだノートを見返して交通ルールや標識を確認したり、過去問題集で苦手な部分をチェックしたりするだけでも理解が深まります。技能教習についても、コースでの操作を思い出しながらイメージトレーニングしてみると効果的です。
「今日は少しだけ勉強して休もう」という気軽な気持ちで取り組めば、無理なく知識を身につけることができます。休日を使って準備をしておくと、修了検定や卒業検定にも安心して臨め、運転への自信にもつながります。
4.ほかの教習生と交流する
合宿免許は、同じ目標を持った人たちが集まる環境です。教習の合間や休み時間にちょっとした会話を交わすだけでも、気分転換になり楽しく過ごせます。
休日には一緒に地元の観光スポットを回ったり、カフェでおしゃべりしたりするのもおすすめです。免許取得という共通の話題があるため、初対面でも打ち解けやすく、自然と仲良くなれるはずです。こうした交流が、緊張しがちな教習中の心の支えになったり、合宿生活をより充実させてくれたりします。
5.部屋で休息する
教習や試験で疲れているときは、部屋でゆったり過ごす時間も大切です。本を読んだり、映画やドラマを観たり、音楽を聴いたりして、頭と体をしっかり休めましょう。軽く昼寝をするだけでも、翌日の教習に集中しやすくなります。
また、部屋で過ごす時間を工夫して、自分だけのリラックスタイムを作るのもおすすめです。日記を書いたり、写真を整理したりすれば、合宿生活の思い出が自然と形になっていきます。
静かに過ごす時間を意識的につくることで、心も体もリフレッシュでき、毎日元気に教習に臨むことができます。
外出する際の注意点

自由時間を楽しむ際も、いくつか注意しておきたいポイントがあります。なかでも特に気をつけたいのが外出時です。ここでは、4つの注意点を紹介します。
1.自分の都合で休みは取れない
合宿免許のスケジュールはあらかじめ決められています。同じ日に入校した教習生全員が同じスケジュールに沿って教習を進めていきます。
家庭の事情で緊急を要する場合や、体調不良・ケガなどやむを得ないときは、教習所に相談する必要がありますが、基本的には予定どおり参加することが前提です。
そのため、個人的な理由で教習を休むことはできません。観光や友人との約束などの予定があるため教習を受けられない、といった理由での欠席は原則不可であることを理解しておきましょう。
2.外泊はできない
合宿免許では基本的に外泊はできません。親戚や友人の家に泊まることはもちろん、ほかの宿泊施設に滞在することも禁止されています。
観光や食事などの外出は日中に限られ、夜間は宿舎で過ごすことが原則です。「申請すれば外泊できる」と思い込んで予定を組むとトラブルのもとになるため注意が必要です。
3.門限に注意する

宿舎には門限が設定されており、夜遅くまで外出することはできません。帰る時間を意識せずに飲食店や観光スポットへ出かけると、門限に間に合わない場合があります。
外出する際は、移動時間に余裕を持ち、安全に帰宿できるようスケジュールを立てましょう。門限の時間は宿泊施設によって異なるため、プランを予約する前に必ず確認しておくことが大切です。
4.予定を詰め込みすぎない
自由時間を楽しもうとすると、つい予定を入れたくなるかもしれません。しかし、観光や温泉、アクティビティなど現地でやりたいことを詰め込みすぎると、疲れが残ってしまうことがあります。
「観光は1~2ヶ所だけに絞る」「移動時間を考えて近場を選ぶ」など、余裕を持ったプランを意識するのがポイントです。ゆったり過ごす時間を確保すれば、教習に影響することなく安心して楽しむことができます。
最短卒業? 観光も重視? 目的に合った合宿免許プランの選び方

合宿免許を選ぶときは、「どんな合宿生活にしたいか」を明確にしておくことが大切です。
短期間で効率よく免許を取得したい人と、教習だけでなく観光や食事も楽しみたい人では、選ぶべきプランや教習所が変わってきます。
▼短期間で卒業したい場合
最短で免許を取得したい人には、休校日がないプランが向いています。土日や祝日も含めて毎日教習があるため、集中して取り組む必要がありますが、約2週間ほどで卒業できるプランが多く、スピーディーに運転免許を取得できます。
▼観光や自由時間も楽しみたい場合
自由時間に観光やグルメを満喫したい人には、休校日が設けられているプランがおすすめです。土日祝にまとまった休日があれば、時間を気にせずにゆったり過ごすことができ、教習と観光の両立もしやすくなります。
卒業生に聞いた! 合宿生活の過ごし方ランキング

合宿免許の空き時間や自由時間に、教習生はどのように過ごしているのでしょうか。
ここでは、合宿免許を経験した卒業生のアンケート「教習の空き時間は何をして過ごしていましたか」(※)をもとに、人気の過ごし方ランキングを紹介します。ぜひ、時間の使い方の参考にしてください。
※アンケート概要
- アンケート期間:2024/4/17〜5/22
- 対象:合宿さぽっとを利用して合宿教習所に入校した方
1位.勉強・効果測定対策
最も多かった過ごし方は、空き時間を学習にあてることでした。仮免試験や本免学科に向けて、教習所の教材やオンデマンド講習を利用する人が多く見られます。
なかには、教習の待ち時間に効果測定の問題集を繰り返し解くといった、短期間で理解を深めようとする姿勢も目立ちました。
▼卒業生の声
- 仮免試験前の空き時間に練習問題を解いた
- オンデマンドの学科教習を受けたり、効果測定を進めてました
- ひたすら勉強をして最後の方は楽できた
空き時間を有効活用することで効率よく学科試験の準備が進み、知識も定着しやすくなります。
2位.友人とのおしゃべり・交流
友人との会話や交流を楽しんだという声も多く寄せられました。合宿免許には全国各地から参加者が集まるため、普段出会えない人と仲良くなるきっかけになります。
教習の合間におしゃべりをしたり、夕食後に宿舎で一緒に過ごしたり、自然と交流が生まれているようです。
▼卒業生の声
- 友人と談笑したり、他の教習生と交流した
- 同じ合宿の人と話していた
- 現地で出来た友達とご飯行ったり
共通の目標に向かって頑張る仲間と過ごす時間は、気分転換やモチベーションアップにつながります。
3位.睡眠・リラックスタイム

慣れないスケジュールのなかで、しっかり休息を取る人も多くいました。教習は朝から夕方まで続くことが多いため、集中力を保つためにも空き時間の休憩は大切です。
動画を見たり、音楽を聴いたり、昼寝をしたりと、自分のペースで過ごしたという声もありました。
▼卒業生の声
- 寝てた、教本を読んでた
- 睡眠、お喋り、自習
- 映画をみてた
しっかり体を休めることで疲れをリセットでき、翌日の教習にも落ち着いて取り組めます。
4位.観光・温泉・おでかけ
教習の合間に観光や散策を楽しむ人も多くいました。周辺の観光地や温泉、地元グルメなど、合宿先ならではの魅力を味わう人も少なくありません。
特に休校日や午後の教習がない日を利用して、友人と一緒に外出するケースがよく見られます。
▼卒業生の声
- 観光地巡り
- 合宿でできた友達と周辺でご飯食べに行ったりしていた
- 学科試験に向けた勉強。カラオケ。温泉。ご当地グルメを食べに
教習の合間にリフレッシュできる環境が整っているのも、合宿免許の魅力の一つです。
自分のこだわりに合った合宿免許を選ぼう
合宿免許は効率よく免許を取得できるだけでなく、地域の雰囲気や観光、グルメなどを楽しめる点も通学免許にはない特徴です。教習所によっては、連日教習が行われる場合もあれば、土日や祝日に休校日があり現地をゆっくり楽しめるプランもあります。
短期間で卒業したい人は休校日なしのスケジュール、ゆとりを持って過ごしたい人は休校日ありのプランを選ぶのがおすすめです。
教習内容や宿泊環境、周辺施設の充実度などもチェックしながら、自分のスタイルに合った合宿免許を見つけてください。