合宿免許でマニュアル(MT)免許を取得するには? オートマ(AT)限定免許との比較解説

合宿免許でマニュアル(MT)免許を取得するには? オートマ(AT)限定免許との比較解説

合宿免許プランを申し込みする際、MT(マニュアルトランスミッション:Manual Transmission)とAT(オートマチックトランスミッション:Automatic Transmission)のどちらの免許を取得するか、前もって決めておかなければなりません。

車に詳しくない方にとってはマニュアル免許とオートマ免許がどう違うは何か分からないため、選びにくいでしょう。また、知識はあっても悩んでしまう方も少なくありません。

そこで、今回の記事ではマニュアル車とオートマ車の特徴とメリット・デメリット、これらの違いを解説します。

マニュアル車とオートマ車の特徴

マニュアルとオートマは略称で、正式名称は以下のとおりです。

略称 正式名称
マニュアル(MT) マニュアルトランスミッション(Manual Transmission)
オートマ(AT) オートマチックトランスミッション(Automatic Transmission)

MT車やAT車と呼ばれることもあります。トランスミッションとは、自動車の速度を変えるときに動作する変速機です。運転時には加速したり減速したり速度調節が必要です。

普通車や二輪車(バイク)ではマニュアルもオートマもあるため、希望に合わせて車種を選択できます。大型車や特殊自動車ではマニュアルが多くみられます。

マニュアル(MT)車の特徴

マニュアル(MT)車の特徴

車の速度調節をするためには『ギアチェンジ』と呼ばれる変速操作を行います。マニュアル車では、手で操作するシフトレバーと足で操作するクラッチペダルでギアチェンジを行います。

シフトレバーは前進5段階(1速~5速)と後進1段階で構成され、調節を手動で行います。ギアチェンジの操作を間違えると、エンジンストップ(エンスト)して車が止まるため、高度な運転技術が必要です。

オートマ(AT)車の特徴

オートマ(AT)車の特徴

オートマ車は、自動でギアチェンジを行う機能が車に備えられています。クラッチペダルはなく、シフトレバーも前進(D)と後進(R)は一段階のみのため、マニュアル車と違い複雑な操作やエンストの心配はありません。

マニュアル(MT)免許とオートマ(AT)限定免許の違い

マニュアル(MT)免許とオートマ(AT)限定免許の違い

マニュアル車とオートマ車では、車の仕組みや基本的な操作、難易度が違うため、合宿免許で運転免許を取得する際の教習時間や費用なども異なります。ここからは、その違いを具体的に説明します。

1.免許の取得率

警察庁が公表している『運転免許統計 令和5年版』によると、マニュアル(MT)免許よりもオートマ(AT)限定免許の取得者の割合が大きく上回っています。この結果により、合宿免許においてもオートマ免許を選択する教習生が多いことが分かります。

▼免許の取得データ

項目 / 免許 マニュアル免許 オートマ限定免許
受験者数 494,433(31.25%) 1,087,795(68.75%)
合格者数 375,088(32.2%) 789,713(67.8%)
合格率 75.86% 72.60%

警察庁交通局運転免許課『運転免許統計 令和5年版』を基に作成

一般的に、合宿免許では車種によって男性と女性の比率も変わります。オートマ車は女性が8~9割、男性が2割程度、マニュアル車は男性が7~8割、女性が1~2割とされています。マニュアル車は難しい操作が伴うことから、女性にはオートマ車が人気の傾向にあります。

出典:警察庁交通局運転免許課『運転免許統計 令和5年版

2.合宿免許プランの費用

教習所によってプラン料金に差はありますが、一般的にマニュアル車はオートマ車よりも2万円程度高くなります。春休みと夏休みのオンシーズン、それ以外のオフシーズンも時期に関わらず状況は同じため、安い費用を重視する方は、オートマ(AT)限定免許がおすすめです。

▼マニュアル車とオートマ車の相場(普通免許)

免許の種類 マニュアル(MT) オートマ(AT)
価格 22~40万円 20~38万円

3.合宿免許の最短日数と教習時限数

合宿免許では、短期間で運転免許を取得できるのが魅力の一つです。教習時間もスケジュールが決まっているため、通学免許と異なり技能教習の予約も不要です。車種ごとに日数と時限数が異なるので確認しておきましょう。

▼合宿免許の最短日数と教習時限数

最短日数 学科教習 技能教習
マニュアル(MT) 16日 26時限 34時限
オートマ(AT) 14日 26時限 31時限

※最短期間は教習所によって異なります。

学科教習はどちらも同じ時限数です。技能教習ではマニュアル免許の方が複雑な運転技術を学ぶため、3時限多くスケジュールが組まれ最短日数も2日程度長めです。

友達と一緒に参加する際には、車種の違いに注意が必要です。多くのプランでは2名以上のグループで申し込みする場合、同じ部屋に宿泊します。グループ割キャンペーンを利用して予約する際にも、同時入校のほか同車種も条件とされることが多いです。希望すればシングルルームに別々の宿泊も可能ですが、割引は適用不可の場合もあるため確認が必要です。

同車種での入校でも、仮免許試験や卒業検定などで不合格の場合には延長となり、友達と一緒に卒業できません。部屋の空き状況によっては相部屋への移動や、部屋代と食事代が追加になる保証内容もあります。

マニュアル(MT)免許とオートマ(AT)限定免許のメリット・デメリット

マニュアル(MT)免許とオートマ(AT)限定免許のメリット・デメリット

マニュアル免許とオートマ限定免許のどちらを選ぶかは、メリットとデメリットを踏まえて検討することが大事です。

項目 / 免許の種類 マニュアル オートマ
メリット ・タイミングや加減など、自分で運転をコントロールできる

・オートマ車も運転可能

・操作性がシンプルで複雑な操作が不要

・エンストしにくい

・プラン料金が安く、短時間で習得可能

デメリット ・操作の難易度が高く、オートマ車よりも免許取得が難しい

・プラン料金が高く、教習時間も長い

・アクセルとブレーキの踏み間違えが発生しやすい

・マニュアル車の運転はAT 限定解除が必要

AT 限定解除は、以下の方法で行います。

  • 指定教習所で講習を受ける
  • 試験場で審査を受ける

指定教習所で講習を受ける場合、AT 限定解除コースを4時限分受講し、合格後に住民票のある運転免許センターで手続きを行います。別途受講費用が5~9万円ほどかかるので注意が必要です。試験場で審査を受ける場合には受験料と試験車使用料が3,000円程度ですが、合格のハードルが高めです。

将来的にマニュアル車の運転が必要な場合には、最初からマニュアル免許取得を目指すのがおすすめです。

合宿免許でマニュアル(MT)免許とオートマ(AT)限定免許を迷ったときは?

合宿免許でマニュアル(MT)免許とオートマ(AT)限定免許を迷ったときは?

マニュアル免許とオートマ限定免許をどちらにしようか迷っている場合には、比較検討が大切です。車の操作性や取得費用だけでなく将来的な必要性も考えて、自分に合った運転免許を取得しましょう。

▼マニュアルとオートマの比較表

車種 マニュアル オートマ
免許取得者割合 32.2% 67.8%
相場 22~40万円 20~38万円
最短日数 16日 14日
教習時限数 学科教習:26時限
技能教習:34時限
学科教習:26時限
技能教習:31時限
特徴 l 運転速度を自分でコントロール可能

l オートマ車の運転も可能

l シンプルな構造で複雑な操作が不要

l マニュアル車の運転必要時にAT 限定解除が必要

また、以下のような方はマニュアル免許の取得が適しています。

▼マニュアル免許が適している人

  • 所有車がマニュアル車の人
  • 将来的にマニュアル車の運転が必要な人
  • 自分で車の運転をコントロールしたい人
  • スポーツカーを運転したい人

合宿免許でマニュアルからオートマへの変更は可能?

合宿免許でマニュアルからオートマへの変更は可能?

「マニュアルの教習を続けるのが難しい」と感じた場合には、教習所の受付に理由を伝えたうえで相談しましょう。マニュアル免許のプランで入校した場合でも途中でオートマへの変更は可能です。

マニュアルからオートマへの変更手続きを『転科』といいます。転科をすることで合宿免許の期間は2日短縮されますが、プラン料金の差額は一般的に返金されませんので、その点を承知しておきましょう。転科の可能性があるかもしれないと不安な方は、事前に問い合わせておくと安心です。

マニュアル(MT)とオートマ(AT)の違いを理解したうえで、自分に合った免許を取得しよう!

マニュアル(MT)とオートマ(AT)の違いを理解したうえで、自分に合った免許を取得しよう!

マニュアルとオートマは、車の基本的な構造や運転の操作方法が異なります。合宿免許でも最短日数と費用が違うため、これらの違いを踏まえたうえでプランを選択しなければなりません。

合宿免許では、途中でマニュアルからオートマへの変更は可能ですし、オートマ限定免許を取得後にAT 限定解除をすれば、マニュアル車の運転もできます。しかし、費用の負担がかかります。後で後悔しないように、合宿免許の申し込み前には車種の違いをしっかりとチェックして比較検討しましょう。

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