高校生や大学生の冬・春休みは12~3月にあたり、この長期休暇を利用して運転免許を取得しようとする方が多くいます。しかし、冬に合宿免許の参加を検討している方が気になることの一つに”雪道の運転“が挙げられます。
「雪が降っていても教習を受けられるの?」「雪道を運転できるか不安……」といった悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、雪が降る地域の自動車学校 の合宿免許にはどのような特徴があるか、参加するメリットや注意点などを併せて解説します。積雪で教習が中止・延長にならないかといった不安を解消して、安心して合宿免許に参加しましょう!
目次
雪が降る地域で行われる合宿免許の不安
冬は日本海 側と太平洋側で気候が異なるものの、沖縄を除いて全国どの地域でも雪が降る可能性はあります。特に、北海道や東北、北陸地方など、日本海側の地域は積雪の多いエリアとして知られています。 このような地域の合宿免許に参加する際に気になる3つの疑問を解説します。
1.雪が降っていても教習は受けられる?
積雪の多い地域の合宿免許では、コースの除雪作業がしっかりと行われるため、記録的な大雪にならない限り問題なく教習を受けられます。
合宿免許先によっては、スタッフが敷地内のコースの雪かきをしたり、雪を溶かす融雪装置が備わっていたり、降雪対策の環境 が整っています。雪が降り積もって教習ができないという状況は発生しにくいです。
第二段階に入ると、技能教習では一般道路を走行して練習します。一般道の場合は教習所が管理することはありませんが、車の多い車道では自治体が朝に除雪作業をしているケースも多く、積雪が起きても走りやすいような対策が行われています。
2.雪道教習は安全?
降雪量の多い地域の合宿免許に参加する場合「雪道を運転して大丈夫?」「スリップ事故が起きない?」といった心配の声も少なくありません。
しかし、雪道の運転指導に慣れた指導員が助手席に乗っているため、AT車でも運転技術が必要なMT 車でも安心して教習を受けられます。
状態に合った操作技術や感覚が身につけられる
道路に雪が積もったばかりの新雪や氷のようなツルツルの状態になった圧雪など、さまざまな状況の道路を走行します。 ブレーキのかけ方やハンドル操作など雪のない道路での操作方法と異なります。交通量の多い道路と少ない道路では路面の状態が異なりますので、それぞれの状態に合った操作技術や感覚が身につきます。車輪が通ったあとにできる“わだち”の走行テクニックも学べます。
いつもと違う景色が見られる
雪の中の路上教習では、路肩に雪が積もっていたり、雪や路面凍結の影響で道が混んでいるなど、通常と違う景色が見られるかもしれません。また、天候などの影響で始業時間が変更になったり、教習内容の一部がシミュレーターになるなどの変更になる可能性もゼロではありません。雪の多い地域や、合宿期間中に自然災害などに遭遇した際には、教習所からの指示や案内をよく聞いておかなくてはなりません。
スタッドレスタイヤを装着した走行感覚をつかめる
地域にもよりますが、冬の合宿免許では夜間や早朝に気温が氷点下になることも多く、晴天の日でも路面が凍ります。
雪道や路面が凍結したアイスバーンでもスリップしないように車両に雪用のスタッドレスタイヤを装着しているため、装着時の車の走行感覚もつかめます。
3.雪の影響で教習は延期される?
雪の多い地域では降雪・積雪への対策 が万全のため、通常の降雪量では教習が延期されることはありません。しかし、記録的な大雪の影響で危険と判断した場合には延長する可能性もあります。
これは先に述べた地域に関係なく全国どこでも起こりうることで、豪雪地域だけで起こることではありません。むしろ、普段降雪があまりない地域のほうが雪の影響で教習がお休みになってしまう可能性が高く、最短日数で卒業できないケースも稀にあります。
ただし、実際入校をしてみないと、いつ雪が降って積雪になるのかも分かりません。雪問題だけで教習所を選んでしまい、観光や温泉、レジャーなど合宿免許で楽しめることを後回しにしてしまうのはもったいないです。雪の降る地域であれば、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しめます!現地で体験したいことや楽しみたいことを優先してプランを選んでみてください。
また、合宿免許を申し込む際には、過去の積雪状況や教習の実施状況などをチェックしておくのも大切です。
コーディネーターからの
ひとこと
雪が降る地域の合宿免許に参加する5つのメリット
雪が降る地域では、雪が降らない地域での合宿免許と異なったメリットがあります。おもなものを5つ紹介します。
1.格安プランが多い
冬に大型連休はありませんが、繁忙期と呼ばれる冬・春休みにあたるため、一般的に価格は割高です。特に、2月は春休み期間中のピークで、全国各地から多くの学生が参加します。価格が特に高くなる傾向にありますが、なかでも降雪地域は比較的安く参加できるといわれています。
合宿免許さぽっとでは、山形県 や新潟県、岩手県、福島県などの合宿免許プランを多く取り扱っています。食事なしや自炊を選ぶとプラン料金をさらに安く抑えられます。東京駅から新幹線を利用すれば2~3時間ほどでアクセスできることから、首都圏や関東エリアの方が数多く入校する人気の合宿免許プランもあります。
降雪地域のプランでは、学生寮や大型ホテル、温泉旅館などの宿泊施設や、シングルルームから4人部屋、相部屋までの幅広いタイプが用意されています。女性専用の宿泊施設も用意されています。
コーディネーターからの
ひとこと
春休み・夏休みと比べて、一般的な学校の冬休み期間(12月下旬~1月上旬)に合宿免許の空きが多いのは、ほとんどの学校の冬休みよりも合宿期間のほうが長くなることが要因といえます。
一方で、この期間は春休み・夏休みよりも費用が安く設定されていることもあり、学校を欠席して合宿免許へ参加をする方も少なくありません。そのため、予約は埋まりやすい状況なので最低2カ月前までの申し込みをすることをおすすめします。
2.冬季限定のイベント参加や特典を利用できる
自動車教習所によっては、ウィンターキャンペーンなどお得なキャンペーンや特典を 用意しているところがあります。冬季限定のキャンペーンや特典、イベントには以下のようなものがあります。
▼冬季限定のイベント例
- 山形の特産品がもらえるウルトラクイズ
- 山形名物の山形牛いも煮付き歓迎会
- “カレーの日”開催
- 山形見学ツアーやフルーツ狩り体験
- 新潟郷土料理「のっぺ」の無料提供
- ケーキバイキング など
歓迎会では地元名物やスイーツが振る舞われる大人気の自動車教習所もあります。ほかにも通年で岩盤浴無料券やエステの無料招待など、女性に好評な特典を提供するケースもあり、期間限定と通年特典を利用すればよりお得に楽しく参加できます。
降雪地域では、冬の時期になると雪まつりやイルミネーションなど冬ならではのイベントを開催することもあり、冬の参加でしかできないことを体験できる点も魅力です。周辺にある有名な観光地やイベントスポットに訪れて、フリータイムを利用して充実した合宿免許を過ごせます!
3.雪道運転の知識と技術を学べる
雪道での運転は雪のない道路での運転と大きく異なります。降雪地域の合宿免許に参加すれば、その違いやコツを雪道に慣れた指導員から直接学べます!教習所によってはスキッドコースでのスリップ体験もあり、雪のない状況での教習と比べてさらに詳しい知識と技術を身につけられます。
雪が少ない地域であっても冬の時期は雪が降ったり、早朝や深夜にかけて道路がアイスバーンになったりすることもあります。合宿免許で技能を習得しておけば、いざというときに落ち着いて対応できる点もメリットの一つです。
雪道での教習を経験しておくと、少しのミスでもスリップなどの事故につながる怖さや感覚がつかめるため、“危険な運転はしない”というドライバーとしての認識が高まります。免許取得後も雪のない道路での運転でも、雪道と同様に危険意識を持って安全 運転を続けられるでしょう。
4.車で雪国 への格安旅行ができる
運転免許を取得したあとに、マイカー・レンタカーでスキーやスノボなど冬のアクティビティを楽しめます。冬の温泉地やイベントで雪国に訪れることもできます。
公共交通機関を利用して行くことも可能ですが、人数が多くなるほど交通費を抑えられるため、格安で旅行ができます!出発時間に合わせたり、予約をしなければならなかったりといった時間と手間もかからないメリットがあります。
5.雪の多い地域での生活も選択肢に入れられる
約2週間の合宿免許参加期間中に雪国での生活を体験することで、その地域や雪のなかでの生活に魅力 を感じる可能性もあります。合宿免許を通して充実した楽しい思い出を作ると「またこの地域に戻ってきたい」「自然豊かな雪国での生活が楽しい」といった考えが生まれるかもしれません。
楽しい経験から将来的な移住へ発展することもあります。特に、冬のアクティビティが好きな方にとってはいつでも楽しめる便利さも加わります。
冬にもおすすめ!雪の降る地域の教習所
ここでは雪の降る地域にある冬季におすすめの教習所を紹介します。
1.マツキドライビングスクール長井校
所在地 | 山形県長井市緑町7-45(赤湯駅) |
アクセス | 赤湯駅からスクールバスで約35分 |
合宿取扱免許 | 普通自動車免許AT / 普通自動車免許MT |
料金(AT車) | 215,000~350,000円(税込) |
休校日 | 年中無休(年末年始を除く) |
おすすめポイント
イベントとして山形名物の芋煮や玉こんにゃくが振舞われたり、山形の特産品がもらえる選抜じゃんけん大会などもあります!近くには道の駅「川のみなと長井」や地元の人気スイーツ店「ブランドォレ」もあり、おすすめです!
卒業生はグループ全体で年間3万人、関東方面の方も数多く入校されてる人気の教習所です。
2.マツキドライビングスクール新潟西しばた校
所在地 | 新潟県新発田市西宮内1002番地(新発田駅) |
アクセス | 新発田駅よりスクールバス5分 |
合宿取扱免許 | 普通自動車免許AT / 普通自動車免許MT |
料金(AT車) | 215,000~400,000円(税込) |
休校日 | 年中無休(年末年始を除く) |
おすすめポイント
東京駅から新幹線などを利用して約3時間の場所にあります。期間限定で、新潟の美味しいお米「コシヒカリ」と一緒に、新潟の郷土料理「のっぺ」を無料で振る舞ったり、月岡温泉「美人の泉」の温泉無料入湯券プレゼントも通年で実施しており、月岡温泉までの無料送迎バスも運行しています。
3.マツキドライビングスクール赤湯校
所在地 | 山形県南陽市宮内68(赤湯駅) |
アクセス | 赤湯駅からスクールバスで5分 |
合宿取扱免許 | 普通自動車免許AT / 普通自動車免許MT |
料金(AT車) | 215,000~350,000円(税込) |
休校日 | 年中無休(年末年始を除く) |
おすすめポイント
東京駅から新幹線などを利用して約3時間の場所にある学校です。通年の企画だと、赤湯温泉「元湯」の無料入湯券がプレゼントされます。赤湯温泉は開湯920年の歴史のある温泉です。勉強しながら、温泉旅行気分も味わえます!
4.湯本自動車学校
所在地 | 福島県いわき市常磐水野谷町千代鶴1-2(湯本駅) |
アクセス | 湯本駅より送迎バスで約5分 |
合宿取扱免許 | 普通自動車免許AT / 普通自動車免許MT |
料金(AT車) | 220,000~341,000円(税込) |
休校日 | お問い合わせください |
おすすめポイント
首都圏からのアクセスが良く、温泉地でもある湯本。観光を兼ねて温泉でゆっくり教習の疲れを癒したり、希望者全員にスパリゾートハワイアンズの入場券がプレゼントされるので楽園気分で友達と楽しい思い出を作るのも良いかも!ほかにもうれしい特典が盛りだくさんです!
5.遠野ドライビングスクール
所在地 | 岩手県遠野市青笹町糠前37地割29-7 |
アクセス | 遠野駅 |
合宿取扱免許 | 普通自動車免許AT / 普通自動車免許MT |
料金(AT車) | 税込242,000円~ |
休校日 | お問い合わせください |
おすすめポイント
東北屈指の広々コースをもつ当校は、2004年、遠野盆地を見おろす最高のロケーションに建てられました。遠くに霊峰・早池峰山を望みながらの教習は気分最高です!おしゃれなペンションと間違うほどの校舎や充実した施設で環境バッチリ!
冬の合宿免許に参加する際の注意点
降雪地帯の合宿免許だけでなく、冬の合宿免許ではほかの時期と異なった注意点があります。特に、留意しておきたいこととして以下の2点が挙げられます。
1. 年末年始にかけて休校になるところがある
2. ほかの時期と比べて日程が長いことがある
年末年始は休校になる教習所が多いです。休校期間中は教習がないため、その分卒業までのスケジュールが長引きます。合宿免許プランの案内には14日、16日などと記載されていたとしても、休校日の日数を含めていないケースもあり、注意が必要です。卒業後の予定を立てる際には、余裕を持ったスケジュールにしましょう。
年末年始を含む期間の合宿免許ではAT限定免許の最短期間である14日間で卒業可能な教習所はほとんどありません。多くの教習所では、12月31日~1月3日の間が休校になります。そのうえで、年末年始をまたぐプランを用意していない教習所も多く存在します。また、12月中旬以降の入校日がある教習所では、卒業までに20日以上かかる場合もあります。
年末年始休みを利用して参加する場合には、早めに希望するプランの空き状況を確認して予約を済ませましょう。
コーディネーターからの
ひとこと
冬の合宿免許で必要な服装と持ち物
冬の合宿免許に参加する際には、ほかのシーズンとは異なった準備が必要です。気候や滞在先の環境が普段の生活環境と違う場合もあります。冬の合宿免許で必要な服装と持ち物を紹介しますので、参考にしてください。
毎日の服装
教習所や宿舎 、部屋の中は暖房設備が完備しているため寒さを心配する必要はありません。しかし、学科教習時に座る場所によっては暖房が当たらないところもあります。長時間肌寒いなかで教習を受けると体調を崩してしまう場合もあります。
特に、真冬は気温が下がりますので、急な気温変化にも対応できるようにしておく必要があります。学校内では技能教習の待機や教習の合間に過ごす場所のことも考えて、ダウンジャケットやコートなど厚手の羽織れるものを忘れないようにしましょう。
コーディネーターからの
ひとこと
持ち物
冬の合宿免許では手袋やマフラーなどの防寒具が必須です。教習所や宿舎の館内では快適に過ごせても、教習所と宿舎を行き来する際の外気との差が大きいため、十分に気を配ることが大事です。首元や手首から外気が入ってこないように、防寒具をしっかりと用意 しておきましょう。
豪雪地帯では厚着をしても体がなかなか温まらない場合も考えられます。さらに、貼るタイプのカイロも持っていくと安心です。カイロはコンビニでも買えますが、現地に到着して慌ただしいなかでコンビニを探すのは大変です。その間も寒い思いをしますので、出発前にいくつか準備しておき、滞在中は現地で調達することをおすすめします。
コーディネーターからの
ひとこと
雪道運転を身につけて冬の合宿免許を楽しく過ごそう!
冬の合宿免許参加では、雪道での教習を不安に感じている方も少なくありません。しかし、雪が降っていても安全に教習を受けられる設備や指導員によるサポート体制がしっかりしている教習所がほとんどのため、不安や戸惑いもなく安心して参加できるでしょう。
疑問点や不安な点を解消するだけでなく、冬の合宿免許だからこそ体験できるメリットもあります。雪道運転の技術のほかにも、安全運転へのより高い意識を早い段階で身につけられるのは、将来的にもプラスになります。さらに、冬ならではの現地のイベント参加や特典も利用できます。
冬に合宿免許の参加を計画している方は、ぜひメリットがたくさんある雪の降る地域を検討してみてください!