同時教習とは? 教習期間や費用、メリット・デメリットを解説

同時教習とは? 組み合わせ別の卒業期間と費用

「せっかく合宿免許に行くんだったら同時に複数の免許を取りたい!」そのようなことを考えている方もいるのでないでしょうか。また、実際にそのような教習が受けられるケースもあり、“同時教習(セット教習)”と呼ばれます。
今回は、代表的な車種の組み合わせの最短日数や、料金の相場、別々で取得した場合の比較を解説します。

※合宿免許さぽっとでは同時教習プランの取り扱いはございません

関連記事:合宿免許でバイク免許(普通自動二輪・大型自動二輪)を取得するメリットと注意点

同時教習とは

同時教習とは、同時期に連続して違う車種の教習を行うことです。同時教習を受けることで試験に合格すれば、複数の運転免許を所持できます。

同時教習ができる車種の組み合わせは教習所によってさまざまですが、普通車と普通二輪の組み合わせを同時教習と呼ぶケースが一般的です。

組み合わせとして以下のような例が挙げられます。

▼同時教習の組み合わせ例

  • 普通車(AT限定免許)×普通自動二輪(AT限定またはMT免許)
  • 普通車(MT免許)×普通自動二輪(AT限定またはMT免許) 普通車(AT限定免許)×大型自動二輪(MT免許)
  • 普通車(MT免許)×大型自動二輪(MT免許)

合宿免許での同時教習のメリット

同時教習のメリット・デメリット

では、異なる2つの免許を同時に取得することでどのようなメリットがあるのでしょうか。

同時教習のメリットを5つ解説します。

1.教習期間が短くなる

教習期間が短くなる

1つ目は、教習期間が短くなることです。一度卒業して、再度別の免許取得で入校する時間を削減できます。

普通車MTと普通自動二輪車MTを例に挙げると、別々に取得する場合は最短でも25日かかりますが、同時教習なら23日になり、2日間も短縮できます。手続きも一括で行えるため、よりスムーズに両方の免許を取得できます。

教習内容は変わりませんが、合宿免許は通学免許と比較して免許取得までの期間が短いため、合宿免許での同時教習は忙しい方やすぐに免許を取得したい方に適しています。

2.教習費用を抑えられる

教習費用を抑えられる

2つ目は、教習費用を抑えられることです。

春休みや夏休みの繁忙期とそれ以外の期間の閑散期では、プラン価格に差が見られますが、別々に免許を取得するよりも大幅にお得になることが多いです。

入学金や宿泊費、食費など2回かかる費用が1回で済むため、費用対効果が高いのが魅力です。また、免許センターでの手続きも1回で行うことで、時間と手間を節約できます。

格安プランが多いオフシーズンを選んだり、キャンペーンとの併用を利用したりすることでさらに安く入校できます。同時教習は費用を抑えたい方におすすめです。

3.交通費の負担が軽減される

交通費の負担が軽減される

3つ目は交通費の負担が軽減されることです。

普通車免許と普通二輪免許を別々に取得する場合は、1つの免許を取得した後に再度教習所に通わなければなりません。

例えば、教習所のエリアが自宅から遠方の場合、往復の交通費は数万円かかることも珍しくなく、その都度交通費が追加されれば大きな負担です。

同時教習なら、自宅から教習所への移動回数が1回で済ませられるため、本来かかる交通費が半分で済み費用を節約できます。

4.普通車とバイクの両目線で安全知識を学べる

普通車とバイクの両目線で安全知識を学べる

4つ目は、普通車とバイクの両目線で安全知識を学べることです。

二輪車と四輪車の交通事故は、視認性や速度差、運転者の意識や道路環境など、さまざまな要因が複雑に絡み合って発生します。

特に、四輪車の運転手がバイクの存在に気づかず、急な車線変更や右折をしてしまうケースが多く見られます。これは車両の特性の違いによることが原因の一つです。

しかし、二輪車と四輪車の同時教習を受けることで、両車両の運転の特性や危険性を理解でき、それぞれの視点から危険な状況を回避するための知識と運転技術を身につけられます。

二輪車と四輪車の両方の運転者として、より安全運転への意識も高まることで事故の防止につながります。

5.全国同一レベルの教習を受けられる

5つ目は、全国同一レベルの教習を受けられることです。

合宿免許で同時教習を実施する教習所は、すべて公安委員会の認可を受けた”指定自動車教習所”です。指定自動車教習所は、教習内容や設備、指導員の資格などにおいて国の定める規定基準を満たしており、安全で適切な教習が行われています。

そのため、全国共通の教習基準と統一されたカリキュラムが適用されており、どの教習所を選んでも一定レベルの質の高い教習を受けられます。 また、卒業後に運転免許試験場で行われる本免技能試験が免除される点も大きなメリットです。

さらに、保証制度が充実している教習所も多く、技能教習の補習や試験で不合格になっても延長費用が無料になる場合もあります。「教習についていけるか心配……」という方でも、手厚い保証制度が付いたプランを選べば、安心して受講できるでしょう。

指定自動車教習所については、こちらの記事でも解説しています。

指定自動車教習所とは? メリットや運転免許取得までの流れを解説

合宿免許での同時教習のデメリット

教習期間や費用などでメリットがある一方、日程の確保やハードスケジュールなどのデメリットも挙げられます。

1.長期日程の確保が必要

長期日程の確保が必要

1つ目は、単体教習よりも教習期間が長くなるため、日程の確保が必要になることです。

社会人の方など合宿免許に参加するために休暇をとる必要がある方は、入校から卒業までの日数を考慮して申し込まなければなりません。

しかし、頻繁に休暇をとれない場合には、休暇期間が多少長くても一度の休暇のほうが申請しやすい場合もあります。仕事で忙しい社会人の方にとっては別々に免許を取得するよりもメリットが大きいでしょう。

2.単体教習よりも教習スケジュールがハード

単体教習よりも教習スケジュールがハード

2つ目は、教習スケジュールがハードで余裕がなくなりやすいことです。

同時教習は、2つの免許教習を1回で行うため、単体教習よりもスケジュールが過密です。また、多くの教習所では基本的に丸一日の休日がないことをあらかじめ理解しておくことが大切です。

緊張しながら毎回教習を受けていると、「心身ともに疲れやすいな…」と感じる可能性もあります。しかし、毎日十分な睡眠をとって規則正しく生活できていれば乗り越えられる日数です。

レジャーや観光をしたり現地のグルメを食べたり、ほかの教習生と交流したりしてリフレッシュすると、毎日の教習も頑張れるでしょう。

3.普通車とバイクの並行学習が必要

普通車とバイクの並行学習が必要

3つ目は、普通車とバイクの並行学習が必要になることです。

普通車と二輪車の教習は並行して進められるため、両方の運転操作を同時に習得する必要があります。単体教習よりも多くの知識と運転技術を、短期間でマスターしなければなりません。

そのため、十分に理解できていないうちに次の段階に進まなければならない可能性もあり、習得に時間がかかる場合もあります。

4.両車種の取得条件を満たす必要がある

両車種の取得条件を満たす必要がある

4つ目は、両車種の取得条件を満たす必要があることです。

普通車と二輪車では、免許取得の条件が異なります。特に注意しなければならないのが年齢です。

普通二輪の場合は『卒業検定日までに満16歳』、『大型二輪の場合は満18歳以上』が条件ですが、これらを満たしていても、普通車の取得条件では『修了検定日までに満18歳』の誕生日を迎えていなければなりません。

さらに、倒れたバイクの引き起こしができることなどの条件を設けている場合もあり、バイク免許の方が比較的条件が厳しいです。そのため、両車種の取得条件を満たしていることを確認したうえで同時教習の申し込みをしましょう。

5.実施校・プラン数が限られる

5つ目は、実施校・プラン数が限られることです。

同時教習を実施している教習所の取り扱いは限られており、すべての学校で受講できるわけではありません。

例えば、普通車免許と二輪免許の同時教習を実施していても、中型一種免許と二輪免許の組み合わせは実施していない場合もあります。同時教習を検討する場合には、希望する免許証の組み合わせが選択できるかをしっかり確認しましょう。

またプランには、一般的に以下のような選択肢があります。

  • 宿舎(ホテル、旅館、学生寮、女性限定など)
  • 部屋タイプ(シングルルーム、ツインルーム、トリプルルーム、相部屋など)
  • 食事プラン(食事付き、食事なし、自炊)

地域や時期によっては、希望のプランが設定されていない場合もあるため、複数の教習所やプランを比較することも重要です。

同時教習の期間と費用

同時教習の期間と費用

普通車と二輪車の組み合わせといっても組み合わせは複数あります。普通車でもAT・MTどちらなのか、二輪車であれば普通二輪車なのか、あるいは大型二輪車なのか、組み合わせによって最短日数や料金相場もそれぞれ変わってきます。今回は普通車と普通二輪車の組み合わせで日数と料金を見ていきます。

▼普通車と普通二輪車

組み合わせ 最短日数 料金目安
普通車AT×普通二輪車MT 17日 29万~59万円
普通車MT×普通二輪車MT 22日 32万~64万円

※料金目安は時期によって変動します

別々に免許取得した場合、普通車だけでも260,000円~370,000円ほどかかり、その後普通二輪車を取得しても100,000~200,000円ほどはかかります。総合的に見ても約2~7万円お得だといえます。

同時教習の教習時間

普通車免許も普通二輪車免許も教習に必要な時限数が定められています。
学科教習は変わりませんが、技能教習はAT限定免許よりMT免許の時限数が多いため、“普通車MT×普通二輪車MT”の組み合わせだと日数も多くかかるということになります。

▼普通車と普通二輪車の場合

組み合わせ 技能教習 学科教習
普通車AT×普通二輪車MT 普通車:31時限

普通二輪車:19時限

26時限

 

普通車MT×普通二輪車MT 普通車:34時限

普通二輪車:19時限

26時限

同時教習の流れ

ここでは、普通車(AT限定免許)と普通二輪車(MT免許)を同時に取得する場合の全体の流れを組んでみました。

▼普通車AT限定と普通二輪車MTのスケジュール例
普通車AT限定と普通二輪車MTのスケジュール例
空き時間はあるものの、毎日何かしらの教習が入っているため疲労は溜まりやすいでしょう。事故につながらないように毎日睡眠をしっかりとることが大切です。空き時間を利用して、リフレッシュしたり、仮眠をとったりして疲れを癒すことも合宿生活で重要な仕事です。

同時教習ならお得・効率的に免許取得!

同時教習であれば効率的に免許を2つも取得できます。別々で教習を受けるより、プラン料金も日数も若干少なくなります。

もちろん、2つの同時進行するのはハードワークになりますが、「できるだけ早く普通車とバイクの免許が欲しい!」という方は検討してみてはいかがでしょうか。

しかし、どの教習でも対応しているとは限らないため、事前の確認が必要です。

※合宿免許さぽっとでは同時教習プランの取り扱いはございません

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