こんなオトコの助手席には乗りたくない！　Part3　～カーライフ・エッセイスト吉田由美さん編

独自の視点でクルマの楽しさを伝えるカーライフ・エッセイストとして、雑誌やインターネット、テレビ、ラジオなど幅広いメディアで活躍する吉田由美さん。大学時代は数々のミスコンでタイトルをとり、その後もモデルとして活動した経歴を持つ由美さんの美貌と明るいキャラクターに、男性ファンも多数。自らハンドルを握ることも多いけれど、お仕事柄（プライベートでも?!）当然ながら、男性のクルマの助手席経験も豊富です。その美しい笑顔の下で、助手席から男性の運転やふるまいを実はシビアに、つぶさにチェックしているのでは?　というわけで今回は、由美さんが｢こんな男のクルマの助手席には乗りたくない!｣と思うのはズバリ、どんなオトコのクルマ?　訊いてみました。

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01:ハンドルを握ると性格が変わるオトコ

 何はともあれ、これはダメ!　絶対ダメ!!
｢クルマの運転でその男性の本性が見える｣と私は思うのです。普段穏やかな人が、運転すると急に目が△になって、割り込みでもされたらもう大変!　車間距離を詰め詰めで走ったり、隣の人にも聞こえるぐらいの声で周りのクルマに暴言を吐いたり、舌打ちしたり、スピードを出して走ったり。別に一般道でスピードを出して走られても、運転が上手いとか思いませんから。むしろ、怖い～。ハンドルを握ると豹変するオトコ、勘違いオトコは最悪です。

02:車内が汚いオトコ

私も人のことは決して言えませんが、あえて自分のことを棚に上げて言わせていただきます!　車内に物がたくさんあるのがイヤ。まあ、それは百歩譲っても、いろいろな物がぐしゃぐしゃに散らばっている系がイヤ。せめて人を乗せるときには少しは片付けて欲しい。ついでに言うと、車内が散らかっているオトコは、自分の部屋もバッグの中も汚いはず。あ……　これは私のことでもあるので、気を付けまーす!

03:吸ったタバコを窓から捨てるオトコ

私はタバコを吸う人自体は嫌いではありませんが、できれば車内での喫煙は遠慮していただきたいですね。車内で吸われると、密室なので髪の毛にも洋服にも一発でタバコの臭いがついてしまって、特にタバコを吸わない人は気持ちがブルーになります。せめて、吸う前にはひと言聞いてほしいものです。しかしそんな私に気を使ったのか!?　タバコを吸った後に火が付いたまま窓から捨てる人がいたのです!　こんなこと目の前でされたら100年の恋も一気に冷めるだけでなく、その人の人間性を疑います。

04:車内が臭いオトコ

私は鼻が敏感で、ちょっとしたニオイに反応してしまいます。花粉症もスギ、ヒノキ、ブタクサ、そのほかのアレルギーもあるようで、ちょっとしたものに反応して突然鼻水が出ることもあり、面倒くさいので今は一年中、花粉メガネをかけているくらい。そのため、自分でも誰かをクルマに乗せる場合には気を遣って事前に車内の換気をしますが、問題は人のクルマに乗るとき。ドアを開けた瞬間、ムッとしたニオイがすることがあります。そんな時はさりげなく窓を開けますが、乗りこむ瞬間が地獄。その中に突入しなくてはならないのですから――。男性の皆様、車内のニオイにも自分のニオイにもお気を付けあそばせ。

05:運転姿勢が悪いオトコ

シートをかなり寝かして運転している男性って苦手。自分では運転が上手い、そのスタイルがカッコイイと思っているようですが、私にはヤンキーにしか見えません!　とはいえ、自動車業界では小さい頃からカートに乗っていた人、フォーミュラ・レースの経験者などはシートを寝かす傾向があります。さすがにそういう人は運転が上手いと思いますが、乗用車でそのスタイルはカッコイイとは思えません。かといって極端に立て気味のシートもどうかと……。そのクルマに合った運転姿勢をとっている人のほうが見ていて安心できます。

クルマの運転って、性格が出ますよね。スマートな運転をする人は素敵だな、と思うし、運転中に気遣いをしてくれる人は好感度アップ。

私は小さい頃、乗り物酔いが激しいコでしたが、大人になってお付き合いした男性が車の運転が上手で、ドライブにもたくさん連れてってくれたおかげで鍛えられたのか、その時から乗り物酔いをほとんどしなくなりました。その方が強めにブレーキを踏んだときには、助手席の私の前に手を出して私の体が前のめりになるのを抑えるような動きをしてくれて、私は胸キュン。愛されている実感を噛みしめていました。とはいえ、残念ながらその恋はずいぶん前に終わってしまいましたが。そんなこんなの経験を経てきて思うのは、運転テクニックより、気持ちが大切ということ。さらに言えば、男性はクルマの運転で気持ちを伝えることもできそう。口ベタな男性は、運転の仕方やマナー、気遣いなどで、気持ちを表現してみてはいかがでしょうか？　｢運転は口ほどに気持ちが伝わる｣……　かもですよ。

まとめ

｢これってオレのことじゃね!?｣と思ったアナタ、自覚があるだけ素晴らしい。せっかく気づいたなら、ちょこっとでも気を付けてみると、女性の見る目も変わるし、安全運転にもつながるはず。運転で優しさ、思いやりを伝える――　そんな由美さんの提案も素敵です。口下手な男性はもちろん、すべてのドライバーがこのスタンスを取り入れて、日本の道路を今よりもっともっと、ピースフルにしていきたいですね♪

吉田由美／カーライフ・エッセイスト
短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て2000年より｢カーライフ・エッセイスト｣に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、女性誌など広く活動中。blog｢なんちゃってセレブなカーライフ｣はピーク時で１日約２０万アクセスを誇る。日本自動車ジャーナリスト協会理事、日本カー・オブ・ザ・イヤー2016－2017選考委員。
オフィシャルブログ：吉田由美のなんちゃってセレブなカーライフ