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公開日:2016年5月7日 / 最終更新日:2016年5月30日 / 6613view

【こんな男の助手席には乗りたくない!  Part2】カーライフ・ジャーナリストまるも亜希子さん編

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怒る女性達

※「こんな男の助手席には乗りたくない! Part1」はこちら

いったい私は、これまでに何人の男の助手席に乗っただろう?

編集部から今回のテーマをいただいて、ふと思い返してみたけれど、新卒で自動車メディア業界に飛び込んで以来、周りはほとんど男ばかり。取材もロケも試乗会も、誰かと同乗して行くことが多いし、仕事相手もその内容によって変わるし、仮に1年の1/3×○○年分としても、1000人オーバー!? こりゃ大変な人数になりそう。

無垢だった新人の頃は、男は誰でも運転がうまいもんだと思い込んでいたから、すっかり安心しきって助手席に乗っていて、「エーッ、うそでしょ~」と命の危険を感じたことも一度や二度じゃありません。誰でもうまいわけじゃないんだ……って、それに気づいた時はショックだったなぁ。しかも、助手席に乗っていて快適な人とそうじゃない人の差は、運転“技術”だけでもないんだな、というのもだんだんわかってきたのです。

01:臭いクルマを「芳香」する男。激臭に撃沈……

細かいことから挙げていくと、まずはニオイね。タバコを吸う人はどうしても車内が臭くなるけど、それならそれで「消臭」する努力をしてくれればいいわけ。なぜ、男はタバコ臭いところに「芳香」しちゃうのでしょう。鼻がマヒしてるんだかなんだか、自分じゃいいニオイだと思ってる風なんだけど、こっちはタバコ臭とドギツい香水が混ざった「激臭」の中に監禁されてる気分でもう、不快なことこの上なし。しかも、トドメにエアコンを内気循環なんかにされちゃった日には、吐く寸前ですよ。車内のニオイには、まず消臭! 女を乗せるならそこは気を遣って欲しいですね。

02:「騒音」をエンドレスにかける男。大っ嫌いだ。

そして次は、音楽。いや、いいんですよ、ひとりで乗ってる時はどんな音楽を聴いてたって。カーライフ・ジャーナリストの意見としても、そこは存分に楽しんで欲しいところです。夫婦や長年お付き合いしている彼女とか、相手の好みをお互いに熟知している間柄なら、それもいいでしょう。ただね、仕事相手とか、まだ知り合って間もない女が助手席に乗る時は、ラジオに変えるとか、消すとか、相手にどんな音楽が好きか聞いてから流すとか、ちょっと気にして欲しいんですよね。ぶっちゃけ言うと私は、ヘビメタとかハードロックって騒音にしか思えなくて苦手。でもいたんですよ~、私が好きかどうかも聞かずにそれを延々と流し続ける男が、何人も。しかもそういう男に限って、自分で編集してるんだかリピート機能をオンにしてるんだか、騒音、エンドレス。一度、生理痛がかなり辛い日にそんな男の助手席に乗るハメになっちゃって、大っ嫌いになりました。

03:エアコン表示が「Lo」の男。お前はペンギンか!?

さぁお次は、エアコンです。そう、オフィスでも一緒の、「男はみんなエアコンをキンキンに冷やす」問題。とくに、スポーツやってる男やメタボ男に多いんだけど、助手席に乗り込んで「うわっ、なんだこの寒さは! ペンギンでも飼ってんのかよっ」って温度表示を見ると、数字じゃなくて「Lo」って文字になってたりするの。もちろん風量はマックス! 私、その男の助手席に乗るまで、エアコン表示に「Lo」があるってこと、知らなかったくらいですよ。だって女は、どんなに暑くたって22~23度までしか下げないでしょ? エコが叫ばれるこのご時世、最近じゃ25度より下にしたら罪悪感を感じるほどだもの。でね、いい加減もう腕に鳥肌立ってきちゃったりして耐えられないから、「ちょっと寒いかな~」なんてつぶやきながら、バッグからカーディガンを出してはおったりして、「エアコン弱めてアピール」をしてるのに、気づかないメタボ男。スポーツ男はさすがに気づいて「ごめん、寒かった?」なんて弱めてくれるんだけど、数十分後。また寒くなってきてふと見ると、もとの温度に戻ってる! 結局、暑がりな男の助手席には厚着して乗るしかないってことなのね。とくに夏場、ノースリーブにミニスカートなんかで乗らないように。もし、どうしても乗らなきゃいけない時は、リアシートならエアコンも弱めだから安心です。

03:道を知らない男のクルマは人生と燃料のロス。知り過ぎる男のクルマは……

では、最後にもうひとつ。道を知らない男、知り過ぎてる男。これ、どっちの助手席もけっこうイヤです。道を知らないってのは、ドライブ旅行とかで初めて行った土地なら仕方ないこと。そうじゃなくて、地元とかずっと住んでる土地なのに、幹線道路しか通ろうとしなくて、渋滞してようが工事してようが、わざわざそこにハマりに行く男っているんですよね。知らないんじゃなくて、道幅が狭いところを通りたくないのかもしれないけど。ナビの案内通りに行くもんだから、裏道、抜け道を知ってる人より時間のロスは多いし、ガソリンだって多く使うし、渋滞にハマってイライラしたりするし、いいことナシ。常に効率よくルートを考えて走れる男と比べたら、なんか人生までロスしてるみたいじゃない。でも逆に、道を知り過ぎてる男も考えもの。地元とかで裏の裏の道まで知っちゃってて、クルマ1台がやっと通れる幅で歩行者や自転車も多い商店街の道とか、近道だからって平気で入っていく男。あれけっこう、助手席にいると周りの人からの冷たい視線がササるんだなぁ~。端っこによけてくれた人からガン見されて、「なんでこのクルマわざわざここ通るの? バカじゃないの」と言われてるみたいでもう、居心地悪いのなんの。近道するのもいいけど、歩行者を蹴散らして走らなくてもいいくらいの道にしといてもらいたいものです。

最後に……

いろいろ挙げてきたけれど、1000人オーバーの助手席体験の中でも、これらは「ちょっと相手のことを想えば変えられること」ばかり。そもそも、「運転してやっている」「乗せてやっている」と上から目線で同乗者を見ていると、自己中な運転になっちゃうのかも。狭い空間で、同じ時間を過ごす相手なんだから、いちばんに思いやってあげるのが男の嗜みってやつなんじゃないですかね。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。女性のパワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト(PWP)」代表。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦している。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968など。自らもカーライフをエンジョイしつつ、カーライフの愉しみを持ち前の明るい笑顔とともに伝染させるべくアクティブに活躍する。現在はホンダ・CR-Zと日産エルグランドRiderで一児のママとしても奮闘中。

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