自動車関連 | 公開日:2015年12月28日 / 最終更新日:2016年5月30日 / 2131view |
カーライフ・ジャーナリストまるも亜希子さんに教わる【赤ちゃんとお里帰りドライブ 心得5つ!】
あちこちから初雪の便りが聞こえてきて、カレンダーが最後の1枚になると、一気に心も冬モード。きっと、我が子と過ごす初めての冬休みを、ちょっとドキドキしながら迎えようとしているパパ、ママは多いんじゃないでしょうか。我が家も3月に生まれた娘と、どこへ行こうかと絶賛悩み中です。
ただ、年末年始はどこも混みそうだし、実家に帰省するにしても、高速道路の渋滞が気になるところですよね。赤ちゃんを連れてのドライブには、いろいろと不安があると思います。でも事前にしっかり準備さえしておけば、そんな不安はかなり減らせるはず。
そこで今回は、東京から宮城県、三重県、長野県や静岡県と、赤ちゃんとの長距離ドライブを何度も経験してきた私が試して、本当に必要だなと実感したものを5つ、挙げてみたいと思います。基本的なポイントは、以前のコラム『赤ちゃんと快適にドライブするためのポイント5つ』にまとめてあるので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね。
01:何はともあれ腹ペコ対策
ちゃんとお腹が満たされていると、スヤスヤと眠ってくれることが多い赤ちゃん。出発直前に授乳などを済ませておければバッチリだけど、授乳ケープがあれば、SA/PAの駐車場に停めて車内であげられて便利です。
また、高速道路のSAには授乳室があるところも。東名高速では海老名(上下)、足柄(上下)など、中央道では双葉(上下)、諏訪(上下)など、名神高速では養老(上下)、多賀(上下)など。NEXCO のウェブサイトに案内があるので、チェックしておくといいですね。
そして6ヶ月を過ぎたら、ベビーフードのおせんべい、ボーロなどを常備しておけば少しは時間稼ぎができます。あげる時は、喉につまったりしないか、必ず誰かが様子を見ているようにしましょう。
02:ご機嫌ナナメのグズり対策その1
長距離となるとずっと眠っていてくれるワケにはいかず、グズります。走行中に抱っこは厳禁だし、なかなかご機嫌とりが難しくて疲れちゃうパパ、ママが多いと思います。
そこでやっぱり、頼れるのはオモチャ。クルマの天井のグリップやフックから、伸縮するゴムなどでオモチャを吊るして即席メリーを作るのがオススメです。いつも気に入っているオモチャがあればそれでもいいし、音の出るもの、光るものは赤ちゃんの食いつきもいいんですよね。赤ちゃんが手を伸ばして届くくらいの位置に吊るせば、自分でつかんで遊んでくれるし、もし手を離してもどこかへ飛んでいくことがなくて安心です。
03:ご機嫌ナナメのグズり対策2
赤ちゃんがオモチャに飽きてしまった時や、赤ちゃんと2人だけでドライブする時などには、アニメや子ども向け動画に頑張ってもらいましょう。もちろんDVDを用意しておいてもいいですが、私はiPadなどのタブレットを活用しています。うちの娘は生後6ヶ月くらいから、NHK『いないいないばぁっ!』に興味を示しはじめて、8ヶ月の今では大のお気に入り。赤ちゃんによって、アンパンマンだったり、しまじろうだったり、機関車トーマスだったりするので、普段からお気に入りを作っておくといいですね。
04:オムツでも油断は禁物、おもらし対策
ウ○チがゆるかったり、渋滞などでなかなか頻繁にオムツ替えができなかったりして、ハミ出してしまうことって、けっこうあるんですよね。防汚・撥水加工のシートをあらかじめチャイルドシートに敷いておくと、そんな時でも被害は最小限に抑えられます。
汚れた洋服はお手洗いの洗面所でサッと汚れを落としておくと、あとあとお洗濯がラクですが、高速道路のSAにはコインランドリーを設置しているところも。東名高速では中井PA(下り)、鮎沢PA(上り)などにあるので、休憩がてらに活用してもいいですね。
05:なんでもかんでも「プラス2」
赤ちゃんとの長距離ドライブは、大人だけでドライブする時よりも、だいたい1~2時間くらい余計に時間がかかります。年末年始はとくに、渋滞などでもっとかかることもあるでしょう。
そこで、ベビーフード、飲み物、洋服、オムツなどなど、赤ちゃんのものは通常の必要数よりも、何でも2組ずつ多めに持っておくのがオススメです。多少、荷物が増えても大丈夫なのが、ドライブのいいところ。私は娘が3ヶ月くらいまでは、ベビーバスまで積んで旅先に出かけていたほどですから(笑)。荷物はたっぷり、気持ちも余裕たっぷりで出かけましょう。
大人にとっては、日常から抜け出すことが楽しみな長距離ドライブ。でも赤ちゃんにとっては、なるべく普段と大きな変化なく快適に過ごせるよう、気遣ってあげたいですね。それではみなさま、Have a nice holiday!
まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。女性のパワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト(PWP)」代表。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦している。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968など。自らもカーライフをエンジョイしつつ、カーライフの愉しみを持ち前の明るい笑顔とともに伝染させるべくアクティブに活躍する。現在はホンダ・CR-Zと日産エルグランドRiderで一児のママとしても奮闘中。