運転免許の限定解除とは？解除方法と費用、合格ポイントを解説

今では多くの方がAT限定免許を取得するようになりました。MT車ほど運転操作が複雑でなく、免許取得に必要な時限も少ないことから、AT限定免許の需要が高まっていると考えられます。また、販売されている自動車の多くがAT車であることも理由の一つといえるでしょう。

しかし、社用車やご自身の乗りたい車がMT車しかなかった場合、AT限定免許では運転できません。「MT車も運転できるようになりたい……」と考えている方は“限定解除”と呼ばれる方法があります。

今回は、運転免許の限定解除について、方法や費用などを解説します。

限定解除とは

運転免許での“限定解除”とは、制限以外の自動車を運転できるように免許の解除を行うことです。
運転免許証に「準中型車は準中型車（5t）に限る」「準中型車（5t）と普通車はATに限る」などの記載があれば、運転できる乗り物が限定されています。この場合、普通自動車のAT限定免許を解除することで、MT車を運転できるようになります。

限定解除できる運転免許の種類と受験資格

一般的には、“限定解除”といえば普通自動車のAT限定免許からMT免許に切り替えることを指しますが、限定解除は普通自動車免許以外も対象です。
限定解除ができる免許の種類とそれぞれの受験資格は以下のとおりです。

▼限定解除できる免許の種類例

 

▼限定解除の受験資格

種類	受験資格
普通免許	・限定された普通免許を現に受けている方 ・住民票に記載のある住所（都道府県）の運転免許試験場で審査を受ける方
中型免許	・20歳以上の方 ・限定された中型免許を現に受けており、限定された中型免許・普通免許・大型特殊免許のいずれかの運転免許を受けていた期間（停止期間を除く）が通算して2年以上ある方 ※AT条件のみ解除する場合は、上記の年齢・免許保有経験の制約はありません ・住民票に記載のある住所（都道府県）の運転免許試験場で審査を受ける方
大型免許	・21歳以上の方 ・普通免許・準中型免許・中型免許・大型特殊免許のいずれかを現に受けており、これらの免許を受けていた期間（停止期間を除く）が通算して3年以上あること。加えて、大型仮免許証を持っている方

中型免許と大型免許で限定解除を行う場合は、年齢と免許保有年数に制約があります。詳しい受験資格については都道府県の運転免許試験場のホームページよりご確認ください。

限定解除の方法

運転免許の限定解除を行うには、“限定解除審査”に合格しなければなりません。
基本的には、“運転免許試験場で直接審査を受ける”または“教習所で技能審査に合格して審査を受ける”の2つの方法が挙げられます。

運転免許試験場で直接審査を受ける

最短の方法として、運転免許試験場で直接技能審査を受ける方法です。一発試験でMT車を運転できる技能があるかチェックされ、その場で合否が判断されます。
住民票に記載のある都道府県の運転免許試験場を訪れる必要があるため、住所が異なる場合は注意が必要です。予約の要否や持参する書類、費用などを事前に確認しておきましょう。

教習所で技能審査に合格して審査を受ける

運転免許試験場での一発試験だと何度も受験する可能性があります。また、MT車の運転スキルがないため、多くの方は指定自動車教習所で技能講習を受けたのち、限定解除の審査に臨みます。限定解除では、学科教習や路上教習などはありません。
教習所での審査に合格すると『技能審査合格証明書』が発行されるため、それを持って運転免許試験場に行って申請することで限定解除が可能です。
合格証明書の有効期限は3ヶ月です。忘れないようにすぐに申請に行きましょう。

限定解除の費用と日数

教習所で講習を受けて技能審査を受ける場合は、3～6日の日数で10万円ほどかかります。一発合格が可能であれば費用も日数も少なくできますが、マニュアルのスキルが乏しいなかで合格するのは厳しい道のりです。AT限定免許より操作が複雑のため、教習所で講習を受けるほうが合格しやすい方法といえます。

▼限定解除の費用

方法	費用	日数
運転免許試験場で直接審査を受ける	・2,850円 （申請手数料1,400円／試験車使用料1,450円）	1日
教習所で技能審査に合格して審査を受ける	・100,000円前後（教習所） ・1,400円（申請手数料）	3～6日（3～9時限の教習を受ける）

 

限定解除に合格するポイント

限定解除に合格するには、審査でチェックされやすい以下のポイントを押さえておくことが大切です。

AT限定免許と異なり、足でクラッチペダルを操作しながら、左手でギアチェンジを行うため、コツがつかむまでに時間がかかります。審査に合格することはもちろんですが、正しい操作で安全に運転するためにも教習所での講習を受けるのが適切な方法だといえます。

MT免許が取得できる合宿免許プラン5選

すでに免許を持っている方は限定解除に対応している教習所に申し込む必要があります。しかし、これから運転免許の取得を考えている方がいるのであれば、はじめからMT免許を取得すれば限定解除の必要もありません。
『合宿免許さぽっと』で申し込めるMT免許のプランを5つご紹介します。

1．静岡菊川自動車学校

所在地	静岡県菊川市加茂2199-1（掛川駅）
アクセス	約1時間30分 東京駅（新幹線）→掛川駅
合宿取扱免許	普通自動車免許AT / 普通自動車免許MT
料金（AT車）	187,000～483,780円（税込）

おすすめポイント

静岡菊川自動車学校は、東京・名古屋・大阪などさまざまな主要都市からアクセスしやすい場所にあります。フレンドリーな指導員が楽しい・分かりやすい教習を行っています。また、女性指導員も多数在籍しており、男性指導員による教習が不安な方もご安心ください。
MT免許を取得する場合、1/4〜1/20、3/26〜3/31であれば27万円（税込）以下で入校できます。また、4/1～6/30であれば23万円（税込）以下で申し込めるため、ぜひ早めに予約することをおすすめします。

2．三加茂自動車学校

所在地	徳島県三好郡東みよし町加茂1832（阿波加茂駅）
アクセス	約5時間30分 東京駅（新幹線）→ 阿波加茂駅
合宿取扱免許	普通自動車免許AT / 普通自動車免許MT
料金（AT車）	188,000～320,000円（税込）

おすすめポイント

三加茂自動車学校は、山に囲まれた自然豊かな環境に癒されながら、のびのびと教習を受けられる場所です。
MT免許取得の場合、3/30～6/29であれば21万円（税込）以下で入校できます。男性・女性専用宿舎で相部屋、食事なしのプランです。しかし、男性であれば自社宿舎でシングルルーム、食事なしプランも申し込めます。シングルルームでこの価格はお得です。

3．新潟自動車学校

所在地	新潟県新潟市東区海老ケ瀬474-1（大形駅）
アクセス	約2時間 東京駅（上越新幹線MAXとき311号）→新潟駅
合宿取扱免許	普通自動車免許AT / 普通自動車免許MT
料金（AT車）	191,400～431,200円（税込）

おすすめポイント

新潟駅から約5kmの場所にある教習所ですが、自然に囲まれた広々としたコースで教習を受けられます。都会の喧騒を離れて癒されたい方にもぴったりです。
校舎内には、女性専用ルームが用意されており、くつろげるソファーとファッション雑誌で空き時間を過ごせます。また、ランチ専用のレストランも完備されています。豊富なメニューで毎日の食事が楽しみになること間違いなし！
MT免許取得の場合、1/5〜1/15 、4/1〜5/31であれば27万円以下で申し込めます。ただし、男性が対象のシングルルームプランです。

4．多久自動車学校

所在地	佐賀県多久市東多久町大字別府1980（佐賀駅）
アクセス	約40分 福岡方面：JR博多駅（特急かもめ21号）→JR佐賀駅
合宿取扱免許	普通自動車免許AT / 普通自動車免許MT
料金（AT車）	198,000～396,000円（税込）

おすすめポイント

多久自動車学校は、担任制を採用しており、教習生一人ひとりに応じた丁寧な指導が可能です。指導員の希望があれば、指名もできます。
MT免許を取得する場合、3/26〜4/3、4/5〜5/8、5/10〜6/5、6/7〜6/30に入校すれば、約23万円で申し込めます。また、4/4、5/9、6/6のいずれかで入校すれば22万円で申し込めます。さらに、早割やグループ割も適用されるため、よりお得に利用できます。

5．くま高原ドライビングスクール

所在地	愛媛県上浮穴郡久万高原町上野尻甲685番地（いよ立花駅）
アクセス	約12時間30分 東京駅（夜行バス）→松山駅（徒歩）→大手町駅→いよ立花駅
合宿取扱免許	普通自動車免許AT / 普通自動車免許MT
料金（AT車）	198,000～407,000円（税込）

おすすめポイント

くま高原ドライビングスクールは、愛媛県の自然豊かな広々とした場所にあります。学科の苦手な方にも丁寧に指導します。「楽しく学べるか不安……」という方も打ち解けやすい雰囲気です。
ここは、早割・グループ割・学割・団体割のすべての割引が利用できます。ただし、それぞれの割引額や条件、併用については『合宿免許さぽっと』までお問い合わせください。
MT免許を取得する場合、1/6〜1/13、4/2〜4/12なら25万円以下（ツイン・食事なし）、5/1〜6/30なら同じプランでも22万円で申し込めます。

MT免許取得で運転できる車の選択肢を広げよう！

運転免許の限定解除は、多くの方が教習所で講習を受けてから申請をします。MT免許が必要になった場合に数日通えばよいので負担ではありませんが、AT限定免許を取得したときの費用と合わせると割高になってしまいます。
あらかじめMT車を運転する可能性のある方はMT免許を取得しておくと安心です。現時点で予定がない方はAT限定免許を取得し、必要になった際に限定解除をするのがおすすめです！