自動車関連 | 公開日:2016年1月16日 / 最終更新日:2016年5月30日 / 2856view |
寒さでこり固まったカラダをほぐす【車内でストレッチ】
首や肩などついつい寒くて力が入りがちになる季節。運転をする前から肩のこり、首の疲れが見られる人も少なくないのでは? さらに指先や足元などの末端の冷えも運転には辛いモノ。そこで今回は車内で簡単にほぐせるストレッチと、カラダの内側の巡りをよくして、カラダを温める方法を伝授。教えていただいたのは、昨今話題の“筋膜”にアプローチするロルファーとしても活躍中のパーソナルトレーナー、大久保圭祐先生。
01:呼吸でカラダを温める
カラダの内側を温めるには筋肉を動かすコト。筋肉を動かすことによって筋肉の温度が上がるから、体温も上がりカラダは温まります。運転中なら、“呼吸”を活用。ゆっくりと大きく息を吸って吐く……という呼吸をすることで、呼吸に関わる筋肉を動かすことが出来るので、カラダの内側から温めることが可能です。ろっ骨の前後の動き、左右、上下の動きを感じながら大きく呼吸を繰り返してください。また運転中は緊張やストレスを感じているときに働く交感神経が活発になるので、呼吸は浅くなりがちです。呼吸が浅くなると血の巡りも滞り、その結果、集中力も低下する原因に。ゆったり大きく息を吸って吐くという呼吸を意識的にし、カラダの内側の巡りを良くして、カラダの無駄な緊張をほぐし、新鮮な集中力もキープしましょう。
02:足先指先も筋肉を動かして温めよう
冬は足先指先の冷えも辛い季節。とても簡単な方法ですが、グー、パーの動きをするのも効果的です。やり方は、自分の膝の上に両手を置いて、手の平を上にし、パーの形に。続いて5本の指の第二関節から第一関節へと曲げていき手の平の中央に向かってグーの形へ。これを繰り返します。足先も同じように、つま先から少しずつ指を曲げていきグーに。またパーへ開く。これを繰り返します。足先、指先は小さい筋肉ですが、しっかりと関節を意識しながら筋肉を動かすことで、内側から温めることが可能です。
03:脇の下をしっかりと伸ばして巡りアップ
運転は同じ姿勢を続けるので、肩まわりが固まりがち。筋肉が使われていない場所はエネルギーを使わないので、副産物の熱が生まれず、当然、冷えます。肩まわりをほぐすには、脇の下をしっかりと伸ばしてあげることもポイントです。車内であれば、小休止時にヘッドレストを活用! ヘッドレストに両手を置き、脇を締めて、両肘を天井方向にあげて脇の下を伸ばします。続いて、両手を天井につき、手を這わせるように後ろへ歩かせて脇の下を伸ばします。脇の下はリンパ節や多くの血管が集まっている場所なので、しっかりとストレッチして巡りを良くすることで、疲れも癒せて、カラダの内側から温めることが可能です。
04:脚の付け根はシートリクラインイングでストレッチ
脚の付け根部には、太い血管、リンパ節があるので、この部分の巡りをよくすることも、カラダの温め効果と、ドライブ疲れを癒す方法のひとつ。ドライブの小休止時なら、シートのリクライニングを活用してみましょう。シートにしっかりと背中をつけて、片方の足の靴を脱ぎ、脚を折り曲げて、かかとをお尻とシートの間に挟みます。その状態から、脚の付け根の伸びが感じられるところまでシートを倒していきます。脚の付け根の伸びを感じたら約30秒間その姿勢をキープ。続いて反対の脚も同様に行います。
車の運転は、同じ姿勢を続けるので、血管、リンパ節は滞りがち。小休止時には、適度なストレッチを取り入れて、カラダの内側の巡りを良くしてあげると、体温アップだけでなくリフレッシュ効果も得られます。知らぬまにコリ固まっていたカラダをほぐしてあげることで、新鮮な集中力も復活です。
お話を伺った方/大久保圭祐さん
パーソナルトレーナー・ロルファー。中央大学卒業。同大学キックボクシング部に在籍し、主将として活躍。在学中、プロライセンスを取得し本場タイのムエタイジムに留学。卒業後は様々なフィットネスクラブの専属パーソナルトレーナーを経験し、フリーランスとして独立。過去の運動や減量経験、モデルとしての活動、数々のマラソン大会の出場経験などを活かし、ボディメークの指導者として開眼。更なる身体への探求心からボディワークの“Rolfing ™”に興味を持ち、渡米してRolf Institute®を卒業する。トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動処方、ストレッチングや筋膜リリース等の手技を使って、クライアントの要望に応える。各種メディアにてボディメークの監修、セミナー講師、コラムの執筆など幅広く活躍中。筋膜メソッド+パーソナル技法で女性の身体を美しく整えるケイスケ式メソッドを綴った初の著書「筋膜ボディセラピー(三栄書房)」は2016年1月22日に発売! ご予約はこちらから。
大久保圭祐先生のWEBサイト http://www.keisuke-o.net/