バイク関連 | 公開日:2016年1月4日 / 最終更新日:2016年5月30日 / 3127view |
新年企画! “和”の文化に触れる【和ドライブスポット5選】
ハロウィンやクリスマスなど海外のイベントもエンジョイしつつ、お正月ともなればやっぱり、除夜の鐘の音を聴いて心が洗い清められるような気持ちになったり、元旦には美しいおせち料理やお雑煮を囲んで、あらたまった中にも華やいだ気分を味わえたり。新年を迎えるこの季節、日本の文化も捨てたもんじゃないなぁとしみじみ思いますよね。一年の中でも日本の伝統文化に触れる機会が多いこの季節、せっかくなら“和”な気分を満喫する「和ドライブ」に出かけませんか? 例年の初詣ドライブに“和”を感じられるスポットやアクティビティをプラスして、身近にありながら普段はあまり意識することのない、日本ならではの魅力に触れてみましょう。というわけで今回は、和な気分をエンジョイできるスポット&初詣スポットをご紹介します!
目次
01:東の小京都、足利で着物体験
世界最古の学校「足利学校」や国宝「鑁阿寺」など多くの文化財があり、大正、昭和初期にかけて大流行した「足利銘仙」の生産地として栄えた足利市。街の中心にある石畳通りには古い蔵や建物、おしゃれなお香屋さんや漆器のお店などが連なり、そぞろ歩くだけでも和の情緒を味わえます。そんな足利のまちで今回ぜひ訪れてほしいのが、鑁阿寺の参道にあるアンティーク着物ショップ「うさぎや」。若い女性スタッフ2人が、足利銘仙を始めとする着物や古布、雑貨の販売、着物から洋服へのリメイクなどを手がけています。中でも注目は着物のレンタルサービス。着物姿で風情ある街並みを散策でき、さらには近くにある松村写真館で記念撮影も可能。気軽に、贅沢な着物体験を叶えることができます。お店2階にある大正ロマンそのままの喫茶室では、抹茶とお菓子もいただけます。友だちやカップルでの「和ドライブ」にいかが?
02:お寺でふるまわれる七草粥をいただく
日本には古くから、正月7日に1年の無病息災を願い、邪気を祓うとされる春の七草「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけの座、すずな、すずしろ」が入った七草粥をいただく風習があります。また七草粥はお正月料理で疲れた胃腸をいたわり、野菜が不足しがちな冬の栄養源ともなる、いわば日本古来のヘルシーフード。この頃はスーパーなどでも七草粥セットも売られていますが、実際に口にする若者は少ないのではないでしょうか。自分でつくるのはちょっとハードルが高い、そんな方におすすめなのが、七草粥をふるまうお寺や神社でいただくこと。お寺や神社で供される七草粥とあれば、さらに御利益がありそうですね。初詣をかねて、お正月七日に七草粥をいただいて一年の邪気を祓い体を整えて、気持ち良い新年のスタートをきりましょう。
・七草粥がふるまわれるお寺・神社
群馬県桐生市/崇禅寺
京都府京都市/御香宮神社、春日神社
03:蔵の街 川越で和ろうそく体験
生き生きとゆらめく温かな明り、思わず手で包みこみたくなる“ろう”の質感。洋物のキャンドルにはない、和ろうそくならではの魅力に触れてみませんか? 川越にある和ろうそく店「HAZE(ヘイズ)」は、消えつつある和ろうそくの灯を今に残そうと、新たなスタイルの和ろうそくを提案。香料やパラフィンなどの添加物を使わず、うるし科のハゼの実からとる「はぜろう」のみを使い、伝統的な製法で1本1本手作りしています。また、HAZEの和ろうそくは本体に美しいグラデーションをほどこしたモダンなスタイルも魅力。その色もすべて自然素材で作り出されています。はぜろうの和ろうそくの起源は室町時代にまで遡り、古の灯が今に受け継がれていることを想うと、心までポッと温まるよう。お店では和ろうそくの販売の他、不定期で和ろうそく作りのワークショップも開催。タイミングが合えば、ぜひこちらもご参加を。
04:抹茶でほっこり和んでみる
普段はコーヒー派の方も、新年にはジャパニーズドリンク、抹茶を味わってみませんか? 抹茶とは、日を当てないように育てた碾茶を蒸して臼で挽き、粉末にしたもの。着物で正装し、茶室で正座していただくようなかしこまったイメージがあるかもしれませんが、実はとても気軽にいただけるものなのです。たとえば、竹林や庭園など美しい風景とともに抹茶と和菓子のセットをいただけるお寺もあるし、また手軽にどこでも抹茶を楽しめる野点セットもあるので、初詣ドライブの道すがら、お気に入りの場所を見つけてお茶をたてるのも一興です。抹茶の清々しい香り、とろりとやわらかな口当たり、ほろ苦さとほのかな甘み。飲めば思わず、はぁーと満足のため息が出ることうけあいです。抹茶は時の流れを緩やかにしてくれるのも良いところ。慌ただしい日常が始まる前のつかの間、抹茶と共に心落ち着くひと時を過ごしてみてくださいね。
・抹茶をいただけるお寺
神奈川県鎌倉市/報国寺「喜泉庵」、円覚寺「佛日庵」
京都府京都市/青蓮院、宝泉院
05:日本最高峰の日本美術と日本庭園を鑑賞できる極上の和のスポットへ
優れた日本美術と日本庭園を一度に体験できる、極上のスポットがあります。それは島根県安来市にある足立美術館。周囲は何もない山間にありながら、日本近代絵画の巨匠といわれる横山大観の圧巻のコレクションと秀逸な日本庭園を有し、国内外から高い評価を得ています。庭園はアメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズガーデニング」の日本庭園ランキングで2003年から2015年まで13年連続日本一、またフランスの旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」「Guide Bleu Japon」では最高評価の三つ星を獲得するほど。一年の始まりに日本最高峰の日本美術と日本庭園を鑑賞すれば、意気も揚がりそう。さらに島根といえば出雲大社のおひざもと、美術館の近隣には温泉も点在しています。出雲大社の初詣、美術館、温泉――と運気もぐんぐんアップしそうな和ドライブ、おすすめです♪
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勝部 美和子
カーライフマガジン「アンテーヌ」をはじめとする自動車雑誌、子育てママのための情報誌・サイトの編集等を経て、現在はママのライフスタイル、女性のためのカーライフをテーマとした企画・執筆等を行う。