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自動車関連

公開日:2015年8月13日 / 最終更新日:2016年5月30日 / 4382view

夏休み&お盆ドライブ特別企画 パーソナルトレーナーに聞いた【長時間の運転で凝り固まったカラダをほぐす方法&車内で出来るむくみ防止テク】

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夏休み。家族サービスに、恋人との旅行に、友人とのお出かけにと夏を楽しむプランが進んでいる頃だと思いますが、混雑は避けたいと思っても、まとまったお休みとなるとお盆の時期しか休みがとれないという方は少なくないはず。

―――お盆の時期。覚悟しなくてはいけないのが渋滞。お盆の時期を外したとしても、人気の避暑地、行楽地へ車で向えば、残念ながら渋滞と出会う確率は高めです。渋滞していなければ、心地よい車窓の風景を眺めながら快適な移動時間が楽しめる車の旅も、狭い車内に閉じ込められることになる渋滞の風景には、ストレスもたまるし、ふだんの運転以上にカラダも強張りがちに。

そもそも座る姿勢は腰への負担がかかるし、雨の日の運転ともなると視界が悪くなり、まばたきの回数が減って目も疲労度が増します。そこで今回は、夏休み&お盆ドライブ特別企画として、渋滞で凝り固まったカラダを小休止時にほぐすテクニックをパーソナルトレーナーの大久保圭祐先生に教えていただきました。ロングドライブだけでなく、日常や運転後にも使えるテクニックなのでこの機会にマスターして、心地よいカラダとココロでハッピー&セーフティドライブを目指しましょう。

助手席&後部座席編 車内で出来るむくみ解消法

筋肉は血液や体液、リンパ液などを流すポンプ作業を担当しているのですが、車の中は動かない状態なので巡りが悪くなります。とくに心臓から一番遠い場所は滞りがちで、車内だとよく声が挙がるのがふくらはぎのむくみ。むくみをとるにはむくんだ場所を動かしてあげることが一番の解決方法です。まずは右のふくらはぎの上、ヒザの裏側を強く手でつかんで、右足首を動かす。ふくらはぎの裏側を掴む手を徐々に下に下げていき、足首を動かす動作を繰り返します。右が終わったら、次は左のふくらはぎを。助手席&後部座席に座っている方ならいつでも出来るのでぜひ試してみてください。助手席、後部座席に座っている方なら靴をぬいでくつろぐのもむくみ防止になりますね。

助手席&後部座席編 渋滞中の車内で凝り固まった首まわりほぐすコツは?

限られた空間で過ごさなくてはいけない車内。知らず知らずのうちに首まわりが凝り固まって、なんとなく心の窮屈度、ストレスも高まっていきますよね。そんなときはリフレッシュの要素も兼ねて首まわりをほぐしてあげると、血の巡りがよくなり気持ちも晴れやかになるかもしれません。やり方は頭の後ろで両手を組み、カラダは正面で、顏だけ右に向けて、顏を右に向けたまま頭を下に倒す。開いていたヒジを閉じて頭を挟み、倒した頭の方向に手の重みを乗せていくと、肩甲骨の辺りから首の後ろ側が伸びてきます。マニアックな筋肉ですが(笑)、板状筋と、半棘筋を伸ばすストレッチです。右を1分やったら、次は左を1分。ポイントは首と一緒にカラダを倒さないコト。血流の流れが良くなり酸素も行き届くから頭も目もすっきり。小休止の際には、ドライバーの方にもやってもらいたいストレッチです。

車のシートに座ったまま出来る腰まわりのストレッチは?

足を肩幅に開いて、脚の付け根からカラダを前に倒し両手は床につきます。お尻は浮かないようにしっかりと座面につけておくことがポイントです。そうすると腰の伸びを感じると思います。この体制で1分間キープ。次に上体を起こして、お尻は動かさないまま、上体を右にねじって右脚の外側に両手を床につきます。このとき反対側、左のお尻がシートから浮きそうになるので、浮かないようにお尻をシートに付けておくことがポイントです。1分間キープしたら次は左側。これで動かないことで固まっていた腰まわりの血の巡りが良くなってラクになるはずです。

瞳も頭もすっきり! セーフティドライブに欠かせない後頭下筋群のリリース

ドライバーの方にとくに休憩時に行って欲しいのが頭と首の境目の筋肉、後頭下筋群をゆるめること。じつはこの筋肉は目の動きに大きく関わっていて、頭と首の境目に手を当てながら目を動かすと、目の動きと連動して筋肉が動いていることが分かると思います。それだけ密接な関係なので、適宜、頭と首の境目の、硬い箇所や痛気持ち良い箇所を指の腹で押すと、視界が開けて、血液も巡って酸素も行き届くから瞳も頭もすっきりします。後頭下筋肉群がほぐれると、ドライバーの方の気持ちもほぐれていくと思います。

休憩のときは車外に出て、太ももの付け根を伸ばして解放!

長時間、車のシートに座っていると、太ももの付け根まわりはずーっと圧迫されています。車から降りたときは、後ろに伸ばして伸展の動作をいれてあげると太ももの付け根まわりがラクになります。やり方は、壁などに左手を置いて安定感をつくってあげてから、右手で右の甲を持ち右足のかかとをお尻につけるように引き上げて、太ももの全面を伸ばしてあげましょう。右が終わったら左。それぞれ1分ずつでOKです。気が付かないうちに緊張していた部分がほぐれて疲労の解消にもつながると思います。

<まとめ>
助手席&後部座席で出来るストレッチから小休止に出来るワンポイントストレッチを教えていただきましたが、そもそもドライブは楽しい反面、カラダが凝り固まる条件が揃っていると言うパーソナルトレーナーの大久保さん。

「いつでも思い立ったときに出かけることが出来るのが車の醍醐味ですが、カラダにとってはずっと同じ体制で筋肉を動かさないので、車内はカラダが凝りやすい条件が揃っています。車のシートの座面は、シートの背がある奥側が低く手前側が高く設置されているので、座ると股関節よりもヒザの位置が高くなります。車の座面が傾いているのはシートのホールド性能をあげるためだと思いますが、カラダにとっては股関節まわりがつまりやすいのです。また渋滞に巻き込まれるとイライラが募ると思いますが、そのイライラは渋滞のせいだけではなく、筋肉が動かないことで血の巡りが悪くなりカラダが凝り固まったせいもあるかもしれません。カラダの内側の循環が悪くなると、心の循環も悪くなっていきます。ドライブの合間、休憩時間にはカラダを気持ちよく解してあげると、心もリラックス出来る時間が多くなるはずです。カラダも心も心地よくストレッチでほぐして、楽しい車との移動時間を過ごしてもらえたらと思います」


大久保圭祐
お話を伺った方/大久保圭祐さん

パーソナルトレーナー・ロルファー。中央大学卒業。同大学キックボクシング部に在籍し、主将として活躍。在学中、プロライセンスを取得し本場タイのムエタイジムに留学。卒業後は様々なフィットネスクラブの専属パーソナルトレーナーを経験し、フリーランスとして独立。過去の運動や減量経験、モデルとしての活動、数々のマラソン大会の出場経験などを活かし、ボディメークの指導者として開眼。更なる身体への探求心からボディワークの“Rolfing”に興味を持ち、渡米してRolf Institute®を卒業する。トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動処方、ストレッチングや筋膜リリース等の手技を使って、クライアントの要望に応える。各種メディアにてボディメークの監修、セミナー講師、コラムの執筆など幅広く活躍中。WEBサイト http://www.keisuke-o.net/

 

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鈴木 珠美

ヨガ講師/カーライフアドバイザー/モータースポーツ記者。株式会社三栄書房にて、オートスポーツ誌、オプション誌の編集部員を経て独立。独立後は女性誌、ブライダル誌にて「女性のライフスタイル」企画に携わり、編集執筆と同時に車の専門誌の編集記者として活動。2006年~女性のためのカーライフマガジンの編集長を経て、車の楽しみ方、付き合い方レシピ等「車生活」をあらゆる角度からプロデュースするオフィスタマ株式会社を設立。個人では、カーライフアドバイザーやドライブデート評論家として執筆、ラジオ、セミナーに出演。車内の香り選び、お掃除術、成功するドライブデートプラン、運気をアップする車内の整理整頓術などドライバー視点で興味のあるテーマを取り上げて発信している。またヨガ講師としても活躍。事故ゼロを目指して、ドライブの疲れを癒すヨガ、集中力を高めるヨガなど監修執筆も行っている。