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自動車関連

公開日:2017年2月9日 / 3033view

いまさら聞けない車検の“いろは”

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車検のイロハ

車を所有していると必ずやってくるのが“車検”。車検は2年に1回(新車登録時のみ初回は3年目。以後2年ごと)受けることが法律で義務付けられています。車検はいわば愛車の2年に一度の大切な健康診断。と同時に、自身の安全と周囲の安全を守ることにつながります。そして車検は安ければ安いほどいい!というものでもありません。というわけで、今回ワクドラでは、車検のいろはについて改めて紹介します。

01.車検っていつ受けるの? 有効期間は?

 

車検は2年に1回受けることが法律で義務つけられています。車検の有効期間、車検満了日は、自動車車検査証(車検証)と、フロントガラスに貼られている検査標章(通称、車検ステッカー)に記載されているので、今一度、確認しておきましょう。車検満了日の一カ月前から車検は受けることが可能で、その場合、車検の有効期間は短くなりません車検満了日の一カ月以上前から車検を受けることも可能ですが、その場合は「継続検査」とはならず、車検に合格した日から2年間の有効期間となり、次の車検までの期間が短くなるので注意が必要です。

 

02.車検切れの車を運転したら即、免停です

 

車検が切れた車で一般道を走行することは道路交通違反となり、免停、罰金と厳しい罰則が科せられます。違反点数は6点、30日間の免許停止、さらに6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。同時に自賠責保険の有効期限が切れていれば、6点の減点、一年以下の懲役または50万以下の罰金となるので、計12点の減点、90日間の免許停止に罰金と厳しいものに。罰則とならないためにも車検の有効期間はきちんと把握しておくことが大切です。万が一、車検の有効期間が過ぎてしまった場合、そのままでは公道を走ることができないので対処が必要です。陸運局で仮ナンバーを取得して自分で運ぶ方法もありますが、一番手っ取り早いのは、車検をお願いする業者の中で、キャリアカーで車を引き取りにきてくれるサービスを実施しているところがあるので、任せたほうがスマートです。

 

03.車検費用は安いほどいいのか?

 

車検の詳細を知らない方でも漠然と「車検はお金がかかるな~」という印象を持っている方は多いと思います。では実際、車検にかかる費用はどんな費用があるのでしょうか。

 

車検にかかる費用

・自動車損害賠償責任保険料

・自動車重量税

・印紙代(継続検査手数料)

 

上記3つは、法律によって決められた法廷費用なので、どこで車検を受けても金額は同じです。金額が異なるのは、車検業者がオリジナルで設定している、独自の点検整備料、車検代行料などです。一般的に車検は業者にお願いするケースが主流。お願いする場所は、カーディーラーをはじめ、車検専門店や整備工場、近ごろはカー用品店やガソリンスタンドでも請負可能な場所があります。理想は家の近くで車を預けやすい場所で、いくつかお見積りをとり、内容を比較するのがベスト。最低限、車を維持するための点検で済ませるのか、安心して車の乗るために点検整備を行うのかはオーナーの考え方ですが、価格だけに注目するのではなく、お見積りに対してきちんと丁寧な説明が出来るお店に任せたいものです。

 

04.車検に必要な書類

 

車検をお店に依頼する場合に必要なものは下記です。

・車検証

・自動車損賠賠償責任(自賠責)保険証明書

・自動車税納税証明書

・印鑑(認印)

・車検費用

 

自動車税納税証明書は、税務署から自宅へ送られてくる書類ですが、この証明書を紛失されるかたが多いようです。紛失すると車検はもちろん、車の名義変更も出来ないので無くさないようにきちんと保管しておきましょう。万が一紛失した場合は、自動車税管理事務所にて再発行・再交付手続きが必要です。

 

 

05.車検期間は、マイカーの大事な健康診断期間

 

もっとも車検を安くする方法は、書類作成から検査まで全て自分で行うユーザー車検を行うことです。ユーザー車検であればかかる必要は法定費用のみ。でもこれは車の知識はもちろん、時間と労力がかかるので現実的ではありません。やはり一番は信頼できるお店を見つけること。これには時間をかけて探したいものです。

それに車検期間は考えようによっては、マイカーの大事な健康診断期間と考えられます。やみくもに車検費用を安く済ませるのではなく、せっかくなら車の状態をきちんと把握して整備を行い、消耗品の点検も行って、必要に応じてきちんと交換することは、安全で幸せな車生活を送るためにも必要なこと。例えば「5000km走行したからエンジンオイルは交換したほうがいい」とか、「この車のタイミングベルトの交換時期は3~5年を推奨しています」など、お見積りに対して具体的な説明をしてくれるスタッフの方がいると心強いですね。丁寧な応対をしてくれるお店が見つかれば、そこから長いお付き合いとなるはずです。

鈴木 珠美

ヨガ講師/カーライフアドバイザー/モータースポーツ記者。株式会社三栄書房にて、オートスポーツ誌、オプション誌の編集部員を経て独立。独立後は女性誌、ブライダル誌にて「女性のライフスタイル」企画に携わり、編集執筆と同時に車の専門誌の編集記者として活動。2006年~女性のためのカーライフマガジンの編集長を経て、車の楽しみ方、付き合い方レシピ等「車生活」をあらゆる角度からプロデュースするオフィスタマ株式会社を設立。個人では、カーライフアドバイザーやドライブデート評論家として執筆、ラジオ、セミナーに出演。車内の香り選び、お掃除術、成功するドライブデートプラン、運気をアップする車内の整理整頓術などドライバー視点で興味のあるテーマを取り上げて発信している。またヨガ講師としても活躍。事故ゼロを目指して、ドライブの疲れを癒すヨガ、集中力を高めるヨガなど監修執筆も行っている。