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自動車関連

公開日:2015年4月11日 / 最終更新日:2016年5月30日 / 2108view

元買取り業者が教える「買取査定額を下げない」ための5つの秘訣!

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車を販売するビジネスマンの手
最近ではクルマを買い替えるとき、購入するお店に下取りに出すという以外にも、買取店を利用することも珍しいことではないでしょう。クルマを入れ替えるという「事情をふまえてのお手伝い」としてクルマを引き取ってくれる「下取り」ではなく、最新の取引金額を参考に、その範囲内で手放すクルマの価値を算出する「買取り」のほうが高い金額になることも珍しくありません。

簡便なのもいいですが、やはり少しでも高く売れるにこしたことはありませんよね。そこで、買取査定で査定額を下げない秘訣を5点ご紹介したいと思います。

 

01.カーナビは外さないこと

最近では一般的なカーナビ。スマホの方が便利、などという声も聞かれますが、やはり据え付けが多いようです。しかし、このカーナビ、クルマを手放すときに「カーナビだけ次のクルマにつける」「カーナビだけネットオークションで売る」から、と取り外すことに躍起になっている人が少なからずいらっしゃいます。少しでも高く売却したければ、ぜひ外さないでそのまま売却しましょう。

もちろん、「カーナビは最近買い替えたばかりだから外したいよ」という方もいらっしゃるでしょう。絶対にカーナビを外してはダメとは申しませんが、その場合は査定額が減額されることをご了承いただきたいです。

「カーナビってそんなに価値あるの?」と思うかもしれませんが、実はこれ、残念ながらカーナビの価値の話ではないのです。「穴」のはなしなのです。これだけ聞いても何のこと?と思ってしまいますよね。ぜひクルマを売却する場合、クルマを購入する人の立場になっていただきたいのです。小売りでも、次の中古車屋さんが仕入れる場合でも、買う人のいないクルマは値段を付けることはできません。カーナビを外すとどうなりますか?配線がぐちゃぐちゃになった穴があいてるわけです。見た目も悪いですし、そこに何か代わりのカーナビ、最低でもオーディオを入れなければなりませんね。そのままでは売れず、手間とコストがかかります。

また、カーナビを付け替えようとして外したりする場合、プロに頼まないと、配線を傷つけて、次に使うときに困るということも少なくありません。

これは、中古車購入時の基準にも当てはまるのですが、あまりカーナビにはこだわりをもたないことです。基本的にはカーナビも中古だということをお忘れなく。あまり依存度が高くない人はいいですが、カーナビを頼りにしている方、最新のカーナビではないということをお忘れなく。

だからこそ、そういうものの為にマイナス査定になるのは如何なものかと思うのです。売る時は「もうこれも新しくはないし」とある程度割り切りも肝心だと思います。カーナビの穴があくとマイナス査定。カーナビが付いていたらプラス査定。ならば少しでもプラスにしてもらって、面倒なことはしないのが一番だと思うのです。

 

02.元々あったものはすべて元通り、クルマと一緒に!

アフターパーツもいろいろ出ていますね。カー用品店に行くとつい目移りしてしましますね。そんな方にご注意いただきたいのが、純正パーツを外して社外の装備をつけた場合など、特に注意していただきたいのが、もともとそのクルマについていたものはできる限りそろえておいていただきたいのです。これは、マイナス査定を防ぐために重要です。

例えば、「スペアキーがない」というのはよく聞きます。昔のように金属の板を削って作ったいわゆる「板キー」ならまだしも、最近のようなリモコン式のキーレスエントリーなどは、だいたい一本作るとシンプルなものでも2万円前後するようです。あれがないというのはさすがに査定に響きます。そういうものの欠品が目につくクルマは、なんとなく「ぞんざいに扱われてきたクルマなんだろうな」という雰囲気が買取店にも伝わってしまうものなのです。中古車で購入したクルマなどはすべてそろっていないものもあるかもしれません。しかし、それでもできるだけ購入時の付属品、書類などはとっておくようにしましょう。

 

03.洗車はしましょう

「洗車はしなくてもいいですよ。」買取店の人に聞くと、皆そう言います。実際、評価ポイントではありません。
しかし、それでも、だからこそ、洗車くらいしたらいいと思うのです。

長く使ってきたクルマ、そういうクルマをねぎらうようなものだと思うのです。そんなオーナーの愛情は洗車の有無に現れるように思うのです。できるだけ「大事にしてきたクルマですよ」というメッセージを査定時に伝えようとする。これは少しでも高く売りたいなら自然なことでしょう。買取店のスタッフも人間です。明確に「きれいだからプラス」はなくても、大事にされてきたクルマだから、会社の買取決済をもらってきてくれるかもしれないではありませんか!

自動車は、世の中に数多く存在する量産商品です。だからこそ、「たくさんあるけど、大事にしてきましたよ」アピールは必要だと思います。高く売る為の「スタンスの基礎」といえるのです。それの証として、例えば洗車くらいはしてから査定してもらいましょう。

 

 04.「におい」はマイナス査定のもとです。

たばこ、ペット、魚の生臭さ(釣りが趣味の方は注意)、そして、強烈な芳香剤の香りも、査定時にはマイナス査定になると考えていただきたいのです。

においは消臭スプレーでどうこうできるものではなく、繊維の細かいところに入り込んだ細菌なのです。だから取り除くというのはかなり大変な作業になります。スチームをあて、最近は天然由来の薬剤もありますが、クリーニングには専用の機材が必要です。そういう手間がかかるクルマは、「くさい」というマイナスの評価に加えて嫌厭されがちです。

なかなか普段使っているとわかりにくいですが、可能であれば匂い除去、除菌清掃をプロにしてもらいましょう。そのコスト分を回収することは難しいかもしれませんが、それくらい評価に影響を及ぼすということなのです。そのくらい重く受け止めていただきたいのです。

 

05.今すぐに売れる状態にしておく

あなたは、査定したクルマをその場ですぐに売却できるでしょうか?クルマは日常のアシでもありますから、なくなってしまったら困るという場合も少なくないでしょう。しかし、極端な話ですが、今日にでも売れるクルマと、まだ売るかどうかはわからないというクルマでは買取金額に差が出ることはご理解ください。その場で金額条件さえ折り合えば買い取れるクルマは、もう少しなんとかならないか、というときに交渉に答えてくれる場合も少なくありません。

買取りというのは「相場」を見て判断します。変動する相場の中で、そのときすぐに買えるクルマに関して、買取業者は「いくら儲けが出るか」より「赤字にならずに済むか」というぎりぎりのところでの買取金額を提示してくることも辞さないでしょう。

高く売りたければ「何社も査定して高値をつけてくれる業者さんを探して回る」より「少しでも早く手放せる状況にする」ことが先決だと思います。

クルマがなければならない用事は済ませる。必要書類もできるだけ早く用意できる目算を立てておく(何が必要かは買取店でも教えてくれます。金額を聞くよりもこちらを知っておく方がよほど重要だと思うくらいです)。条件さえ合えばすぐにクルマを渡してもいい状況にしておいて、「もう少しなんとかならないですか?」と言えば、場合に寄っては上乗せしてでも買ってくれることはあるでしょう。

1社で買取先を決めるのは勇気がないかもしれませんが、せいぜい1日で回れる社数、2〜3社で聞いてみて、あとはその中で「いくら以上ならすぐに売る」という基準を明確にして交渉することが、高価買取の秘訣になります。

 

最後に、、、そしてなにより「大事に使う」

身も蓋もない言い方ですが、これに尽きます。今までご紹介したこともここに含まれるかもしれませんね。しかし、大事に使っていれば、いい加減に使いっぱなしにはしないでしょう、付属品も見つかることでしょう。クルマだってきれいなはずです。異常があったら、手立てを打つはずです。そういうクルマは故障も少なく、コンディションも良いのではないでしょうか。

今日明日どうこうできるものではないですが、だからこそ、千里の道も一歩から、まずクルマを洗ってあげてはいかがでしょうか。そんなところから愛車の悲鳴が聞こえ、ほころびが見えてくるかもしれません。

クルマの売却は愛車への最後の愛情の注ぎ時でもあるのです。ぜひ「売り飛ばす」「処分する」というようなお別れの仕方ではなく、名残惜しいけれど、精一杯愛情を注ぐ、という気持ちで査定してもらってはいかがでしょうか。

 

※上記の内容は、筆者の経験に基づく事例であり、高価買取りを確実にお約束するものではありませんのでご了承ください。

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中込 健太郎

自動車ライター、WEB/雑誌を初め多方面でクルマとクルマを活用したコンテンツを中心に執筆中。ラジオ番組で自動車コンテンツに携わるなど、さらに活動の場を広げ、クルマの楽しさを語り合う活動を展開中!!その他趣味はクラシック音楽鑑賞と食べ歩き。温泉ソムリエ。二級小型船舶免許をもつ(こちらは目下ペーパーキャプテン状態w。)