自動車の正しい乗り方、荷物の載せ方を理解していますか?

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Moving boxes and suitcases in trunk of car, outdoors

こんにちは、通学教習所さぽっとのわかばです!

トラックの荷台が空いているからといって人を乗せたり、荷物を積むところがないからといって車の屋根に荷物を積んだりすることは、危険な行為です。原則として座席ではないところに人を乗せたり、荷台や座席でないところに荷物を積むことは禁止されています。

また5人乗りの乗用車に、ぎゅうぎゅう詰めにすると乗れるからといってそれ以上の人数が乗車したら、事故につながりかねません。他にもあまりに大きな荷物を積んでいても、自動車のバランスが悪くなり危険です。そもそも自動車等は、乗車定員や積載の制限、積める荷物の大きさが決まっています。これを超えて、人を乗せたり物を積むことは違反行為です。

ではどのような制限があるのでしょうか。学科試験で出題された問題を参考に、見ていきましょう。

【このページで紹介する内容】
1、貨物自動車で、人が乗れる場所について確認しよう。
2、二輪車で、荷物を積む時に気をつけたいこと。
3、さいごに。

貨物自動車*1で、人が乗れる場所について確認しよう。

【試験問題】
貨物自動車に荷物を積んだ際は、その荷台に見張りのため必要最低限の人を乗せることができる。◯か✕か?

【解答】

「人は座席」「荷物は荷台か座席」にそれぞれ乗せるのが原則です。しかし貨物自動車の場合は、積み荷の見張りのためであれば最小限の人を荷台に乗せることもできます
荷物の見張りとは、運搬中に荷崩れや盗難を防止するために例外的に荷台に乗れる人です。荷物を降ろした後は、絶対に荷台に人を乗せて運転してはいけません。
見張り以外でも運転者が出発地の警察署長の許可を受けたときは、荷台や座席でないところに荷物を積んだり、貨物自動車の荷台に人を乗せて運転することができます。
※あくまで、特別なケースです。

普通自動車、中型自動車、大型自動車、大型特殊自動車の乗車定員と最大積載量は、「自動車検査証」か「軽自動車届出済証」に記載されています。
積む荷物の長さは「自動車の長さ+1.1m以下」、幅は「自動車の幅以下」、高さは「3.3m以下」です。これを超えて荷物を積んではいけません。

また積んでいる荷物で周囲が見渡せなかったり、荷物がかたよっていて車の安定性が悪くなったら危険です。バランスに気を付けて、運転の妨げにならないように荷物は積むようにしましょう。
シートなどで荷物を覆う場合は、方向指示器やナンバープレートなどがちゃんと見えるようにしておきましょう。

※1:貨物自動車とは貨物の運送の用に供する自動車の事を指し、主にトラックを意味しています。

二輪車で、荷物を積む時に気をつけたいこと。

【試験問題】
原動機付自転車・大型自動二輪車・普通自動二輪車(側車付は除く)は、地上から2.5m以下の高さまで荷物を積んでも良い。◯か✕か?

【解答】

これら二輪車には、「地上2.0m以下の高さ」までの荷物しか積んではいけません。二輪車は特にバランスが悪くなりやすく、大きな荷物を積むと危険だからです。
乗車定員、最大積載量、積載物がそれぞれ定められています。

【普通自動二輪車・大型自動二輪車(側車付を除く)】
・乗車定員:1人(サイドカー付または後部座席がある場合は2人)
・最大積載量:60kg
・積載物の長さ:長さは積載装置(荷物を積む場所)の長さ+0.3m以下
・積載物の幅:積載装置の幅+左右0.15m以下
・積載物の高さ:2.0m以下

【原動機付自転車】
・乗車定員:1人
・最大積載量:30kg
・積載物の長さ:積載装置(荷物を積む場所)の長さ+0.3m以下
・積載物の幅:積載装置の幅+左右0.15m以下
・積載物の高さ:2.0m以下

【小型特殊自動車】
・乗車定員:1人(運転者以外の座席がある場合は2人)
・最大積載量:500kg
・積載物の長さ:自動車の長さ+1.1m以下
・積載物の幅:自動車の幅以下
・積載物の高さ:2.0m以下

さいごに。

道路で荷物が散らばると、周りを走っている車に対してとっても危険。そのため、荷物はロープやシートを使って確実に積むようにしましょう。
万が一荷物が転落したり飛散してしまった場合は、後続車等に注意して、速やかに荷物を拾い集める等の対応をとりましょう。