方向指示器・警報機を正しく使って、周りに「合図」を伝えよう。

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こんにちは、通学教習所さぽっとのわかばです!

運転中に「次の交差点で曲がりたい」「前の車を追い越したい」と思った時、何の合図もせず突然曲がったり、車線変更したりしていませんか?
このような運転をすると周りの車はびっくりしてしまい、事故につながることも。左折、右折、車線変更、ブレーキを踏んで徐行や停止する時、バックをする時など、真っすぐ前に走っている状態から行動を変えるときは、必ず事前に周囲に伝えなければなりません。

そのために使用するのが「合図」です。合図は方向指示器など目で確認できるもの、クラクションという耳で確認できるものがあります。
しかしタイミングを考えずに「合図」をしてしまうと、かえって周りの車に迷惑をかけてしまいます。ではどのような場合やタイミングで、どのような「合図」を出せば良いのでしょうか。
実際の試験問題から、確認していきましょう。

【このページで紹介する内容】
1、進路変更をする時の注意点は?
2、クラクションを鳴らしても良い場合を正しく知っておこう。
3、さいごに。

進路変更をする時の注意点は?

【試験問題】
進路変更をしようとする場合は、まず方向指示器で合図をしてから進路を変える。◯か✕か?

【解答】

進路変更をしたくても、いきなり「合図」を出してはいけません。正しい手順を確認しておきましょう。

【進路変更の正しい「合図」の出し方】
①安全確認:まずはバックミラーなどで、あらかじめ安全を確かめます。
②合図:安全が確認できたら、方向指示器などで合図をします。
➂再確認:合図をしたからといって油断は大敵です。もう一度、安全を確かめましょう。
④行動:①~③を実施し、ようやく進路変更です。

きちんと「合図」を出しても、「合図」が早すぎてなかなか行動に移さなければ周囲は困惑します。
反対に「合図」を出してすぐに行動されても、周囲は動揺します。「合図」の適切なタイミングを知りましょう。

【「合図」のタイミング】
・右折や左折:曲がりたい場所から30m手前
・進路変更:進路を変えようとするときの約3秒前

右左折や進路変更が終わったら、「合図」は速やかに停止しましょう。また、必要もないのに「合図」をしてはいけません。「合図」があれば周囲は心の準備をするので、惑わせるようなことをしないよう気をつけましょう。

【その他、目で確認する「合図」】
・徐行や停止をしようとするとき:ブレーキ灯
・後退しようとするとき:後退灯

このような「合図」を、適切に使えるように覚えておきましょう。

クラクションを鳴らしても良い場合を正しく知っておこう。

【試験問題】
信号のない横断歩道で横断待ちをしていた人を待つため、停止した前車の発信を警音器を鳴らして促した。◯か✕か?

【解答】

自動車のクラクションなどの警音器は、指定された場合や場所以外では鳴らしてはいけません
例えば、前方にいる車の発信を促すため、無理な追い越しをするため、あいさつや呼び出しをするために警音器を鳴らすことは「禁止」されています。
警音器を鳴らしても良い場合は、どのような場所でしょうか?正しく理解しておきましょう。

【「警音器」を鳴らしても良い場合】
①「警笛鳴らせ」の標識がある場所を通るとき
②「警笛区間」の標識があり、見通しのきかない場所を通るとき

ただし②の「警笛区間」内でも、見通しのきくような場所では警音器を鳴らしてはいけません。
「警笛区間」内でも、警音器を鳴らしても良いのは次の場合です。

【「警笛区間」内でも、警音器を鳴らしても良い場合】
・左右の見通しのきかない交差点
・見通しのきかない道路の曲がり角
・見通しのきかない上り坂の頂上

「警笛鳴らせ」や「警笛区間」の標識がない場所で警音器を鳴らせる場合は、霧のときなど指定された場合のみです。
警音器は見通しがきかないなどの理由で目で確認ができない場合に、安全に通行するための合図です。
むやみに鳴らさないようにしましょう。

さいごに。

方向指示器や警音器などの「合図」は、危険防止のサインにもなり周囲の交通とのコミュニケーションにもなります。
そのためむやみに使用すると、周囲を惑わせてしまいます。適切な場所、適切な場合、適切なタイミングで「合図」を送れるように心がけておきましょう。