こんにちは、通学教習所さぽっとのわかばです!
みなさんは交差点で右折をしようとしていた時に、信号機の色が「赤」になってしまったらどうしますか?「赤」だから、道路の真ん中にいても止まるべきでしょうか?
信号機の3色について、それぞれ赤信号は「止まれ」、青信号は「進め」、黄信号は「注意して進め」だと思っていませんか? 信号機はないけど警察官が手を上げたり、灯火を振ったりして合図している。これって進んでもいいの?
信号機は安全に道路を通行するためのサイン。そのため、正確に意味を知っておくことが大切です。今回は信号機の正しい意味を、学科試験で実際に出題された問題を参考に確認していきましょう。
【このページで紹介する内容】
1、黄信号は「注意して進め」ではありません。
2、警察官などの手信号はどう見るの?
3、さいごに。
黄信号は「注意して進め」ではありません。
【試験問題】
対面する信号が黄色になったが、停止線に差し掛かっていたためそのまま進行した。◯か✕か?
【解答】◯
■黄色信号の意味
黄色信号の基本的な意味は「止まれ」です。そのため、信号が黄色の場合は停止位置より先に進んではいけません。
ただし例外として黄色信号になった時、すでに停止線に差し掛かっており安全に停止できない場合は、注意してそのまま進むことができます。これは黄色になったからといって急ブレーキをかけると後続車から追突される可能性があり、かえって危険になるためです。
この例外が独り歩きして「注意して進め」と覚えている方も多いと思いますが、間違いなので注意しましょう。
■青信号の意味
青信号の基本的な意味は、「進むことができる」です。歩行者や他の車の状況を確認した上で進むことが可能なだけで、決して「進め」ではありません。
ただし例外として、青になったときでも進めない時があります。それは自転車などの軽車両と原動付自転車が、二段階右折の標識がある交差点に差し掛かった時です。
二段階右折の標識がある交差点では、青信号であってもそのまま1度に右折することはできません。まずは右折地点まで直進して向きを変え、改めて進行方向の信号が青色になるのを待ちましょう。
■赤信号の意味
赤信号の基本的な意味は、停止位置を越えて「進んではいけない」です。「止まれ」ではないので、注意しましょう。
ただし例外として赤信号になった時、右折や左折をしようとしてすでに停止位置を越えて交差点の中にいる場合は、そのまま進んでも大丈夫です。黄色信号と同じで、信号が赤になったからといって交差点の中央で止まってしまうと、かえって危険なためです。
ちなみに「左折可」の掲示板があるときは、信号が赤や黄色であっても周りの交通に注意しながら左折することが可能です。あわせて覚えておきましょう。
警察官などの手信号はどう見るの?
【試験問題】
警察官が腕を水平に上げているとき、身体の正面に対面する車はそのまま進行できる。◯か✕か?
【解答】✕
「手信号」とは、事故や停電などで信号機が機能しない時に警察官の方などが交差点に立ち、手で信号機の役割をすることです。手信号でも焦らず対応できるように、意味を正しく覚えておきましょう。
■腕を地面と水平に、横に上げている場合
身体の正面に対面する場合は「赤信号」と同じ意味なので、進行することができません。
「青信号」と同じ意味で進行可能なのは、身体の正面に平行する車です。
■腕を上に向かって、垂直に上げている場合
身体の正面に平行する車にとっては、「黄信号」と同じ意味です。
逆に対面する車にとっては、「赤信号」を意味します。
■ポイント:手信号を実施している人の顔が、どの向きで見えているかで覚えるのがコツです。
・後頭部か正面の顔→赤信号
・横顔が見えている場合→腕を水平に上げているなら青信号
・横顔が見えている場合→腕を垂直に上げているなら黄信号
※腕ではなく灯火を振っている場合も、手信号と同じ意味です
「信号機があるのに、警察官が手信号をしている!」「信号機と手信号が違う!」という場合もあります。これは信号機に何かトラブルが発生し、正しい動きをしない場合などに実施されることが多いです。この時は、手信号に従うようにしましょう。
さいごに。
いかがでしたか?試験問題チェックは正解できましたか?
今まで認識されていた意味と異なっていて、もしかしたら驚いた方もいるかもしれませんね。
信号は他にも他の交通に注意して進むことのできる「黄色の点滅信号」や、停止位置で一時停止して安全を確認した後に進むことができる「赤色の点滅信号」などもあります。
こちらもしっかり学習しておきましょう。
信号機は道路を安全に通行するためのサイン。
意味を正しく理解した上で、歩行者や他の車など周りの状況をしっかりと確認しながら、安全に運転しましょう。