規則を守る事で身を守る「標示板」。正しく覚えて、もしもの時に備えよう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

こんにちは、通学教習所さぽっとのわかばです!

これまで、様々な標識を確認してきましたね。
でも道路にある標識の中には、「標示板」という少し異なる標識が存在しています。

「標示板」も信号機や他の本標識と同様に、正しく理解する必要があります。数は少ないですが、もしもの時にとても大切な標示板もあるので、正しい意味をしっかり理解しましょう。

【このページで紹介する内容】
1、「標示板」の基礎知識。
2、信号機に付けられた標示板。
3、違法駐車をしないように、気をつけよう!
4、火災や災害の時に活躍!もしもの時に知っておこう!
5、さいごに。

「標示板」の基礎知識。

「標示板」とは、標識令とは別に「消防法施行規則」と「道路交通法施行規則」に基づいたものです。
信号機や他の本標識と合わせて標示する場合もあるので、本標識と合わせて理解する事が必要です。

また火事の際に必要な水利や、災害の時に規制される車両通行止めなど、もしもの時に必要な物もあります。

信号機に付けられた標示板。

信号機の下に、「バス専用」の標示板がついていたら、バスのみが信号機の指示に従います
これは特定交通に対する信号機の標示板なので、記載されている車両のみが、その信号機の指示に従います。
他にも「歩行者専用」「歩行者・自転車専用」「斜め横断専用」などがあり、歩行者信号機などにも取り付けられています。

その他紛らわしい標示版として「左折可」があります。
これがついている場合は、信号が赤でも左折する事が可能です。侵入した道路が優先道路となる為、注意をしながら左折する必要があります。白地に青い矢印で標示されていますが、「一方通行」の標識と似ており間違えやすいため注意しましょう。
※「一方通行」は青地に白の矢印で標示され、標示されている矢印の向きと逆の方向へは侵入不可

違法駐車をしないように、気をつけよう!

 【パーキング・チケット発給設備】

左は、「パーキング・チケット発給設備」があることを示す標示板です。「朝9:00~夜20:00までの間、発給機でチケットを発券。車内前方のわかりやすい位置に提示し、料金を払う事で60分間だけ駐車可能」を示しています。提示忘れや、60分以上の駐車は「駐車違反」になります。標示時間以外に駐車する際、「駐車・駐停車禁止標識」がある場合は駐車違反になるので注意しましょう。

他に、「車両止め装置取り付け区間」の標示板にも注意しましょう。
これは駐車違反の標識と一緒に標示されます。標示されている場所で駐車違反をすると、警察が車に「車輪止め」を装着し移動できないようにされます。
「ここから」は区間の始まり、「車輪止め」はその区間、「ここまで」は終わりを表しています。

火災や災害の時に活躍!もしもの時に知っておこう!

 【消防法による標示板】
万が一、火災が起きた時に消防活動をする際に必要な水利施設を表しています。
消防活動施設があるため、標示板から5m以内は「駐車禁止」です。注意しておきましょう。

他にも「災害対策基本法の車両通行止め標示板」があります。
これは国土・国民の生命や身体、財産を守る為に必要な体制を作る為に車両の通行を禁止するものです。
救援物資を運ぶ際や緊急車両のみ利用され、震災発生時などはパニックになることが予想されます。
そのため、普段使う道路に設置されていないか確認しておくとよいでしょう。災害時は車両の運転は極力避け、周辺の避難場所へ徒歩で移動するようにしましょう。

さいごに。

今回ご紹介した標示板は、人命にかかわる大事な標示板です。
信号機に取り付けられた標示板は、間違えると思わぬ事故につながります。パーキングの正しい利用で、違法駐車による事故は少なくなります。また、知っておく事で災害の時に慌ててしまうことも少なくなりますね。教習所・自動車学校で、間違えやすい所や人命にかかわる所として重点的に教えてくれますが、災害時を想定して自宅近くの標識を認識しておきたいですね。

最近は教習所・自動車学校でも、災害時の運転について詳しく教えてくれます。
実際に体験してみないと自分事として捉えられないかもしれませんが、とっさの判断ができるようしっかり覚えておきましょう。