こんにちは、通学教習所さぽっとのわかばです!
初めて運転免許を取得する方の多くは、教習所や自動車学校に通って、学科教習と技能教習を受けると思います。
技能教習は実際に自動車を運転する教習ですが、学科教習は授業形式の座学となります。
学科教習では、これから自動車を運転するにあたって大切なルールを学習します。
意識するべき標識や信号など、普段歩いているだけでは気にかけない知識など、どれも欠かせません。
学科教習には「第1段階」と「第2段階」があり、それぞれ学習する内容が異なります。
教習所・自動車学校卒業後の学科試験に合格できず、免許取得ができない・・・ということがないよう、しっかり学習して運転免許を取得しましょう。
【このページで紹介する内容】
1、学科教習の第一段階。
2、学科教習の第二段階。
3、さいごに。
学科教習の第一段階。
学科教習の「第一段階」は、自動車を運転するにあたって必要な交通ルールの基本知識を学びます。
全部で大きく14項目に分かれています(表参照)。その中でも、代表的な3点をご紹介します。
【第一段階の14項目】 | |
①運転者の心得 | ⑧歩行者の保護等 |
②信号に従うこと | ⑨安全の確認・合図・警音器の使用 |
③標識・標示 | ⑩進路変更等 |
④車が通行できるところ・できないところ | ⑪追い越し |
⑤緊急自動車等 | ⑫行き違い |
⑥交差点や踏切の通行 | ⑬運転免許制度・交通反則通告制度 |
⑦安全な速度と車間距離 | ⑭AT車の運転 |
【運転者の心得】
他の車とゆずり気持ちをもって運転することが必要。そのような一般常識に近い内容が多いですが、これまでの認識との違いや知られていない事も数多く勉強する事になります。ここでは、車社会人としての意識を高めます。
【標識・標示】
普段何気なく歩いていると気付かない所にある標識や、運転していないとわからない路面標識などを学びます。免許取得後、運転する際に「この標識って、どんな意味だっけ…??」とならないよう、徹底的に覚えましょう。
【運転免許制度・交通反則通告制度】
近年増加傾向にある「酒酔い運転」や「麻薬等運転」など、特定違反行為などの点数や違反内容について学習します。自動車を運転するにあたって、違反を起こす事は決して許されません。違反行為の重さについて、しっかり理解しておきましょう。
学科習と技能教習の第一段階が修了すると、技能教習の「修了検定」を受けます。
修了検定では、主に車の基本操作や基本走行について学び、路上教習に出た時に最低限運転する技術能力の検定です。
この検定に合格後「仮免学科試験」を受け合格すると、仮免許が取得できます。
しっかりと学習して、第二段階へと進みましょう。
学科教習の第二段階。
学科教習の「第二段階」では、第一段階の学科教習の内容に加えて安全運転に必要な運転マナーや、交通事故防止に必要な知識を身につけます。
「第二段階」は、全部で大きく13項目に分かれています(表参照)。こちらも、代表的な3点をご紹介します。
【第二段階の13項目】 | |
①応急救護 | ⑧駐車と停車 |
②死角と運転 | ⑨乗車と積載 |
③能力や性格と運転/安全な運転計画 | ⑩けん引 |
④車に働く力 | ⑪自動車の所有と保険制度 |
⑤悪条件下での運転 | ⑫高速道路での運転 |
⑥交通事故 | ⑬二輪車の特性 |
⑦自動車の保守・管理 |
【死角と運転】
①「見える危険」・・・歩行者が横断しようとしている。
②「見えない危険」・・・自転車が飛び出してくる可能性。
③「見ようとしないと見えない危険」・・・対向車の陰から歩行者が横断しようとしてくる。
このように、運転には様々な危険の想定が必要になります。
歩行者が飛び出してくるかもしれない、自転車が横断するかもしれないなど、予測しながら危険を回避できる運転をするように心がけましょう。
【悪条件下での運転】
雨の時は路面が滑りやすい為、車間距離を長めにとり急ブレーキなどで横滑りする事を避けましょう。
その他にも、車の運転中に避難が必要になった時はエンジンを止め、エンジンキーは差したまま窓を閉め、貴重品のみ持って避難します。
このような非常事態の緊急対策についても、しっかり学習しておきましょう。
【けん引】
もしものアクシデント時に必要になる要素です。万が一の時の為に学習しておきましょう。
第一段階と同様に、学科教習と技能教習が修了すると「卒業検定」を受ける必要があります。
卒業検定では、今まで技能教習で学んだことが総合的に確認されます。卒業検定に合格すると、いよいよ教習所卒業です。
教習所卒業後は、運転免許試験場(センター)で学科試験を受け、合格すると運転免許の取得が可能となります。
学科試験の問題は90問の○×問題と5問の選択式問題です。ひっかけ問題も多数あるので、しっかり学習していないと不合格になります。
さいごに
車社会人としての意識をしっかり学習することで、より安全な運転知識を学び一人前の車社会人になれます。
学科教習で学ぶ事はどれも必要な事です。もしもの時の対策や安全意識など、一人一人が守る事で車社会が成り立っています。
教習所・自動車学校での学科教習を忘れず、車社会人としてデビューしましょう。