自動車の点検は、運転手の義務!定期的に実施しよう。

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こんにちは、通学教習所さぽっとのわかばです!

「自動車を運転していたら、いきなり故障して止まってしまった。」
「ブレーキが効かなくて、前の車と激突した。」

このようなことが起こったら、危険ですね。自動車の運転手は、走行中の故障や事故を未然に防ぐために使用状況に応じてきちんと点検を実施し、必要な整備をするように義務付けられています。
もちろん自分で行う点検だけでは、不十分なところもあります。そのため一定時期ごとに、プロに検査してもらわなければなりません。実際にどのような点検や検査が必要になるのか、確認しておきましょう。

【このページで紹介する内容】
1、日々の点検では、何をしたらいいのか。
2、定期点検は、決まった期間に必ず実施しよう。
3、車検を実施するタイミングを確認しよう。
4、さいごに。

日々の点検では、何をしたらいいのか。

自動車を運転する人は、日頃から自分自身の責任で自動車を点検しなければなりません
自動車の走行距離や走行時の状態などから判断し、適切な時期に点検が必要ですが、どのような点検が必要となるのでしょうか。必要な点検内容を、チェックしておきましょう。

【必要な日常点検の内容】
①運転席での点検:
・各種ブレーキの効き具合
・エンジンのかかり具合や異音がないか、低速や加速の状態
・ウインドウォッシャの噴射状態
・ワイパーのふき取り状態
②エンジンルームの点検:
・バッテリーやウインドウォッシャ液の液量
・ラジエータ等の水量
➂車周りの点検:
・各種灯火や方向指示器の点灯、点滅具合、汚れ、損傷
・タイヤの空気圧や亀裂、みぞの深さ

週末以外は運転しない方と、平日も頻繁に運転している方との点検の頻度が仮に同じでは、事故リスクも大きく異なります。
そのため点検は自動車の使用状況に応じて適切な時期に実施します。しかし、次にあげる自動車は、1日1回運転する前にこの日常点検を行わなければいけません

【1日1回運転前に日常点検を行う必要がある自動車】
①事業用自動車(デイサービス送迎車等)
②レンタカー
➂次の自家用自動車
・乗車定員11人以上
・貨物自動車、幼児送迎用自動車、特殊用途車(660cc以下のものを除く)
・大型特殊自動車、三輪自動車
・カタピラ、そりを有する660㏄以下の自動車

定期点検は、決まった期間に必ず実施しよう。

日常の点検以外の点検としては、3か月、6か月、12か月ごとに車種や用途ごとに定められた「定期点検」があります。日常点検では把握できないような故障に対し、詳細に点検を行って必要な整備をしなければなりません。

【定期点検の頻度】
①3か月ごとの自動車:
事業用の自動車、自家用車の大型自動車・中型自動車・大型自動車、普通貨物自動車などのレンタカー
②6か月ごとの自動車:
自家用の普通貨物自動車や普通乗用自動車などのレンタカーなど
③12か月ごとの自動車:
自家用の普通乗用自動車など

※総排気量125㏄以下または定格出力1.00kw以下の普通自動二輪車と、小型特殊自動車は定期点検の対象外。定期点検の必要はなし。

車検を実施するタイミングを確認しよう。

車検は自動車の「構造、装置、性能」などの検査で、自動車の使用者は定期的に受けることを義務付けられています。
検査を受け、自動車検査証の交付を受けた自動車でなければ、運転してはいけません。車検も車種や用途ごとに頻度が決まっているので、内容を確認しておきましょう。

【1年ごとの自動車】
①事業用自動車(660㏄以下の自動車・大型自動二輪車、普通自動二輪車を除く)
②自家用自動車
・貨物自動車(660㏄以下は除く)
・乗車定員11人以上の乗用自動車
③レンタカー(660㏄以下は除く)
※総重量8トン未満の貨物自動車、乗用車のレンタカーは新車に限り、初回は2年

【2年ごとの自動車】
①自家用自動車
・乗車定員10人以下の乗用自動車
・660㏄以下の貨物自動車
・大型自動二輪車
・普通自動二輪車(250㏄以下のものを除く)
②レンタカー(660㏄以下のもの)
※普通乗用自動車、軽乗用自動車は新車に限り初回3年

さいごに。

自動車は他にも、燃料や冷却水、エンジンオイル、タイヤの溝の深さなどについて適宜点検し、少しでも悪い個所があれば整備しておきましょう。
ハンドルやブレーキなどが整備されていないために、交通の危険が生じたり有害なガスや騒音を出して他の人に迷惑をかけたりするようなことがないようにしましょうね。