前の車を追い越したい!追い越しが可能な場合か確認しよう。

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こんにちは、通学教習所さぽっとのわかばです!

走行中に「ゆっくりと走ってる前の車を追い越したい」と思ったら、前を走っていた車はその前の車を追い越そうとしている。
前方に横断歩道があるけれど、前の車を追い越してしまってもいいか。

追い越しは進路を変えて前を走っている車の前に出ることなので、危険がつきものです。
事故の危険が高い場所や、追い越しをすると危険がある場合での追い越しは禁止されています。
ではどのような場所や場面で、追い越しが禁止されているのでしょうか。実際に学科試験で出題された問題から、見ていきましょう。

【このページで紹介する内容】
1、前方に横断歩道が!追い越してもいいの?
2、追い越してはいけない場合は、どんな時?
3、さいごに。

前方に横断歩道が!追い越してもいいの?

【試験問題】
交差点(優先道路を除く)や踏切、横断歩道、自転車横断帯および、これらの手前の側端から30m以内の部分では、追い越しが禁止されている。◯か✕か?

【解答】

追い越しは、進路を変えて進行中の前の車の前に出ること です。場合によっては、前方から来る車とぶつかってしまう危険があります。
そのため、前方の状況が分かりにくいような場所では、追い越しが禁止されています。
どのような場所で追い越しが禁止されているのか、確認しておきましょう。

【追い越しが禁止されている場所】
①「追越し禁止」の標識がある場所
・自動車だけでなく、原動機付自転車も追い越し禁止
・自転車などの軽自動車は、追い越し可能
②曲がり角、上り坂の頂上付近やこう配の急な下り坂
③片側一車線のトンネル
・片側二車線以上のトンネルであれば、追い越し可能
④交差点、踏切、横断歩道、自転車横断帯と、それらの手前30m以内の場所
・交差点でも「優先道路」の標識がある場所、中央線などの表示がある優先道路を走っている場合は追い越し可能
⑤標識や標示で「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」が指定されている場合

追い越してはいけない場合は、どんな時?

【試験問題】
前車が原動機付自転車を追い越そうとしている際、その前車を追い越すと二重追い越しになる。◯か✕か?

【解答】

前を走っている車が、その前を走っている自動車を追い越そうとしているときに、追い越しを行うのは「二重追い越し」となり禁止されています。
しかし前を走っている車が原動機付自転車を追い越そうとしている場合であれば、二重追い越し当たらないので追い越すことが可能です。
これは、二重追い越しで禁止されている「自動車」に、原動機付自転車が含まれないからです。
また後ろを走っている車が、自分の車を追い越そうとしているときも追い越しをしてはいけません。後ろの車が行ってから、追い越しをしましょう。
ちなみに道路の右側部分に入って追い越しをする際、反対方向から車が来ているなど他の車の邪魔になるような場合も、追い越しは禁止されています。

追い越しをする時は原則として、追い越す車の右側を安全な間隔を保って追い越します。このとき一方通行の道路以外では、道路の右側部分へのはみ出しは最小限に留めましょう。
追い越しを終えて元の車線に戻るときは、急ハンドルや急ブレーキは厳禁です。余裕を持って戻りましょう。
そして追い越される場合は、追い越しが終わるまで速度を上げてはいけません。道幅が狭い場合は、できるだけ左に寄って進路をゆずりましょう。

さいごに。

追い越しは進路変更を伴うため、危険がつきものです。
禁止されている場所では、絶対にしてはいけません。追い越しをする場合は、しっかりと安全確認の上行いましょう。