「追い越し」「横断」「転回」の正しいルールを理解しよう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

こんにちは、通学教習所さぽっとのわかばです!

「前の車を追い越したい。でも、ここで進路変更して、追い越していいのだろうか。」
「このままUターンして反対車線に入ってしまって大丈夫か。」
「後続車が来ていないしバックしてもいいのか。」
運転中、このような場面は、日常でよく発生します。

道路の状況によっては、進路変更や横断、転回などは危険なので禁止されている場所や場合があります。
具体的にどのような場所・場合で禁止されているのでしょうか。実際に学科試験で出題された問題をもとに、確認していきましょう。

【このページで紹介する内容】
1、車両横断禁止でも、横断できる場合がある。
2、転回禁止の表示がある場所で、バックをしてもいいのか?
3、さいごに。

車両横断禁止でも、横断できる場合がある。

【試験問題】
車両横断禁止の標識がある道路で、左側にある車庫に入るため、左折した。◯か✕か?

【解答】

交通量の多い場所では、標識や標示によって横断や転回が禁止されています。その場合、当たり前ですが横断や転回をしてはいけません。
道路の右側に面した場所へ横断することができないので、道路に面した右側のお店や駐車場などに入ることができません。しかし、道路の左側に面した場所へ出入りすることは可能です。

「禁止」の標識がない場所でも、他の車の正常な進行を妨げる可能性がある場合には、横断や転回、後退をしたり、道路に面した場所に出入りするための右左折や横断をしてはいけません。
反対車線から車が走ってきているのにも関わらず、行き過ぎたからといって突然Uターンすると、大事故につながる可能性もあります。

また右左折するために車線変更をする必要があったとしても、前の車が交差点や踏切などで停止していたり、止まろうと徐行しているときには、その前に割り込んだり、横切ってはいけません。さらに他の車が走行しているところに、急に割り込んだり、寄っていくこともしてはいけません。
車線変更は、自分の車が入れるだけの安全なスペースがあるか確認 してから行いましょう。

転回禁止の表示がある場所で、バックをしてもいいのか?

【試験問題】
標識や標示により、横断や転回が禁止されているところでは、後退も禁止されている。◯か✕か?

【解答】

標識や標示によって横断や転回が禁止されている場所では、横断や転回はしてはいけません。
しかしバック(後退)は禁止されていないので、バック(後退)をすることは可能です。ただし後ろから他の車が来ていて危険な場合は、バック(後退)をしてはいけません。
他の交通の邪魔にならないよう、適切に判断して行いましょう。

その他にも、進路変更が禁止されている場合もあります。右折や左折をするため、または追い越しをするためなど理由があれば構いませんが、何の理由もなく進路変更をしてはいけません
そして進路変更をする場合も、後ろから来る車には注意を払いましょう。後ろから来る車が、急ブレーキや急ハンドルで避けなければならないような場合には進路変更をしてはいけません。

最後に車線によっては、線の色で進路変更を禁止している ところもあります。
黄色の線は、その線を越えて進路変更してはいけません。
黄色の線と白の線が2本ある場合、黄色の線がある側を走っている場合は、進路変更をしてはいけません。しかし、白の線がある側を走っている場合は、進路変更をしても構いません。
白の線の側から黄色の線がある側に移った場合には、再び向こう側に戻れないので注意が必要です。

さいごに。

道路を横断、Uターン、進路変更などを行うことは、真っ直ぐに走っている車の進行を妨げる可能性があり、事故に繋がりやすくなります。
そのため必要以上に行うことや、標識などで禁止されている場所では行わないようにしましょう。