教習所・自動車学校で牽引(けん引)免許を取得する際の、教習内容をご紹介します。

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こんにちは、通学教習所さぽっとのわかばです!

車を牽引(けん引)して運転するのって、難しそうですよね。
牽引(けん引)は他の車を引っ張って運転をするので、牽引(けん引)免許の取得には独特の運転技術が必要となり、荷台車と牽引(けん引)する車の連結を意識した運転技術が必要となります。

運転免許試験場にて「一発試験」を受験することも可能ですが、しっかり教習所・自動車学校で技術を習得する事が免許取得の近道と言えます。
教習所・自動車学校では、牽引(けん引)される車の動きやハンドルの切り方など、牽引(けん引)免許ならではの技能を習得していきます。

ここでは実際に、教習所・自動車学校でどのようなことを学ぶのかを確認していきましょう。

▲関連:就職に有利!?牽引(けん引)免許を取得するために、必要な資格や費用を確認しよう!

【このページで紹介する内容】
1、第1段階の教習内容。
2、第2段階の教習内容。
3、気をつけたい、運転時に発生しやすい現象。
4、さいごに。

第1段階の教習内容。

教習所・自動車学校で学ぶ教習の一部をご紹介します。

①後退
いわゆる「バック」する際に牽引(けん引)車は、「バック」したい方向と「逆の方向」へハンドルを切る必要があります。
なかなか感覚を覚えられず、何度も何度もつまずいてしまう難所のひとつです。
しっかりと理解した上で、技術を習得しましょう。

②カーブや曲がり角の通行
S字走行する場合、牽引(けん引)する側と牽引(けん引)される側の十分な配慮が必要です。
障害物にぶつかったり、左右前後の感覚がつかめなかったり、運転する技術と牽引(けん引)する技術が必要になります。

第2段階の教習内容。

①方向転換及び幅寄せ
牽引(けん引)車と被牽引(けん引)車との動きが理解できないと、方向転換の際、後輪の動きに戸惑い何度も失敗してしまいます。
「適当」な感覚でハンドル操作をすると、同じ失敗を何度も繰り返してしまいます。
ハンドル操作を何度も練習する事で、適切な感覚を頭でも体でも覚えるようにしましょう。

②卒業検定

普通免許などと異なり、路上講習はありません。
そのため、教習所内でしっかり練習し、理解した状態で臨みましょう。

教習所内1,200m以上のコースを走行します。検定は減点方式で行われ、100点満点70点以上が合格です。注意すべき点は1軸、2軸、3軸の動きを理解する事。窓を開けるなどして、「確認」しながら車両を運転しましょう。

見事合格すると、運転免許試験場で適性検査を受けて晴れて免許取得です。

気をつけたい、運転時に発生しやすい現象。

ちなみに大型トレーラーなどを牽引(けん引)して走行する場合、普通の乗用車やトラックなどとは異なる現象が起こることがあります。
いくつかピックアップしたので、参考にしてくださいね。

①ジャックナイフ現象(トラクターロック現象)
スピードを出し過ぎている状態で、カーブの手前で急ブレーキをかけたり、急ハンドルを切った場合などに起こる現象です。
ブレーキのかかるタイミングがトラクターとトレーラーに差が生じるために、トラクターがトレーラーに押されて連結部でくの字に折れ曲がります。
横転する場合もあるので、注意が必要です。

②トレーラースウィング現象(トレーラーロック現象)
急ブレーキなどで、トレーラーのブレーキがロックして連結部を軸に回転してしまう現象です。

③プラウアウト現象(トラクターフロントロック現象)
急ブレーキをかけることなどで、トラクターヘッドのブレーキがロックしてしまう現象です。
カーブなどでは、トラクターとトレーラーが一直線になり、車線からはみ出てしまいます。

④スネーキング現象
スピードの出し過ぎや、急ハンドル、急ブレーキなどでトレーラーが蛇のように蛇行してしまう現象です。

さいごに。

牽引(けん引)車を運転するためには、これら牽引(けん引)して走行する際に起こりうる特有の危険な現象を理解し、安全に牽引(けん引)できる技能を身につけることが重要です。
普通自動車や大型自動車などを運転している時とは、気を付ける観点なども異なるのでしっかり勉強しましょう。

大型免許に加えて牽引(けん引)免許も取得すると、運送業での仕事の幅や趣味の幅もぐんと広がります。
ぜひ、頑張って牽引(けん引)免許を取得してください。

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